転生したらいろんな意味で兄に可愛がられています~ヴァルハラで死合いましょう~

夢咲まゆ

文字の大きさ
6 / 3,048
第1章~あなたを目指して~

第6話~フレイン目線~

「ていうか、お前さんがそこまで汚されるなんて珍しいな。誰にやられたんだ?」
「アクセルだよ。三ヶ月前に入ってきた新人の」
「えー、マジか。そりゃすげぇな。彼、今何位だっけ?」
「ええと……何位だったかな。細かい数字は忘れちゃった。でも最近100位以内に入っていたのは確かだよ」
「へえ、そうなのか。なかなかのスピード出世だな」
「まあね。ぼんやりしていると追い抜かれそうだ。三ヶ月で『狂戦士バーサーカー』になれる人は滅多にいないし」
「何? 狂戦士にまでなったのか?」
「未遂だけどね。多分、本人も自覚してない」

 エインヘリヤルは、ある一定の強さに達すると「狂戦士モード」に入ることがある。身体が軽くなり、痛みに怯まなくなり、視界がクリアになって、戦闘力が飛躍的に向上するのだ。

 この「狂戦士モード」は本来かなりの練度が必要であり、三ヶ月程度では到底身に付くものではない。そういう意味では、弟はかなりの才能を持っていると認められる。

 すると、ジークが苦笑して言った。

「自覚してないなら、狂戦士なんてなるもんじゃないぜ。下手したら魂壊されて蘇生できなくなっちまう」
「まあね。だからそうなる前に止めておいた。狂戦士モードを楽しむにはまだ早いからさ」

 それに……と、フレインは思う。

 せっかく弟がヴァルハラに来てくれたのだ。生前の功績が認められ、エインヘリヤルとしてここで暮らすことを許されたのだ。

 ならば存分に楽しまなければ。血と愛にまみれた狂闘を、永遠に。

「それじゃ、私は怪我を治してくるよ」
「おう。じゃ、また宴でな」

 ジークと別れた後、フレインは「オーディンの泉」に向かった。

 広々とした滝壺に、岩場から透明な水が流れ落ちている。死ぬほどの怪我ではない場合、ここで水浴びして傷を癒すのだ。さしずめ「みそぎ」のようなものか。
感想 49

あなたにおすすめの小説

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜

飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。 でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。 しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。 秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。 美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。 秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。

過保護な父の歪んだ愛着。旅立ちを控えた俺の身体は、夜ごとに父の形で塗り潰される

中山(ほ)
BL
「パックの中、僕の形になっちゃったね」 夢か現か。耳元で囁かれる甘い声と、内側を執拗に掻き回す熱。翌朝、自室で目覚めたパックに、昨夜の記憶はない。ただ、疼くような下腹部の熱だけが残っていた。 相談しようと向かった相手こそが、自分を侵食している張本人だとも知らずに、パックは父の部屋の扉を開く。 このお話はムーンライトでも投稿してます〜

【完結】国に売られた僕は変態皇帝に育てられ寵妃になった

cyan
BL
陛下が町娘に手を出して生まれたのが僕。後宮で虐げられて生活していた僕は、とうとう他国に売られることになった。 一途なシオンと、皇帝のお話。 ※どんどん変態度が増すので苦手な方はお気を付けください。

普通の男の子がヤンデレや変態に愛されるだけの短編集、はじめました。

山田ハメ太郎
BL
タイトル通りです。 お話ごとに章分けしており、ひとつの章が大体1万文字以下のショート詰め合わせです。 サクッと読めますので、お好きなお話からどうぞ。

魔王に飼われる勇者

たみしげ
BL
BLすけべ小説です。 敵の屋敷に攻め込んだ勇者が逆に捕まって淫紋を刻まれて飼われる話です。