君にぼくをくれてやる――はぐれ吸血鬼の王子様が、私のしもべになりました

クナリ

文字の大きさ
14 / 16

第三章 アイドルと怪異!6

しおりを挟む
 キエロは、きゅるるる、ってうなりながらランド・ハーピーをにらみつけてる。

「目障りな。よかろう、あのうさぎの上にいる人間は、貴様の主人だったな。吸血鬼の主人の小娘とともに、貴様の目の前で始末してや……」

 ランド・ハーピーの言葉が途中で止まった。
 そして、私も、マリカちゃんも、時雨さんまで、目を丸くして、ランド・ハーピーの足元を見てた。
 いつの間にか、シュンくんがランド・ハーピーの隣まで来て、その羽毛だらけの足にしがみついてる。

「し、シュン……くん?」
「あいね……」

「そうだよ、私が分かる?」
「分かる……おれ、ずっとこいつに……アイドルとしてもっと成長して、人気が出るようにって……それがおれの弱みで、逆らえなくて……」

「そ、そんなの弱みじゃないよ! つけこむほうが悪いんだよ! シュンくんそこ離れて、危ないから!」
「こいつに、あいねを傷つけさせたりしない……おれがアイドルになろうと思ったのは、あいねのためなんだから……」

 え?
 シュンくんは、まだ完全に正気じゃないのか、どこかぼうっとした様子でしゃべってる。

「昔、あいねがクラスで嫌がらせされてた時、おれ、役に立てなくて……」
「そんなことないよ!? シュンくんとメイだけはずっと私と仲良くしてくれて、シュンくんはクラスの子にも注意してくれたって、メイから聞いたよ!」

 それを知った時に、どんなにうれしかったか。
 私は一人じゃないんだって、確かに感じられたんだから。

「でも、完全に嫌がらせをなくすことはできなかった……あの時に思ったんだ、おれ、世の中に人を傷つけるやつがどうしても出てくるんなら、おれは傷つけられた人たちを元気づけられる人間になろうって……それでアイドルを目指したんだよ……」

 そんなの、全然知らなかった。
 幼馴染として、仲のいいクラスメイトとして、シュンくんはじゅうぶん私を励ましてくれたのに。

「なのに、そのせいで……あいねをこんな、危険な目に合わせて……。せめて、こいつがあいねを傷つけることだけは、絶対……」
「はっはあ。絶対、なにかな!?」

 とうとう、ランド・ハーピーが足を振り上げた。

「シュンくん!」

 でも、すんでのところで時雨さんがシュンくんを捕まえて、ガルちゃんのところまでひとっ飛びで連れてきてくれた。
 ついでに、キエロも合流して、ぴょんとマリカちゃんの足の横に座る。

「ぼくとやつの戦いは、少々長引きそうです。さっきみたいなことをさせないよう、ガルに乗ってもっと離れていてください」

 シュンくんはぐったりしちゃってて、時雨さんがガルちゃんの上に横たわらせる。

「シュン殿はむりやりランド・ハーピーの支配を断ち切ったようなので、その反動がきているのしょう。休ませてあげてください。……しかし、思ったより難敵ですね」
「やっぱり、強いんですか?」

 雷を撃ち込もうにも、今の状況ではタイミングも威力も心もとないですね、って時雨さんが苦笑する。

「爪の攻撃力や翼の機動力も厄介ですが、やつには気配察知の能力があって、ぼくの攻め気を読まれてしまい、なかなかこちらの攻撃が当たりません。不意打ちのような形でならばチャンスがあるかもしれませんが、正面切っての戦いは、今のぼくでは少々分が悪いですね」
「不意打ち……」

 うつむく私の肩を、時雨さんがぽんと軽くたたいて撫でた。

「あいねさんは心配しないでください。ぼくがなんとかしますから」
「で、でもっ。そうだ、前みたいに、私を半吸血鬼にしてくれれば!」

「こんな昼日中に太陽の真下で吸血鬼化しても、いいことはありません。それにあれは、あいねさんのためにならなかったかもしれないと、ぼく自身反省しています」

「うう……でも、時雨さんが全力で戦えないのって、私のせいですよね!? 私が主人じゃなければ、時雨さんは疲れてなんかない状態で戦えたし、ううん、そもそもこんな戦いしなくて済んだんですからっ」

 すると時雨さんは、今度は肩じゃなくて私の頭をさらさらと撫でてくれた。

「し、時雨さん?」
「どうやら、この丸くてかわいらしい頭の中で、いろんなことを考えてくださったようですね。なら、忘れないでください。あなたはぼくに、守るべき人のために戦うことの喜びを教えてくれたのだということも」

 私は、頭に置かれた時雨さんの手を握った。

「時雨さん、私に、なにかできることないんですか……?」
「もうじゅうぶんしてくれていますよ。それに、勝ち目がないわけでもありません。たとえば、このまま、夜まで粘るとかね」

 そうは言うけど、太陽は少しは傾いてるものの、まだまだ空高く輝いてる。
 時雨さんなりに、私を安心させたくて、なんとかひねり出した言葉なんだろう。それが、無力な私には切ない。
 なにか。本当に、今の私にできることはないの?

「時雨さん、……夜なら、勝てるんですか?」
「まず間違いなく。夜でなくても、せめて太陽が陰ってくれれば、ずいぶん違うんですけどね。……さて、ないものねだりはこのくらいにして」

 時雨さんが、ランド・ハーピーのほうを向く。

「心ゆくまで戦おうか、ハーピー。多少優位にあるからといって、思い上がるなよ。吸血鬼の底力を知るがいい」

 時雨さんの体がふわっと浮いて、ガルちゃんから離れ、怪異に向かっていく。
 私たちを乗せたガルちゃんも、今までよりもさらに時雨さんたちから離れる。
 そして、また二人の怪異は戦い始めた。
 でも、爪の一撃を防ぐたびに、時雨さんの体はよろめいて、傷が増えていく。
 屋上の床に、時雨さんの血のしずくが落ちた。
 やっぱり、夜までなんて待てるわけない。

「……マリカちゃん」
「ん?」

「お願いがあるの」

 私は、マリカちゃんに耳打ちした。
 マリカちゃんは口をあんぐり開けて、

「……本気?」

 って言ってきた。
 私は深くうなずく。

「あんた、あの吸血鬼の主人なんでしょ? それが、自分の身を危険にさらそうっていうの? 吸血鬼は、そうさせないために、さっきより距離取らせたんでしょうに」
「危険なんて。……時雨さんのほうが、ずっと危険だもん」

「いや、だからそれは吸血鬼があんたを守る立場だから……。うん、いや、いいや。やりたいんだよね?」
「うん。私にできることをしたい」

「分かった」

マリカちゃんがキエロを抱き寄せた。その耳に小声でなにか言ってる。
 ありがとう、マリカちゃん。

 私は、ガルちゃんの上で大きく深呼吸した。
 大丈夫。
 きっとうまくいく。
 スマホをポケットから取り出して、空にかかげて。
 
「スカイ・イビル」

 その名前を唱えると、スマホの画面にスカイ・イビルの姿が現れて、私の体が宙に浮く。

「わっ。ひえ、わっ、と」

 時雨さんが言ってた通り、少し練習したくらいじゃ、空を飛ぶって難しい。
 転ばないように(空中なんだけど)姿勢を保つのも一苦労だったけど、なんとか、少しずつ前に進んだ。
 そして、ランド・ハーピーに向けて、思いっきり体当たりをしてやるつもりで強い視線を送る。

 時雨さんと激しく戦ってるランド・ハーピーが、ぴくんと体を震わせるのが、時雨さんの肩越しに見えた。

「なんだ……人間め、妙な動きを……」

 よしっ。
 ランド・ハーピーは気配を察知して、攻め気を読むって言ってたもんね。
 私がなにかしようとしてるのに気づいたはず。

「ひ弱な小娘が! なにをしておるか!」

 ランド・ハーピーが、時雨さんの横を素早く通り過ぎた。
 だって、私のほうが、絶対に時雨さんよりやっつけやすいから。
 私がおかしな動きをすれば、私に向かってくるはずだと思った。その通りだった。

「なっ!? ……えっ、あいねさん!? なにをしてるんです!」

 時雨さんが慌ててランド・ハーピーの後を追ってくる。
 時雨さんは、ちゃんと自分の出せるスピードを計算して、ランド・ハーピーが私たちを襲おうとしても追いつけるくらいの距離と位置取りをしてくれてた。
 でも、私からもランド・ハーピーに向かっていけば、時雨さんよりも先に私のほうがランド・ハーピーにぶつかる。
 それを、ランド・ハーピーも分かってる。
 私も分かってる。
 ごめんなさい、時雨さん。

 私は、慣れない飛行能力で、なんとか全速力を出した。思いっきり走るのと、あんまり変わらないくらいのスピードにはなってくれた。
 私とランド・ハーピーの距離がぐんぐん縮まっていく。
 このまま、あの羽毛に覆われた胸元に、頭からぶつかるんだ。

「ははははは! けなげだな、しもべを助けるために自分を犠牲にするのか!」

 鳥そのものみたいな丸い目が、もうすぐ目の前。

「やめなさいあいねさん! 戻れ、ハーピー! 相手はぼくだ! やめろおおおっ!」

 私の体当たりが届く寸前。
 ランド・ハーピーが足を振り上げて、にやりと笑ったように見えた。
その長い爪が、私の頭に向かって振り下ろされる。
これは、かわせない。
 私一人じゃ。

 その時、わき腹に、強い衝撃が走った。

「ごふうっ!」

 私はうめき声をあげて、真横に吹っ飛ぶ。
 そのおかげで、ランド・ハーピーの爪が空振りした。

「なに!? ……また貴様か、化け猫!」

 私に激突した――してくれたキエロが、猫の短い指で器用にピースサインを作った。
 時雨さんを吹っ飛ばせるくらいだから、私なんて簡単だ。

 まだ宙に浮いてる私は、ランド・ハーピーと距離はそんなに離れてない。せいぜい三メートルくらい。
 今、さらに攻撃されたら、うまくかわせるとは思えない。
 でも。

「あいねさんっ!」

 今の一瞬の間に、ランド・ハーピーのすぐ後ろに、時雨さんが到着した。
 さすがにこれは無視できなくて、ランド・ハーピーが振り返る。
 その瞬間に、私はスマホをかかげてもう一度怪異の名前を呼んだ。
 
「ダーク・インプ!」

 先に使ってたスカイ・イビルの能力が解けて、私は一メートルくらいの高さから、べちっと地面に落ちる。
 その代わりに、私たち――私、ランド・ハーピー、キエロ、そして時雨さん――を、光一筋も差さない暗闇が包んだ。
 私にはもう、なにも見えない。でも、時雨さんなら。

「時雨さんっ! 太陽、さえぎりましたっ! どうですか!?」

 暗闇の向こうから、声が聞こえてくる。

「あいねさん……あなたという人は……」
「思った通りにいきました! 普通に私がランド・ハーピーに近づいても、やられちゃうだけなので、不意打ちで! どうでしょうかっ!?」

「どうって……決まっているではないですか……」

 ぎしゃああああ、ってランド・ハーピーが叫ぶのが聞こえた。
 全然見えないけど、時雨さんと向き合ってるんじゃないかと思う。

「くはははは、闇で包んだからどうした! これくらいの闇が、見通せんと思ったか!」
「ランド・ハーピー……お前が弱いとは言わないが――」

 ランド・ハーピーとは反対に、時雨さんの声は落ち着いてた。それが静かに響く。

「――よもや、闇の中で、夜の王たる吸血鬼に勝てるなんてうぬぼれてはいないだろうな」
「ぬ……いや、そうか、……くそ」

 ばさっ、と羽音。
 ランド・ハーピーが飛ぼうとしてる? ……逃げようとしてる!?
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?

釈 余白(しやく)
児童書・童話
 毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。  その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。  最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。 連載時、HOT 1位ありがとうございました! その他、多数投稿しています。 こちらもよろしくお願いします! https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394

運よく生まれ変われたので、今度は思いっきり身体を動かします!

克全
児童書・童話
「第1回きずな児童書大賞」重度の心臓病のため、生まれてからずっと病院のベッドから動けなかった少年が12歳で亡くなりました。両親と両祖父母は毎日のように妾(氏神)に奇跡を願いましたが、叶えてあげられませんでした。神々の定めで、現世では奇跡を起こせなかったのです。ですが、記憶を残したまま転生させる事はできました。ほんの少しだけですが、運動が苦にならない健康な身体と神与スキルをおまけに付けてあげました。(氏神談)

14歳で定年ってマジ!? 世界を変えた少年漫画家、再起のノート

谷川 雅
児童書・童話
この世界、子どもがエリート。 “スーパーチャイルド制度”によって、能力のピークは12歳。 そして14歳で、まさかの《定年》。 6歳の星野幸弘は、将来の夢「世界を笑顔にする漫画家」を目指して全力疾走する。 だけど、定年まで残された時間はわずか8年……! ――そして14歳。夢は叶わぬまま、制度に押し流されるように“退場”を迎える。 だが、そんな幸弘の前に現れたのは、 「まちがえた人間」のノートが集まる、不思議な図書室だった。 これは、間違えたままじゃ終われなかった少年たちの“再スタート”の物語。 描けなかった物語の“つづき”は、きっと君の手の中にある。

星降る夜に落ちた子

千東風子
児童書・童話
 あたしは、いらなかった?  ねえ、お父さん、お母さん。  ずっと心で泣いている女の子がいました。  名前は世羅。  いつもいつも弟ばかり。  何か買うのも出かけるのも、弟の言うことを聞いて。  ハイキングなんて、来たくなかった!  世羅が怒りながら歩いていると、急に体が浮きました。足を滑らせたのです。その先は、とても急な坂。  世羅は滑るように落ち、気を失いました。  そして、目が覚めたらそこは。  住んでいた所とはまるで違う、見知らぬ世界だったのです。  気が強いけれど寂しがり屋の女の子と、ワケ有りでいつも諦めることに慣れてしまった綺麗な男の子。  二人がお互いの心に寄り添い、成長するお話です。  全年齢ですが、けがをしたり、命を狙われたりする描写と「死」の表現があります。  苦手な方は回れ右をお願いいたします。  よろしくお願いいたします。  私が子どもの頃から温めてきたお話のひとつで、小説家になろうの冬の童話際2022に参加した作品です。  石河 翠さまが開催されている個人アワード『石河翠プレゼンツ勝手に冬童話大賞2022』で大賞をいただきまして、イラストはその副賞に相内 充希さまよりいただいたファンアートです。ありがとうございます(^-^)!  こちらは他サイトにも掲載しています。

生まれたばかりですが、早速赤ちゃんセラピー?始めます!

mabu
児童書・童話
超ラッキーな環境での転生と思っていたのにママさんの体調が危ないんじゃぁないの? ママさんが大好きそうなパパさんを闇落ちさせない様に赤ちゃんセラピーで頑張ります。 力を使って魔力を増やして大きくなったらチートになる! ちょっと赤ちゃん系に挑戦してみたくてチャレンジしてみました。 読みにくいかもしれませんが宜しくお願いします。 誤字や意味がわからない時は皆様の感性で受け捉えてもらえると助かります。 流れでどうなるかは未定なので一応R15にしております。 現在投稿中の作品と共に地道にマイペースで進めていきますので宜しくお願いします🙇 此方でも感想やご指摘等への返答は致しませんので宜しくお願いします。

極甘独占欲持ち王子様は、優しくて甘すぎて。

猫菜こん
児童書・童話
 私は人より目立たずに、ひっそりと生きていたい。  だから大きな伊達眼鏡で、毎日を静かに過ごしていたのに――……。 「それじゃあこの子は、俺がもらうよ。」  優しく引き寄せられ、“王子様”の腕の中に閉じ込められ。  ……これは一体どういう状況なんですか!?  静かな場所が好きで大人しめな地味子ちゃん  できるだけ目立たないように過ごしたい  湖宮結衣(こみやゆい)  ×  文武両道な学園の王子様  実は、好きな子を誰よりも独り占めしたがり……?  氷堂秦斗(ひょうどうかなと)  最初は【仮】のはずだった。 「結衣さん……って呼んでもいい?  だから、俺のことも名前で呼んでほしいな。」 「さっきので嫉妬したから、ちょっとだけ抱きしめられてて。」 「俺は前から結衣さんのことが好きだったし、  今もどうしようもないくらい好きなんだ。」  ……でもいつの間にか、どうしようもないくらい溺れていた。

【奨励賞】おとぎの店の白雪姫

ゆちば
児童書・童話
【第15回絵本・児童書大賞 奨励賞】 母親を亡くした小学生、白雪ましろは、おとぎ商店街でレストランを経営する叔父、白雪凛悟(りんごおじさん)に引き取られる。 ぎこちない二人の生活が始まるが、ひょんなことからりんごおじさんのお店――ファミリーレストラン《りんごの木》のお手伝いをすることになったましろ。パティシエ高校生、最速のパート主婦、そしてイケメンだけど料理脳のりんごおじさんと共に、一癖も二癖もあるお客さんをおもてなし! そしてめくるめく日常の中で、ましろはりんごおじさんとの『家族』の形を見出していく――。 小さな白雪姫が『家族』のために奔走する、おいしいほっこり物語。はじまりはじまり! 他のサイトにも掲載しています。 表紙イラストは今市阿寒様です。 絵本児童書大賞で奨励賞をいただきました。

クールな幼なじみの許嫁になったら、甘い溺愛がはじまりました

藤永ゆいか
児童書・童話
中学2年生になったある日、澄野星奈に許嫁がいることが判明する。 相手は、頭が良くて運動神経抜群のイケメン御曹司で、訳あって現在絶交中の幼なじみ・一之瀬陽向。 さらに、週末限定で星奈は陽向とふたり暮らしをすることになって!? 「俺と許嫁だってこと、絶対誰にも言うなよ」 星奈には、いつも冷たくてそっけない陽向だったが……。 「星奈ちゃんって、ほんと可愛いよね」 「僕、せーちゃんの彼氏に立候補しても良い?」 ある時から星奈は、バスケ部エースの水上虹輝や 帰国子女の秋川想良に甘く迫られるようになり、徐々に陽向にも変化が……? 「星奈は可愛いんだから、もっと自覚しろよ」 「お前のこと、誰にも渡したくない」 クールな幼なじみとの、逆ハーラブストーリー。

処理中です...