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第一章 剣と魔法のファンタジー1
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中学二年生の九月。雨の降る放課後。
私は、学校の図書室に向かって廊下を歩いてた。
うちの図書室は、校舎から短い渡り廊下を越えた先の、木造の別館になってるので、静かで居心地がいいんだよね。
「あれ、カノちゃん。帰らないの?」
通りすがりのクラスメイトが私にそう言って、首をかしげる。
「うん。図書室に用事があるんだ」
「そっか。雨強くなるみたいだから、早めに帰ったほうがいいっぽいよ」
ありがとう、と言って手を振り、少し足早になって図書室へ行く。
引き戸を開けると、いつも通り、薄暗くてちょっとかびくさい図書室のにおいがただよってきた。
……ここ、こんな感じだったかなあ。私が一年の時から何度もここへきているけど、前はもう少し明るくてきれいだった気がするんだけど。
図書室が大好きな友達もいて、いつも本を借りたりここで読書したりしていた子もいたのに、今はもうそんな様子は全然ない。
本の数がが少ないのかな。全体的に、どこかがらんとして見える。
本棚を見てみると、本はじゅうぶんあるように見えるのに。
でもなぜか、童話と絵本の棚だけは充実してぴかぴかしている。中学の図書室だから、それこそほかのジャンルより数は少ないはずなんだけど。
「ああ、七月花音さん。待ってたよ」
そう声をかけてきたのは、学校司書の三島さんという男の人。
二十代後半くらいの齢で、かっちりした真ん中分けの黒い髪に、銀縁の丸めがねが似合ってる。
勉強に使う参考書や問題集、予習復習に便利な資料なんかを、聞けばいつも教えてくれる。しかもどれも読みやすくて、使いやすい本。
司書ってすごいな、といつも思っている。……んだけど、三島さんも、前よりもずいぶん元気がないように見えるんだ。
「七月さんは、今度導入される、図書室での電子書籍利用について聞きたいんだったね」
「はいっ、そうなんです。使い方を詳しく知っておきたいと思って」
「うちの学校ではあまり興味持ってる子はいないんだけど、ずいぶん積極的だね。図書館のサービスとか、私みたいな司書の仕事とかに興味があるのかい?」
私は冷や汗をたらしてほっぺたをかく。
……全然関係ないけど、自分のことを私って呼ぶ男の人って、周りだと三島さんくらいだな。
「実は、司書ってちょっと憧れで……なれたらいいなって、思ってるんですけど」
小学校のころから、暇さえあれば、私は学校の図書室でいろんな物語を読んできた。現実にはありえない冒険小説や、あこがれるような恋愛小説も。
私も将来はなにか仕事をするんだろうけど、正直まだそんなにぴんとこない。
でも、できるなら本にかかわる仕事がしてみたいなと思ってる。司書さんとか、本屋さんとか。
ゲームも動画も好きだけど、自分のペースで文字を追いかけて、面白い話を読むのが一番好き。
自分では絶対に体験できないいろんなストーリーを、本で読んでいるととてもわくわくするから。
「そうだね、電子で本が借りられるようになれば、わざわざこの図書室に来る必要もなくなるから……」
「えっ、そんな寂しいこと言わないでくださいよう」
冗談だと思って笑いながらそう言ったけど、三島さんはまじめな顔をしている。
「七月さんには言っておこうか。まだ本決まりじゃないんだけど、この図書室はもうすぐ壊すかもしれないんだ」
「ええっ!? なんでですか!?」
そんなの、初めて聞いた。
「建物はそう古いわけじゃないんだけど、どうも最近あちこち傷みがひどいんだ。利用する子もかなり減ったしね。それこそ電子で本が読めるようになれば、自習室を別に作れば広い図書室はいらないんじゃないかって意見も、先生方からは出ていてね」
「そうなんですか……」
「まあ、さすがに図書室自体がなくなるわけではないんだけど、今より部屋はずっと小さくなってしまうかもしれない。今ある本も、だいぶ処分してしまうかも」
そう言われて、図書室の中を見渡した。
やっぱり、暗いんだよね。雨のせいじゃないと思う。壁に染みも多いし、じめじめしてる。
私以外には、誰も来ていないみたい。前は自習書に来る子だって何人もいたのにな……。
「もしそうなっても、私、なるべく図書室に来ますっ。っていっても、そんなにずっとは無理かもしれませんけど……」
「ふふ、ありがとう。気持ちがうれしいよ。でも、無理することないからね。壊すって決まったわけじゃないし。そうだ、君の優しさに報いるために、これをあげよう」
三島さんが取り出したのは、銀色の小さな、閉じた本の形をしたチャームだった。
「キーホルダー……いや、今の子だとスマホのストラップかな、この図書室の記念にね」
「わ、本のデザインかわいい。いいんですか、もらっちゃって?」
三島さんがにっこり笑う。
「うん。いい子へのプレゼントだ」
それから電子書籍の使い方を教えてもらって、下校するために昇降口に向かった。
うわあ、雨がすごく強くなってる。
これじゃ、傘をさしても濡れちゃうかもしれない。
ハーフアップにしてる私の髪は、ただでさえ湿気で乱れちゃうのに、濡らしたくないぞ。
どうしようか考えていたら、近くで大きな音がした。
がら、があん!
「ひ、ひえっ!? 雷!? かなり近くない!?」
がん! がん! がらがらがああん!!
「ひゃあああっ、収まってえええ!」
耳をふさいで叫び続けてる間にも、雷の音は鳴り続けた。
校舎の壁がびりびりと震えてる。
こ、これ、学校壊れたりしないよね!?
がらん! がっしゃーん!!
「きゃああああっ!」
ひときわ大きいその音を最後に、雷がやんだ。
「お、終わった……? のかな?」
おそるおそる手を耳から外して、昇降口の外を見る。
……あれ?
「雨も、やんでる?」
外は暗い。でも、もう雨の音はしなかったし、雨粒も見えない。
で、でもそれはそれとして、いくら秋が近くても、暗くなるのが早すぎない? 真っ暗なんだけど。
よっぽど分厚い雨雲がかかったのかな……
ローファーを履いて、そうっと外に出た。
やっぱり、かなり暗い。前のほうにある校門がうっすら見えるだけで、その向こうにあるはずの町並みは全然見えない。
「ほとんど真夜中みたいになっちゃった……。うう、これだけ暗いと怖いなあ」
そろそろと校舎を出て、校門に行く。
周りには誰もいない。それに、雨や雷どころか、しーんとしてなんの音もしない。まだ学校に残ってたり、下校途中の生徒だっているはずなのに。
振り返って校舎を見る。
……明かりがついてる窓が、一つもない。職員室まで真っ暗。
「……なんだか、変な感じになってる……ような」
鳥肌が立つのを感じながら、静まり返ったあたりをきょろきょろしていたら。
ばさばさばさあっ!
「きゃあっ!?」
いきなり、私のすぐ後ろで鳥の羽音が響いた。
体に当たりそうなくらい近くに鳥が来るなんて初めてで、慌てて振り返る。
……そこにいたのは。
「大変大変、大変ですうっ!」
高い声でそう叫びながら、垂れた耳をぱたぱた羽ばたかせながら私の顔くらいの高さを飛んでる、白いうさぎだった。
体と同じように白くてフリルのついた、子供用のドレスみたいな服を着てる。
かわいい。
かわいい、んだけど。
「飛ん……でる……っていうか、しゃべってる……」
そうつぶやいた私に、うさぎは目をぱちくりさせて振り向いてきた。
「あれ?」
学校の外はなにも見えないくらいに暗いのに、なぜかそのうさぎはくっきりはっきり見えてる。
そして、少なくとも釣り糸とかの仕掛けは見当たらない。
首をかしげたうさぎは、不思議そうに私に話しかけてきた。相変わらず耳をぱたぱたさせて、宙に浮いたまま。
「……人間? ですかあ? 普通の?」
「うっ……うさぎ? が、しゃ、しゃべっ……!?」
その時、後ろから、少し低い声が響いた。
「おい、『童話』。なにしてる、早く探さないと……って、人間ー?」
ばっと後ろを振り返ると、そこには、空こそ飛んでいないけど、けげんそうに半目になっている、細身の黒猫がいて、――普通にしゃべり続けた。
「なんで人間がこんなところにいるんだ? 見た感じ、司書じゃないようだし。……なんだよ間抜け面して、ミーがしゃべるのがそんなにおかしいか?」
私は、学校の図書室に向かって廊下を歩いてた。
うちの図書室は、校舎から短い渡り廊下を越えた先の、木造の別館になってるので、静かで居心地がいいんだよね。
「あれ、カノちゃん。帰らないの?」
通りすがりのクラスメイトが私にそう言って、首をかしげる。
「うん。図書室に用事があるんだ」
「そっか。雨強くなるみたいだから、早めに帰ったほうがいいっぽいよ」
ありがとう、と言って手を振り、少し足早になって図書室へ行く。
引き戸を開けると、いつも通り、薄暗くてちょっとかびくさい図書室のにおいがただよってきた。
……ここ、こんな感じだったかなあ。私が一年の時から何度もここへきているけど、前はもう少し明るくてきれいだった気がするんだけど。
図書室が大好きな友達もいて、いつも本を借りたりここで読書したりしていた子もいたのに、今はもうそんな様子は全然ない。
本の数がが少ないのかな。全体的に、どこかがらんとして見える。
本棚を見てみると、本はじゅうぶんあるように見えるのに。
でもなぜか、童話と絵本の棚だけは充実してぴかぴかしている。中学の図書室だから、それこそほかのジャンルより数は少ないはずなんだけど。
「ああ、七月花音さん。待ってたよ」
そう声をかけてきたのは、学校司書の三島さんという男の人。
二十代後半くらいの齢で、かっちりした真ん中分けの黒い髪に、銀縁の丸めがねが似合ってる。
勉強に使う参考書や問題集、予習復習に便利な資料なんかを、聞けばいつも教えてくれる。しかもどれも読みやすくて、使いやすい本。
司書ってすごいな、といつも思っている。……んだけど、三島さんも、前よりもずいぶん元気がないように見えるんだ。
「七月さんは、今度導入される、図書室での電子書籍利用について聞きたいんだったね」
「はいっ、そうなんです。使い方を詳しく知っておきたいと思って」
「うちの学校ではあまり興味持ってる子はいないんだけど、ずいぶん積極的だね。図書館のサービスとか、私みたいな司書の仕事とかに興味があるのかい?」
私は冷や汗をたらしてほっぺたをかく。
……全然関係ないけど、自分のことを私って呼ぶ男の人って、周りだと三島さんくらいだな。
「実は、司書ってちょっと憧れで……なれたらいいなって、思ってるんですけど」
小学校のころから、暇さえあれば、私は学校の図書室でいろんな物語を読んできた。現実にはありえない冒険小説や、あこがれるような恋愛小説も。
私も将来はなにか仕事をするんだろうけど、正直まだそんなにぴんとこない。
でも、できるなら本にかかわる仕事がしてみたいなと思ってる。司書さんとか、本屋さんとか。
ゲームも動画も好きだけど、自分のペースで文字を追いかけて、面白い話を読むのが一番好き。
自分では絶対に体験できないいろんなストーリーを、本で読んでいるととてもわくわくするから。
「そうだね、電子で本が借りられるようになれば、わざわざこの図書室に来る必要もなくなるから……」
「えっ、そんな寂しいこと言わないでくださいよう」
冗談だと思って笑いながらそう言ったけど、三島さんはまじめな顔をしている。
「七月さんには言っておこうか。まだ本決まりじゃないんだけど、この図書室はもうすぐ壊すかもしれないんだ」
「ええっ!? なんでですか!?」
そんなの、初めて聞いた。
「建物はそう古いわけじゃないんだけど、どうも最近あちこち傷みがひどいんだ。利用する子もかなり減ったしね。それこそ電子で本が読めるようになれば、自習室を別に作れば広い図書室はいらないんじゃないかって意見も、先生方からは出ていてね」
「そうなんですか……」
「まあ、さすがに図書室自体がなくなるわけではないんだけど、今より部屋はずっと小さくなってしまうかもしれない。今ある本も、だいぶ処分してしまうかも」
そう言われて、図書室の中を見渡した。
やっぱり、暗いんだよね。雨のせいじゃないと思う。壁に染みも多いし、じめじめしてる。
私以外には、誰も来ていないみたい。前は自習書に来る子だって何人もいたのにな……。
「もしそうなっても、私、なるべく図書室に来ますっ。っていっても、そんなにずっとは無理かもしれませんけど……」
「ふふ、ありがとう。気持ちがうれしいよ。でも、無理することないからね。壊すって決まったわけじゃないし。そうだ、君の優しさに報いるために、これをあげよう」
三島さんが取り出したのは、銀色の小さな、閉じた本の形をしたチャームだった。
「キーホルダー……いや、今の子だとスマホのストラップかな、この図書室の記念にね」
「わ、本のデザインかわいい。いいんですか、もらっちゃって?」
三島さんがにっこり笑う。
「うん。いい子へのプレゼントだ」
それから電子書籍の使い方を教えてもらって、下校するために昇降口に向かった。
うわあ、雨がすごく強くなってる。
これじゃ、傘をさしても濡れちゃうかもしれない。
ハーフアップにしてる私の髪は、ただでさえ湿気で乱れちゃうのに、濡らしたくないぞ。
どうしようか考えていたら、近くで大きな音がした。
がら、があん!
「ひ、ひえっ!? 雷!? かなり近くない!?」
がん! がん! がらがらがああん!!
「ひゃあああっ、収まってえええ!」
耳をふさいで叫び続けてる間にも、雷の音は鳴り続けた。
校舎の壁がびりびりと震えてる。
こ、これ、学校壊れたりしないよね!?
がらん! がっしゃーん!!
「きゃああああっ!」
ひときわ大きいその音を最後に、雷がやんだ。
「お、終わった……? のかな?」
おそるおそる手を耳から外して、昇降口の外を見る。
……あれ?
「雨も、やんでる?」
外は暗い。でも、もう雨の音はしなかったし、雨粒も見えない。
で、でもそれはそれとして、いくら秋が近くても、暗くなるのが早すぎない? 真っ暗なんだけど。
よっぽど分厚い雨雲がかかったのかな……
ローファーを履いて、そうっと外に出た。
やっぱり、かなり暗い。前のほうにある校門がうっすら見えるだけで、その向こうにあるはずの町並みは全然見えない。
「ほとんど真夜中みたいになっちゃった……。うう、これだけ暗いと怖いなあ」
そろそろと校舎を出て、校門に行く。
周りには誰もいない。それに、雨や雷どころか、しーんとしてなんの音もしない。まだ学校に残ってたり、下校途中の生徒だっているはずなのに。
振り返って校舎を見る。
……明かりがついてる窓が、一つもない。職員室まで真っ暗。
「……なんだか、変な感じになってる……ような」
鳥肌が立つのを感じながら、静まり返ったあたりをきょろきょろしていたら。
ばさばさばさあっ!
「きゃあっ!?」
いきなり、私のすぐ後ろで鳥の羽音が響いた。
体に当たりそうなくらい近くに鳥が来るなんて初めてで、慌てて振り返る。
……そこにいたのは。
「大変大変、大変ですうっ!」
高い声でそう叫びながら、垂れた耳をぱたぱた羽ばたかせながら私の顔くらいの高さを飛んでる、白いうさぎだった。
体と同じように白くてフリルのついた、子供用のドレスみたいな服を着てる。
かわいい。
かわいい、んだけど。
「飛ん……でる……っていうか、しゃべってる……」
そうつぶやいた私に、うさぎは目をぱちくりさせて振り向いてきた。
「あれ?」
学校の外はなにも見えないくらいに暗いのに、なぜかそのうさぎはくっきりはっきり見えてる。
そして、少なくとも釣り糸とかの仕掛けは見当たらない。
首をかしげたうさぎは、不思議そうに私に話しかけてきた。相変わらず耳をぱたぱたさせて、宙に浮いたまま。
「……人間? ですかあ? 普通の?」
「うっ……うさぎ? が、しゃ、しゃべっ……!?」
その時、後ろから、少し低い声が響いた。
「おい、『童話』。なにしてる、早く探さないと……って、人間ー?」
ばっと後ろを振り返ると、そこには、空こそ飛んでいないけど、けげんそうに半目になっている、細身の黒猫がいて、――普通にしゃべり続けた。
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