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第31章~おかしな仲間?~
第23話
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「それはそうと、きみの一族ってみんな食欲旺盛なのか? 俺たちの食料、全部食べちゃったし……」
今もオオカミ食べてるし、と付け加えたら、カメは少し顔を下げて答えた。
「それに関しては、大変申し訳ないと思っております。我々は起きている時間が短いので、活動するエネルギーはその短い時間に全て補わなければならないのです。なので目につく食べ物はつい、口に入れてしまうのです」
「は、はあ……そうなのか……大変だな……」
かといって、そこら辺にある食べ物を手当たり次第に食べられても困るのだが。
今度からはこのカメの手の届かないところに食料を置いておかないとダメだな……とアクセルは再認識した。食べられたくなかったら、そもそも相手に見せるなということだ。
「じゃあ俺はそろそろ帰るよ。あまり暗くなると兄上も心配するだろうし」
「…………」
「きみは自分の住処に帰るんだよな? 多分もう会うことはないだろうけど、これからも元気で」
軽くお別れを言って、アクセルはカメに背を向けた。山菜の籠を抱え、急いで山を下りる。
家に辿り着く頃には陽はすっかり落ちていて、兄に少し心配されてしまった。
「ああ、お帰り。危ないことはなかった? 怪我は?」
「大丈夫だよ。オオカミに襲われかけたけど、結局戦わずに済んだからな」
キッチンに採りたての山菜を持って行く。
兄がそこで鹿肉を焼いていたので、自分は隣で山菜のスープを作ることにした。キノコもたくさん入れたので、きっと美味しい出汁がとれるだろう。
今もオオカミ食べてるし、と付け加えたら、カメは少し顔を下げて答えた。
「それに関しては、大変申し訳ないと思っております。我々は起きている時間が短いので、活動するエネルギーはその短い時間に全て補わなければならないのです。なので目につく食べ物はつい、口に入れてしまうのです」
「は、はあ……そうなのか……大変だな……」
かといって、そこら辺にある食べ物を手当たり次第に食べられても困るのだが。
今度からはこのカメの手の届かないところに食料を置いておかないとダメだな……とアクセルは再認識した。食べられたくなかったら、そもそも相手に見せるなということだ。
「じゃあ俺はそろそろ帰るよ。あまり暗くなると兄上も心配するだろうし」
「…………」
「きみは自分の住処に帰るんだよな? 多分もう会うことはないだろうけど、これからも元気で」
軽くお別れを言って、アクセルはカメに背を向けた。山菜の籠を抱え、急いで山を下りる。
家に辿り着く頃には陽はすっかり落ちていて、兄に少し心配されてしまった。
「ああ、お帰り。危ないことはなかった? 怪我は?」
「大丈夫だよ。オオカミに襲われかけたけど、結局戦わずに済んだからな」
キッチンに採りたての山菜を持って行く。
兄がそこで鹿肉を焼いていたので、自分は隣で山菜のスープを作ることにした。キノコもたくさん入れたので、きっと美味しい出汁がとれるだろう。
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