928 / 2,485
第9章~再会と記憶~
第30話(フレイン視点)
しおりを挟む
「何を言っているのですか。もとはと言えば、我々に何の断りもなく父に面会しようとしたそちらに非があるんです。私はそれを処断しようとしただけです」
「……といった調子で、『こっちが悪い』の一点張りなんだ。話が通じないってめんどくさいなー」
と、ペロペロキャンディーを咥えるミュー。
これ以上騒ぎになるのも面倒だったので、フレインは早々にミューとピピを連れてその場を立ち去った。
そして世界樹を通ってヴァルハラに戻る途中に、ちょっと聞いてみた。
「ミュー、今更だけどきみの神器って何だっけ?」
「え? ミョルニルだけど。ほら、トール様のミョルニルのレプリカ」
「ミョルニルか……それはまたすごいものを与えられたね」
「うん、当たった時はすごい快感だよ。重いから扱いは難しいけどねー」
このランキング一位の戦士は、小さな身体の割にとんでもない戦闘力を発揮するから恐れ入る。
少し苦笑いしつつ、フレインは急いで自宅に戻った。そして狩りの時にも使用する特殊なマスクを掴み、再び世界樹に向かった。
ピピも途中までついてきてくれたが、さすがにノーマスクのピピを死者の国に連れて行くわけにはいかない。
「ピピちゃん、きみはヴァルハラでお留守番していてくれるかな。死者の国に行くのに、マスクなしでは危険すぎるから」
「ぴー……」
「……といった調子で、『こっちが悪い』の一点張りなんだ。話が通じないってめんどくさいなー」
と、ペロペロキャンディーを咥えるミュー。
これ以上騒ぎになるのも面倒だったので、フレインは早々にミューとピピを連れてその場を立ち去った。
そして世界樹を通ってヴァルハラに戻る途中に、ちょっと聞いてみた。
「ミュー、今更だけどきみの神器って何だっけ?」
「え? ミョルニルだけど。ほら、トール様のミョルニルのレプリカ」
「ミョルニルか……それはまたすごいものを与えられたね」
「うん、当たった時はすごい快感だよ。重いから扱いは難しいけどねー」
このランキング一位の戦士は、小さな身体の割にとんでもない戦闘力を発揮するから恐れ入る。
少し苦笑いしつつ、フレインは急いで自宅に戻った。そして狩りの時にも使用する特殊なマスクを掴み、再び世界樹に向かった。
ピピも途中までついてきてくれたが、さすがにノーマスクのピピを死者の国に連れて行くわけにはいかない。
「ピピちゃん、きみはヴァルハラでお留守番していてくれるかな。死者の国に行くのに、マスクなしでは危険すぎるから」
「ぴー……」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
802
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる