あやかし職業訓練校は税金で運営されています!

クナリ

文字の大きさ
17 / 23

3

しおりを挟む
 終了届の提出など、いくつかの書類仕事を終えた後。
 私のデスクに燎火がついて、表計算ソフトのシートをパソコン上で開きながら、順を追って教えてくれた。

「有栖、まず、職業訓練ってのは緊急雇用創出のために作られた、求職者支援法に基づく制度だってのは説明したよな?」

「うん」

「そのために訓練生は、訓練終了後三ヶ月以内の就職を目指すことを事前に約束してる。受講料を税金で負担する代わりに、それを約束できないのなら入校させん決まりだ。三ヶ月以上の日数をかけてじっくり就活したいなら、別に無理して職業訓練を受講する必要はねえからな」

「自分のペースでパソコンの勉強をして就職したいなら、パソコンスクールがたくさんあるもんね」

「そういうことだ。で、三ヶ月というのは、今回なら修了式の日が五月十八日だから、八月の十七日ってことになる」

 燎火が、画面内の簡易的なカレンダーを指さしながら言う。

「お盆明けだね。それじゃ、三ヶ月間のうち最後の週あたりは、お盆でみんな就活しにくいんじゃないの?」

「ここは正直悩みどころだった。五月の連休前に終了日を持ってくれば、『三ヶ月後』は七月末ごろか八月の頭になるから、今有栖の言ったやりづらさは回避できるよな。……が、多大なリスクもある。ほかでもない、訓練が終了してすぐ、ゴールデンウイークになることだ」

 それがなんのリスクになるのか、まだ私にはぴんと来ない。

「すぐ連休になるのが、そんなにいけないの?」

「国民の祝日が続くから、ハローワークが稼働していないし、企業側も閉まってるところが多いだろ。ただでさえ、それまで平日はほとんど訓練通いしてた訓練生は、ちょっとはゆっくりしたいと思うもんだろ。心情的にも日程定期にも、就活に大ブレーキがかかるんだよ。それで訓練生が身動きできないまま一週二週潰れたら、すぐに五月の中旬だ」

「え、でも、連休中に履歴書や職務経歴書の整備をし直したり、面接の練習したりとか……」

 燎火がかぶりを振る。

「妖怪はもちろん、人間でもそんな殊勝に就活できるやつばかりじゃねえさ。すぐにでも生計たつきを立てたいやつは懸命にやるだろうが、別に急いで働く必要がない――たくわえがあるとか、同居人が生活費を充分稼いでるとか――やつは、たいていそこでノンビリしちまうもんだ。そうなるよりは最初にどんどん就活してもらって、最後のほうにブレーキがあったほうがましだ」

「ブレーキが最初と最後とで、そんなに違うの?」

 三ヶ月以内に就職すると約束している以上、大差ない気もするのだけど。

「ほら、企業って、履歴書送ってから返事寄こしたり面接の結果を言ってくるのに、一二週間かかるところが多いだろう。最初の一ヶ月なんて、書類出して面接受けるだけであっという間に過ぎちまう。それでもう、三分の一の期間が終了だ」

 確かに、私の周りで転職した人たちからも、履歴書を送ってから採用されるまで一ヶ月近くかかったなんて話はよく聞く。

「そっか……三ヶ月あるんじゃなくて、三ヶ月しかないんだね……。だからスタートダッシュが大事ってことか」

「はっきり言って、訓練生が三ヶ月目の終盤にいくら焦って張り切り出しても手遅れに近い。『五月からこっちゆっくりしちゃって、八月に入ってから頑張ったんですけどだめでした』で終わられても困るからな。一方、早く就職が決まる分にはなんの問題もねえ」

 そう言われると、なるほどと思う。ブレーキがかかるのが先と後とではだいぶ違う。

「というわけで、だ。最初が肝心なんで、週に一度か二度、卒業生たちに電話連絡して、就活の進捗を確認する」

「……週に二度電話って、多くない?」

 一人五分程度電話したとしても、十人いれば、一時間近くはかかりっきりになる。

「メールなんかでちゃんと連絡が取れる卒業生はまだいいが、メールやメッセージは見る習慣がなかったり、無視する訓練生が珍しくねえ。電話も似たようなもんだが、メールよりは着信が目立つんでな」

 そういえば、そんな話を無断欠席対応の時にも聞いたっけ。

「とはいえ、まともに就活してるやつなら、徐々に連絡の頻度を減らしても問題ねえよ。じゃ、来週からその業務が始まるから、おれと一緒によろしく」

「来週からって、そんなに早く? まだ就活なんて進められないんじゃ……?」

「就活は在校中に少しずつでも始めるよう指導してるから、訓練生がその通りに行動していれば準備はすでに万端のはずだ。そして、今日の修了式は午前中の早い時間に終わってる。なら今日の午後からでも、具体的な就活に移れるだろ。それを確認するのは、来週でも遅いくらいだぜ」

 燎火が、パソコンコースの生徒名簿を画面上に出した。在校中に履歴書の作成まで終えたかどうか、志望先を自分でピックアップしていたかどうかなどが、一覧になって表示された。
 その中には、「済」と書かれた欄もあれば、「未」と書かれた欄もある。……どちらかというと、後者が多い。
 滝じいさんや燎火、それに私も、結構頻繁にこうした作業を進めるよう訓練生に指導はしていたのに。

「ここからも、一筋縄じゃいかねえ。人間不信――妖怪不信か?――にならないように気をつけろよ、有栖」

「……就活の内容を聞き取るだけでしょ? 人間不信って、そんなこと、あるわけ……」

「どうかな。就活の手段は、ざっくり、ハローワーク、転職サイト、それに派遣ってところか。そのうちのどれ一つ、今日のうちに行動を起こせないものはねえ。来週までにどこまで進むもんか、進捗聞き取りが楽しみだなあ」

 燎火が低く笑う。でも、目は笑っていなかった。

「……心しておきます」



 翌週。
 電話での聞き取りは、はかばかしくなかった。

「どうだ、手間取るだろ」

「うん……ご時世もあるんだろうけど、まずあんまり電話に出てくれないね……。一週間かけて、四人はまだ連絡つかない……」

「最近は不審な電話が問題になってるから、人間妖怪問わず、知らない番号からの電話には出ないやつが多いからな。かくいうおれもそうだし」

 だから、就妖社の電話番号は、スマホや妖怪用端末にあらかじめ登録しておくようお願いしてあった。強制はできないので、あくまでお願いではあるけれど。

 もちろん電話に出たくても出られないタイミングだってあるのは重々承知で、一回で電話に必ず出なさいなんてつもりはない。

 卒業生は全部で十人。粕村さん以外は全員妖怪で、見た目が人間の、前々から人間社会で暮らしている人が五人。
 そういう人たちはある程度現世に慣れているといっても、就活はやはり大変だ。なかなか始められなかったり、慣れない作業に嫌気がさして長続きしないことも多いと聞いている。

 週明けの月曜日、最初に電話をかけた生島さんはすぐに出てくれて、ハローワークではなかなか希望通りの求人が見つからないというので、転職サイトをいくつか紹介し、ログインの仕方を教えた。

「訓練中に教えてもらったよなあ、これ。申し訳ない、ハローワークがあればいいだろうと思って軽く聞いちまってたよ」

 そう謝られたことを燎火に報告すると、

「へえ、そうか。それは、進捗の聞き取りとしてはかなり手ごたえがあったと言えるパターンだな」

「え、これで? たいていこんな感じじゃないの?」

「ふ。だといいな」

 そこはかとなく不安にさせられつつ、次にいく。
 甲野あずささんという名前で生活している、外見の設定は二十三歳の女性だ。正体は、組紐の変化へんげ
 事務職希望なのでパソコンを習いに訓練に来たけれど、最近は事務職は新卒・転職とも非常に人気があって、狭き門になっていることを在学中に知って不安がっていた。
 電話をかけてみる。が、出ない。

 次に柴方しばかた裕也さんという三十三歳の男性。正体は耳長みみながという妖怪。
 営業をやっていたけど歩合制に疲れてしまって、ノルマに追われない仕事を志望していた。
 こちらも電話に出ない。

 次に小田知奈ともなさんという四十四歳の女性。正体は濡れ女。
 電話に出てくれて、「訓練通いで少し疲れてしまったからゆっくりしたいわあ。ハローワークの人からも、しばらくゆっくりすればいいじゃないですかって言われてるのよ。だから、ゆっくりやろうを思ってるの」という話をされた。
 ゆっくりという言葉が頻出するので、三ヶ月以内の就職を目指すという目標を再度確認して、今週中にやるべき作業を伝える。
 彼女は履歴書の試作が中途半端に終わっており、自己PRの内容も練り上げていないので、志望先の検索と同時進行でそれらを仕上げることとした。

 この四名に、赤原さんと粕村さんを加えた六名が、現世で暮らす卒業生だった。
 赤原さんは、経験はないけど事務職志望だったので、よほどうまく自分を売り込まないと就職は厳しそうだったから、そのあたりの話をしたかった。でも、電話に出ない。
 粕村さんも出ない。

 次に、裏界で暮らす妖怪だ。
 まずあかねぶりのわくらばさん。紫色の皮膚にぼろぼろの腰巻だけをまとっている。
 次に天邪鬼の邪光じゃこうさん。こちらも半裸で、子供のような体格ながら、おじいさんみたいなしゃべり方をする。滝じいさんと気が合っていたようだった。
 この二人はすぐに電話に出てくれて、裏界でのハローワークに当たる妖怪安定所に通っているとのことだった。

妖怪の後二人、河童のガタロさんと椀男わんおとこ塗密ぬりみつさんは電話に出ない。

 その後何度かかけ直していると、甲野さんと柴田さんは、水曜日にようやく連絡が取れた。
二人とも「忙しくって電話に出られなかった」ということなので、連絡がつきやすい曜日や時間を聞いておく。
 就職活動は、揃ってほぼ進んでいない様子だったので、小田さんと同じように具体的に行う作業を伝え、共有しておいた。
 ……こんなふうだと、確かに、訓練終了直後にゴールデンウイークなんてあると、大ブレーキになるというのはうなずけてしまう。

 それにしても、電話で就活の聞き取りをするのは、思っていたよりも気疲れする業務だった。
 ただ聞き取るだけではなく、状況を整理して、その場で適切に助言や指導をしないと、卒業生は実質的になんの実りもないまま次の連絡までの日々を過ごしてしまう可能性がある。
 油断すれば、三ヶ月なんてすぐだ。
 私のほかの業務は、書類仕事や、別の訓練コースの運用管理なので、問題なく片づいていく。でも、卒業生と連絡を取るというこの仕事だけが、遅々として進まない。

 そうして、金曜日になってしまった。

「出ない四人は、一応今日の夕方またかけて、それでも出なければ来週かな」私は力なくつぶやく。「改めて思うけど、電話って意外に体力いるし、コールしてる間ほかのことできずに手を止めざるを得ないし、かけるほうも大変だなあ……」

 燎火が、コーヒーを入れて給湯室から出てきた。私のぼやきが聞こえていたらしく、苦笑している。

「できるだけ省力化したいんだが、双方向的な連絡手段が今のところほかにないんだよな。メールは、一通書くのにものすごく時間がかかるから大変だって訓練生も割といるし」

 進捗確認のメールは一応全員に送ってあるけど、返信の期日を指定しても、あまり返事は来ない。

「私もともと、電話ってあんまり好きじゃないんだよね。人の生活とか仕事中に、割り込む感じがして」

「ああ、それは分かる。苦手だと、かけるのも受けるのも余計疲れるよな」

「かも。でもそんなこと言ってるわけにはいかないもんね」

 その時、ちょうど横を通りかかった峰内さんが、

「なんだ、まだ人間不信にならねえのか。明確に着信無視されてんのに」

 とからかうように言ってきたので、わざと頬を膨らませて言い返す。

「なりません、一週間連絡が取れないくらいで」

 燎火が一度給湯室に引っ込んで、私の分のコーヒーを入れてきてくれた。ありがたく受け取って、気持ちを立て直す。
 職業訓練の生徒なんだから、そっとしておけば自然に就職していってくれるだろうなんて甘い考えは、最初から持ってはいなかったけど、再度気を引き締めないといけない。

 あまりうるさく電話し続ければ、逆に相手は出たくなくなるかもしれない。
 かといって、ただでさえ連絡の取れない相手を放っておくわけにもいかない。
 ただ電話するだけでは、貴重な時間が無為に過ぎていくだけかもしれない。
 特に、複数回着信があるのに一週間も放置するような人は、そのまま三ヶ月過ぎてしまいかねない。

「……燎火、ちょっと早いタイミングかもしれないけど」

「おう?」

「四人には、『連絡が取れなくて困ってるから電話ください』って郵便出してみようと思う。『重要』ってハンコ、赤インクで封筒に押していいよね」

 燎火はにやりと笑った。

「いいじゃねえか。この初動に、三ヶ月間の行く末がかかってるかもな」

 ■
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

捨てられた生贄オメガ、魔王城で極上の『巣作り』始めます!~不眠症の魔王様、私のクッションで爆睡して溺愛モードに突入~

水凪しおん
BL
「役立たずのオメガ」として冷遇され、血も涙もない魔王への生贄として捨てられたリノ。 死を覚悟して連れてこられた魔王城は、寒くて硬くて、居住性最悪のブラック環境だった!? 「こんなところで寝られるか!」 極限状態で発動したオメガ特有の『巣作り本能』と、神業レベルの裁縫スキルが火を噴く! ゴミ同然の布切れをフカフカのクッションに、冷たい石床を極上のラグマットにリフォーム。 すると、不眠症で常にイライラしていた魔王ザルドリスが、リノの作った「巣」のあまりの快適さに陥落してしまい……? 「……貴様、私を堕落させる気か」 (※いいえ、ただ快適に寝たいだけです) 殺されるどころか、魔王様に気に入られ、気付けば城中がリノの虜に。 捨てられた生贄オメガが、裁縫一つで魔王城を「世界一のマイホーム」に変える、ほのぼの逆転溺愛ファンタジー!

【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました

いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。 子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。 「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」 冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。 しかし、マリエールには秘密があった。 ――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。 未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。 「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。 物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立! 数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。 さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。 一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて―― 「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」 これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、 ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー! ※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。

わたしにしか懐かない龍神の子供(?)を拾いました~可愛いんで育てたいと思います

あきた
ファンタジー
明治大正風味のファンタジー恋愛もの。 化物みたいな能力を持ったせいでいじめられていたキイロは、強引に知らない家へ嫁入りすることに。 所が嫁入り先は火事だし、なんか子供を拾ってしまうしで、友人宅へ一旦避難。 親もいなさそうだし子供は私が育てようかな、どうせすぐに離縁されるだろうし。 そう呑気に考えていたキイロ、ところが嫁ぎ先の夫はキイロが行方不明で発狂寸前。 実は夫になる『薄氷の君』と呼ばれる銀髪の軍人、やんごとなき御家柄のしかも軍でも出世頭。 おまけに超美形。その彼はキイロに夢中。どうやら過去になにかあったようなのだが。 そしてその彼は、怒ったらとんでもない存在になってしまって。

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

王太子に理不尽に婚約破棄されたので辺境を改革したら、王都に戻ってきてくれと言われました

水上
恋愛
【全18話完結】 「君は中身まで腐っている」と婚約破棄されたエリアナ。 そんな彼女は成り行きで辺境へ嫁ぐことに。 自身の知識と技術で辺境を改革するエリアナ。 そんな彼女を、白い結婚のはずなのに「膝枕は合理的だ」と甘やかす夫。 一方、エリアナを追放した王都では、彼女の不在の影響が出始めて……。

「お前を愛することはない」と言われたお飾りの妻ですが、何か?

あんど もあ
ファンタジー
「お前を愛することはない!」「そんな事を言うために女性の寝室に押し入ったのですか? もう寝るつもりで化粧を落として髪をほどいて寝着に着替えてるのに! 最っ低!」 仕事大好き女が「お飾りの妻最高!」と恋愛感情無しで結婚したらこうなるよね、というお話。

「お前みたいな卑しい闇属性の魔女など側室でもごめんだ」と言われましたが、私も殿下に嫁ぐ気はありません!

野生のイエネコ
恋愛
闇の精霊の加護を受けている私は、闇属性を差別する国で迫害されていた。いつか私を受け入れてくれる人を探そうと夢に見ていたデビュタントの舞踏会で、闇属性を差別する王太子に罵倒されて心が折れてしまう。  私が国を出奔すると、闇精霊の森という場所に住まう、不思議な男性と出会った。なぜかその男性が私の事情を聞くと、国に与えられた闇精霊の加護が消滅して、国は大混乱に。  そんな中、闇精霊の森での生活は穏やかに進んでいく。

人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―

ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」 前世、15歳で人生を終えたぼく。 目が覚めたら異世界の、5歳の王子様! けど、人質として大国に送られた危ない身分。 そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。 「ぼく、このお話知ってる!!」 生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!? このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!! 「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」 生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。 とにかく周りに気を使いまくって! 王子様たちは全力尊重! 侍女さんたちには迷惑かけない! ひたすら頑張れ、ぼく! ――猶予は後10年。 原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない! お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。 それでも、ぼくは諦めない。 だって、絶対の絶対に死にたくないからっ! 原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。 健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。 どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。 (全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)

処理中です...