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第6章~ラグナロクの始まり~
第112話(フレイン視点)
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「……ミュー、それは一体どういう意味だい?」
「いやね……死ぬのが怖いなら、その原因となるものを全部取り除いちゃえば心配もなくなるかなーって。だからいっそ、『自分以外の全てを滅ぼしちゃえ~』とか考えてたりして……って、今ふと思った」
「……!」
「さすがに考えすぎかなぁとも思うけど、力を手に入れるために自分の目を抉ったり、自分自身を世界樹に突き刺したりするような神様だから、やりかねない気もするんだよねー。そう考えれば、ラグナロクを起こした理由もなんとなーく説明がつくというかー」
「……なるほど。かなり極端な考えですが、全くの的外れでもない気がしてきましたよ」
と、ユーベルが納得したように天を仰ぐ。
「生前わたくしは戦場で命を落としましたが、誰に負けたかは曖昧なままでした。何せ背後からいきなり頭を割られ、そのまま戦死しましたからね。油断をしていたわけでもないのにそんな風に戦死したので、ずっと妙だなと思っていたんです。これでも生前は、一騎当千の強者でしたからね」
「ユーベルもか? 実は俺もなんだ」
と、ジークも話に乗っかる。
「ヴァルハラには仰天するような強者がたくさんいるが、俺も生前は無双の活躍をする戦士だったんだぜ? 槍を使わせたら右に出るものはいないとも言われてたし。そんな俺が、背後から槍に貫かれて死ぬなんておかしいだろ」
「いやね……死ぬのが怖いなら、その原因となるものを全部取り除いちゃえば心配もなくなるかなーって。だからいっそ、『自分以外の全てを滅ぼしちゃえ~』とか考えてたりして……って、今ふと思った」
「……!」
「さすがに考えすぎかなぁとも思うけど、力を手に入れるために自分の目を抉ったり、自分自身を世界樹に突き刺したりするような神様だから、やりかねない気もするんだよねー。そう考えれば、ラグナロクを起こした理由もなんとなーく説明がつくというかー」
「……なるほど。かなり極端な考えですが、全くの的外れでもない気がしてきましたよ」
と、ユーベルが納得したように天を仰ぐ。
「生前わたくしは戦場で命を落としましたが、誰に負けたかは曖昧なままでした。何せ背後からいきなり頭を割られ、そのまま戦死しましたからね。油断をしていたわけでもないのにそんな風に戦死したので、ずっと妙だなと思っていたんです。これでも生前は、一騎当千の強者でしたからね」
「ユーベルもか? 実は俺もなんだ」
と、ジークも話に乗っかる。
「ヴァルハラには仰天するような強者がたくさんいるが、俺も生前は無双の活躍をする戦士だったんだぜ? 槍を使わせたら右に出るものはいないとも言われてたし。そんな俺が、背後から槍に貫かれて死ぬなんておかしいだろ」
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