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第14章~新しいバトル~
第92話
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「なるほど、殊勝な心掛けですね。時に弟くんは、弓の腕はどんな感じなんです?」
「それは、ええと……あまり得意ではなくて。昨日、兄からボウガンをプレゼントされたばかりなんです」
「ほう。ボウガンなら扱えるというわけですか」
「ええ、まあ……。まだ練習中ですけど」
「最低限のスキルがあるなら問題ないでしょう。下位ランカーにわたくしレベルの技量は求めていません。わたくしの動きを真似ろと言っても、歌劇団に所属していない連中ではそれもできないでしょうしね」
「そ、そうですね……」
ということは、ユーベル歌劇団に所属している連中は、「動きを真似ろ」と言われたら皆難なくできてしまうということか。一体どういう訓練をされているんだ。
ユーベルは更に言った。
「それに、今回の相手はランゴバルト率いるチームですからね。彼のことですから、他のメンバーそっちのけでわたくしとのサシ勝負を仕掛けてくるでしょう。なのであなた達は、わたくし達の決闘を邪魔しないよう露払いをしていてください」
「は、はあ」
……それってチーム戦の意味があるんだろうか。戦略の「せ」の字もないのだが。
――どいつもこいつも自由だな……。
上位ランカーにリーダーを任せると、統率が疎かになりがちのようだ。上位ランカーは単体の一対一バトルで強い
人たちなので、チームを率いて戦うことには慣れていないのかもしれない。
「それは、ええと……あまり得意ではなくて。昨日、兄からボウガンをプレゼントされたばかりなんです」
「ほう。ボウガンなら扱えるというわけですか」
「ええ、まあ……。まだ練習中ですけど」
「最低限のスキルがあるなら問題ないでしょう。下位ランカーにわたくしレベルの技量は求めていません。わたくしの動きを真似ろと言っても、歌劇団に所属していない連中ではそれもできないでしょうしね」
「そ、そうですね……」
ということは、ユーベル歌劇団に所属している連中は、「動きを真似ろ」と言われたら皆難なくできてしまうということか。一体どういう訓練をされているんだ。
ユーベルは更に言った。
「それに、今回の相手はランゴバルト率いるチームですからね。彼のことですから、他のメンバーそっちのけでわたくしとのサシ勝負を仕掛けてくるでしょう。なのであなた達は、わたくし達の決闘を邪魔しないよう露払いをしていてください」
「は、はあ」
……それってチーム戦の意味があるんだろうか。戦略の「せ」の字もないのだが。
――どいつもこいつも自由だな……。
上位ランカーにリーダーを任せると、統率が疎かになりがちのようだ。上位ランカーは単体の一対一バトルで強い
人たちなので、チームを率いて戦うことには慣れていないのかもしれない。
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