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第2章~溢れる想い~
第40話*
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「はっ……あ……」
ようやく濃厚なキスが止み、アクセルは大きく胸を上下させた。口を吸われている間は上手く息ができないので、ちょっと苦しい。
すると兄が真上からこちらを見下ろしてきた。
「お前は本当に可愛いね」
「……そんなこと言うの、兄上だけだよ。というか、今は兄上と同い年なんだが……」
「同い年になっても可愛いよ。むしろ年下の時より美味しそう」
「お……!? 兄上でもそんなことを思うのか……?」
「おや、意外かい? 私だって男なんだけどな」
「でも兄上、生前はそんな素振り一度も見せたことなかったから……。だから完全に俺の片想いだと思ってて」
「ああ、まあそこはね、ちゃんと隠してたよ。さすがに十一歳も下の弟に手を出すわけにはいかないしさ」
音を立てて頬にキスされ、少し長めの前髪を掻き上げられる。至近距離からまじまじと顔を見られて、少し気恥ずかしくなった。
「でも今は私と同い年だもんね。立派な青年に成長してくれて、お兄ちゃん嬉しいよ。……さ、もっと力抜いて」
「ん……」
丁寧に皮を剥くように、着ていた上着を脱がされる。シンプルな黒シャツも裾からそっと捲り上げられ、胸元まで露わになった。
兄が指先で胸の突起に触れてくる。
「……いいね、とっても綺麗だ。色も形も清楚で慎ましい」
「え……」
「なんだか見てるだけで興奮してくるよ。優しくできなかったらどうしよう」
微笑んだ唇の端に、鋭い犬歯が見えた。普段は隠している牙が今だけは剥き出しになっていた。これは雄の顔だ。相手を組み敷く時にだけ見せる、男の顔だ。
ようやく濃厚なキスが止み、アクセルは大きく胸を上下させた。口を吸われている間は上手く息ができないので、ちょっと苦しい。
すると兄が真上からこちらを見下ろしてきた。
「お前は本当に可愛いね」
「……そんなこと言うの、兄上だけだよ。というか、今は兄上と同い年なんだが……」
「同い年になっても可愛いよ。むしろ年下の時より美味しそう」
「お……!? 兄上でもそんなことを思うのか……?」
「おや、意外かい? 私だって男なんだけどな」
「でも兄上、生前はそんな素振り一度も見せたことなかったから……。だから完全に俺の片想いだと思ってて」
「ああ、まあそこはね、ちゃんと隠してたよ。さすがに十一歳も下の弟に手を出すわけにはいかないしさ」
音を立てて頬にキスされ、少し長めの前髪を掻き上げられる。至近距離からまじまじと顔を見られて、少し気恥ずかしくなった。
「でも今は私と同い年だもんね。立派な青年に成長してくれて、お兄ちゃん嬉しいよ。……さ、もっと力抜いて」
「ん……」
丁寧に皮を剥くように、着ていた上着を脱がされる。シンプルな黒シャツも裾からそっと捲り上げられ、胸元まで露わになった。
兄が指先で胸の突起に触れてくる。
「……いいね、とっても綺麗だ。色も形も清楚で慎ましい」
「え……」
「なんだか見てるだけで興奮してくるよ。優しくできなかったらどうしよう」
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