君にぼくをくれてやる――はぐれ吸血鬼の王子様が、私のしもべになりました

クナリ

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第二章 怪異との闘い!2

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 ぼわん、と音を立てて、目の前に煙が立ちこめた。
 それが晴れてくると、そこにいたのは……

「うさぎ……?」
「そうです。うさぎです」

「さっき、コンドルって」
「そういう名前なので仕方ないんです」

「でもなんか……すごく、大きいような……」
「ええ。これでもまだ子供なんですが」

 そこにいたのは、小型のバスくらいのサイズがある、淡いピンク色のうさぎだった。
 もちろん、普通のうさぎじゃなくて、怪異なんだろう。

「では、あいねさん。お乗りください」
「え?」

「どうぞ、その背に」
「背……って、うさぎの背中に、ですか……? いいんですか、そんなこと?」

 私は巨大うさぎと時雨さんを代わりばんこにきょろきょろ見ながら聞く。
 なんか……こんなふわふわした子に乗るなんて、いいのかなって気がして……

「そうです。できることなら、名前をつけてやってください。このガルガンチュワ・コンドルは、子供でも立派な騎乗用の怪異です。少し前にけがをしていたところをぼくが拾ったんですが、すっかりよくなりましたから」
「名前……えっと、そのガルなんとかっていうのは」

「種族名です。三毛猫とか、ダックスフントのような」
「うーんと、……ではー、……三毛猫をミケって言うみたいに……ガルちゃん?」

「キュー!」
「気に入ったみたいですね! さすがあいねさん!」

「本当ですか!? ほぼひねりがないですけど!?」

 そしてガルガンチュワ・コンドルのガルちゃんは、地面に伏せて、私にもっふもふの背中を向けてきた。
 乗っていいよ、って言ってくれてるんだと思う。……たぶん。

「そ、それじゃ……乗ります、ね?」

 スカート姿だったので、ガルちゃんの背中に横座りになって、首を九十度曲げて前を見た。
 もふもふした毛はあたたかい。
 前のほうには、ぴょこんと高く跳ね上がった長い耳がある。
 う、うさぎに乗ってる……本当に。

「それではあいねさん、行きましょう。乗っている間は、多少揺れても落ちたりしません。それに、飛んでいる間はほかの人間からは見えませんからご心配なく」
「え? 飛ぶ?」

 と聞くが早いか、ガルちゃんは、ふわっと空中に浮きあがった。

「と、飛ぶって、空をですかっ!?」
「はい。今日は目的地が近くとのことなのですぐ着いてしまいますが、いずれ遠出してみるのもよいかと思います。ではあいねさん、道案内をお願いいたします」

 ガルちゃんは、近くの塀より、二階建ての家の屋根より、どんどん高く浮いていく。
 そして、

「じゃ、じゃあ、あっち、です」

 私が指さしたほうに、すうっと進み出した。
 風がほほをなでる。うわあ、気持ちいい。
 すぐ横、ガルちゃんのお尻側には、いつの間にか、時雨さんが私と並んで座ってた。
 黒い髪が風に吹かれて、さらさらとなびいてる。
 時雨さんて、顔もだけど、髪もとてもきれいだな。
 それに、並んでるせいで距離が近くて……思わず時雨さんに見とれそうになる。

「昼間なので、ぼくも飛ばずに、運んでもらいますね」

 はっ、いけない、ぼうっとしちゃってた。

「は、はいっ。ぜひぜひ」

 メイの家までは、歩いてももう十分くらいで着いちゃう。
 空を飛んでいくなら、もっと早いよね。
 でも、もう少しこのまま飛んでてもいいな……
 私は周りの景色と、ガルちゃんの毛並みと、隣で微笑んでる時雨さんを順番に見ながら、そんなことを考えてた。



「あれ……留守なのかな」

 メイの家の前に着いてガルちゃんから降りると、すぐにチャイムを押してみたんだけど。
 ……誰も出てくる気配がないなあ。
 メイの家は二階建てで、お庭もついてる。新しくてきれいな家だけど、なんだか今日はがらんとして寂しく見えた。
 時雨さんも首をかしげて、言う。

「すべての窓にカーテンが引かれているようですし……午前中からどこかに出かけているのでしょうか。どれどれ」

 時雨さんが手のひらで、両方の耳を覆った。周りがうるさい時に、耳をふさぐみたいなポーズ。

「……家の中には、人の気配があります。一階は無人、二階に子供が一人……。おそらく、メイ殿でしょう」
「わあ、そんなの分かるんですか?」

「昼間でもこれくらいはね」

 私は指先でぱちぱちと拍手した。

「メイのお父さん、飛行機のパイロットなんです。お母さんも働いてるから、私と同じ共働きで、二人とも家にいないことが多いんです」

「人間は忙しいですね。しかしどうしますか、あいねさん。家にいるのにチャイムを鳴らしても出てこないということは、出てくる意志がないということでしょうが」
「うーん、それなら出直したほうがいいのかもなんですけど……でも、なんだか……」

 二階を見てみる。
 なんとなく、……変な感じがする。あんまり気分の良くない空気。それが、二階を包んでいるような……

「気になるんですね」
「できれば、会いたいです、メイに」

 時雨さんがこくんとうなずく。

「では失礼して、メイ殿の家にお邪魔しましょう」
「え? でも私、メイの家の鍵なんて持ってないですよ?」

「ぼくも嫌な予感がしていまして。取り返しのつかないことになってからでは遅い。……どれ、少し乱暴ですが」

 時雨さんが、右手を、手のひらを上に向けてからグーに握った。
 その手をもう一度開くと、そこには小さなカラスがちょこんと乗ってる。

「わ、かわいい」
「本物のカラスではなくて、即席の使い魔です。これを、こう」

 ピンポン玉くらいの大きさのカラスは、体をさらに平べったくさせて、ドアの郵便受けの中にぐいぐいっと潜っていった。
 それから何秒か後に、ことんと鍵の開く音がする。

「……時雨さんて、もしかして泥棒とかしたら天才的な泥棒になるんでは……」
「ふふ、人間にはなかなか捕まえられないでしょうね。だからこそ決してしません。では、入りましょう」

 キイ……と静かにドアを開ける。
 時雨さんの言ったとおり、家の一階には誰もいないみたいだった。
 メイの両親とは顔見知りだから、会ってもいいんだけど……
 それより、ドアを閉めると、一気に周りが暗くなって、びくっとなっちゃう。
 ただドアを閉めただけなのに、まるで急に夜になったみたい。

「お、お邪魔しまーす……」

 人がいても聞こえないくらいの小さい声であいさつをしてから、靴を脱いだ。
 廊下の床の、ちょっとしたきしみにもびくびくしながら、階段を上がっていく。

「メーイ……いる?」

 重苦しい、いやな空気が、どんどん濃くなってる。
 こんなところにいたら、病気になりそうだよ……。
 なんとか二階について、右手のほうにあるメイの部屋のドアの前に立った。
 すうはあと息を整えてから、こんこんとノックする。

「メイ、勝手に上がってごめんね。私、あいねだけど……」

 ……そういえば、私、勝手にここまで上がってきたことを、メイになんて説明したらいいんだろう。
 ドアには鍵までかかってたのに。
 うーん。
 なんだか嫌な空気な気がして、吸血鬼の男の子もなんだか怪しいみたいなこと言うから、心配で鍵開けて来ちゃったよって?
 あ、怪しい。嫌な空気なんかより、私のほうが怪しすぎる。

 そんなことを考えてたら、言葉が止まっちゃった。
 でも、ノックはしたのに、中からは返事がないな……

 ドアに耳を当ててみた。
 中で、ずるずる、ってなにかを引きずるような音がする。
 お布団がこすれる音かな? だとすると、寝起きなのかも。

「メイ、開けてもいい? いきなりでごめ――」
「あいねさん、そこから離れてください」

 いきなり時雨さんがそう言ったので、びっくりしてそっちを見ると、時雨さんは真面目な顔をしてた。
 なにか、あるんだ。……よくないことが。
 思わず、二三歩後ずさって、メイの部屋のドアから離れてみる。
 そうしてできた私とドアとの間に、時雨さんが滑りこんできた。
 目の前に、時雨さんのシャツの青さがいっぱいに広がる。

「時雨さん?」
「これだけ晴れた昼間なら、カーテンを引いたくらいでは、たいていの怪異は大した能力は使えないとは思いますが……気をつけてください」

 怪異……能力……って、

「か、怪異! メイの部屋にですか!?」
「ええ。気配を消していたようですが、この距離になれば分かります。あいねさん、この家から出てください。危機は、避けるに越したことはありません」

「だ、だめですよ! メイになにかあったら!

 ばんっ!
 と、私があたふたしているところで、ドアが開いた。私たちが明けたんじゃなくて、内側から。
 そして、真っ暗な部屋の中から、黒い塊が飛び出てくる。

「あいねさん、危ない!」

 時雨さんが私の体に覆いかぶさって、その黒い塊から守ってくれた。
 でも、ドンッと音を立てて、時雨さんの体が揺れる。
 出てきた塊にぶつかられたんだ。

「時雨さん!」
「大丈夫! あいねさんは部屋の中に入らないで!」

 時雨さんの体を、黒い塊が、大きな手のひらみたいになってつかんで、部屋の中に引きずり込んでいくのが見えた。

「ぼくは平気です、いいですね、部屋には入らないでください!」
「は、はいっ!」

 どうしよう。
 私のせいで、時雨さんが。
 でも、今部屋の中に入っても、私じゃできることがない。
 時雨さんは、部屋の中、入ってすぐのところで立ち止まってた。
 それ以上中には入らないで、踏ん張ってるみたい。
 部屋の中は真っ暗で、なんにも見えない。まるで、そこだけ深夜になったみたいだった。
 こんな力を持った怪異がいるの……?

「ご、ごめんなさい、時雨さん……私が、……」
「なにを言うんです、あいねさん。友人のことを思うお姿、立派でしたよ。それでこそあいねさんです! それに、どうやら敵の正体も判明しました」

「正体、ですか?」
「ええ。この感覚、覚えがあります。メイ殿のお父様は、飛行機のパイロットでしたね。おそらく飛行機にとり憑くタイプの怪異が、ここまでついてきて、年若く抵抗力の弱いメイ殿に乗り移ったのでしょう。名前を、スカイ・イビルといいます」

「つ……強いんですか?」
「個体にもよりますが、そう強力な怪異ではありませんね」

「で、でも、こんな、部屋の中だけを夜にしちゃうような、すごい怪異なんじゃ」
「部屋の中が夜? よく見てごらんなさい、あいねさん。特に窓のあるほうをね。そんなにたいそうなことではありませんよ」

 よく見て……って言われても。
 私は目を凝らして、もう一回部屋の中を見た。
 メイの部屋には何回も来てるから、だいたいの間取りは分かるんだよね。

 メイの部屋の窓は、ドアの正面にあるはず。
 そこをよく見てみると、暗さに慣れたおかげで、ぼんやりと形が見えてきた。

「窓に……段ボールとテープ……?」
「そうです。単に、窓から明かりが入らないようにふさいでいるだけです。それに、電気のスイッチも入れられないよう、テープで固定してありますね」

 部屋から流れ出てくる空気はかなり湿度が高いみたいで、じめじめと湿ってて、気味が悪い。
 でも、時雨さんの言葉を聞いて、私はちょっと拍子抜けしかけちゃった。

「そ、そんな、図工みたいな道具で貼っただけですか……?」
「いえ、その上に怪異の能力で、闇を深めていますね。疑似的に夜のような状態を作り出して、力を蓄えるだけの知恵はあるようです。ではあいねさん、次は、ベッドを見てみてください」
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