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第5章~神々の国へ~
第92話
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「大丈夫かい?」
後からゲートから出てきたバルドルに顔を覗き込まれる。
アクセルはちょっと苦笑し、何でもないかのように立ち上がった。
「大丈夫です。ところで、バルドル様はこれからどうなさいますか?」
「パーティー会場に行ってくるよ。そこでホズとか……他の神に会ってくる。きみはどうする?」
「俺は兄に会ってきます。パーティーが終わるまでには屋敷に帰りますよ」
「そっか。じゃあここからはお互い自由行動ね。また後で」
「はい」
バルドルと別れ、アクセルは早速兄を捜すことにした。
さて、兄はどこにいるだろう。
――兄上は行動が読めないからな……。
訓練場なのか、図書館なのか、山なのか、自宅なのか……候補はたくさんある。
とりあえず思いつく場所を手当たり次第に当たってみよう……と、早足で歩き出した。
最初に訓練場に向かったのだが、
――ええ!? 何だこれ!?
その周辺の景色がまるっきり変わってしまっている。
訓練場の近くにあるスタジアム(普段死合いを行う場所)は潰れてなくなっており、代わりにその何倍もの規模のオープンスタジアムが出来上がっていた。
訓練場自体も壁や天井がぶち抜かれており、もともと地面に引かれていたランニング用のラインくらいしか残っていない。これじゃただのグラウンドじゃないか。
――何だよ、このヴァルハラ全体リフォームみたいな状況は……。
後からゲートから出てきたバルドルに顔を覗き込まれる。
アクセルはちょっと苦笑し、何でもないかのように立ち上がった。
「大丈夫です。ところで、バルドル様はこれからどうなさいますか?」
「パーティー会場に行ってくるよ。そこでホズとか……他の神に会ってくる。きみはどうする?」
「俺は兄に会ってきます。パーティーが終わるまでには屋敷に帰りますよ」
「そっか。じゃあここからはお互い自由行動ね。また後で」
「はい」
バルドルと別れ、アクセルは早速兄を捜すことにした。
さて、兄はどこにいるだろう。
――兄上は行動が読めないからな……。
訓練場なのか、図書館なのか、山なのか、自宅なのか……候補はたくさんある。
とりあえず思いつく場所を手当たり次第に当たってみよう……と、早足で歩き出した。
最初に訓練場に向かったのだが、
――ええ!? 何だこれ!?
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――何だよ、このヴァルハラ全体リフォームみたいな状況は……。
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