崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第四十話 クリスタル・ピックアックス

駆け落ち

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「あっ⁉︎」「ニャッ⁉︎」「あー!」「……!」
「え、みんなどうしたの?」
 ナガレ以外のエフォーツは、四人同時にハッとした。ベネットは気まずそうに視線を下げている。
「そうか……繋がったな。ベネットが逃げてきたのはコイツらだったのか」
 ベネットは十七歳の時に連合を抜け出して、そして朝のコーヒーショップで語られた、彼の身の上話に繋がったのだろう。ジョーは静かに頷いた。
「……ではお前は、その時のベネットの上司だったというわけか。なるほど、よく分かった。だが……」
 彼の目が再び冷たくなる。腰のダガーの柄に手を添えた。その様子を見たイロハニ組のオーク族たち、その肩が恐怖でビクッと震える。

「……コイツを連れ戻したいなら、諦めてもらおう。ベネット・アングラーは、エフォーツの仲間だ。本人の一存がない限り、ベネットの身柄は渡せない」
「ジョー! よく言ったよ。オレもおんなじ気持ちだ! アリアスさんには悪いけど、諦めてもらうよ」
 ニカっと笑ったナガレも、ジョーの隣に立った。後輩たちもウンウンと何度も頷いている。

「……仲間、ねぇ。ヘボっちぃ冒険者どもと遊ぶのは勝手だがなァ、ベネットよ……」
 アリアスはボソッと毒吐いた。それもわざと聞こえるくらいの声音で。
「ん、なんか言ったにゃあ……?」
 カチンと来たミケがすぐさま矢をつがえる。イロハニ組のオーク族は「ひえぇ~……!」と後ずさるが、アリアスは表情ひとつ変えなかった。
「それじゃあ一体、ここにメイトリクスがいねえのはどういうことだ、あぁゴラ! 駆け落ちしてまで添い遂げる娘っ子が、どうしてこの場にいねえんだ!」
「そ、それは……オラはナガレ先輩についていくと」
「それじゃあ何か! てめえの大切なメイトリクスを捨てて、このちんちくりんのニンゲンの女に鼻の下伸ばしてんのか! てめえ……オーク族とかニンゲンとかじゃねえ。人としての道を捨てたンか⁉︎」
 バンッ! と地面をゲンコツで叩くアリアス。その眉間には青筋がピクついている。相当キレているらしい。
「なにぃっ! い、言ったな!」
 ナガレまでもムカッとして、マルチスタッフを振り上げた。ジョーが「……安い挑発に乗るな」と嗜めるが、アリアスの怒りは収まらなかった。
「ふざけやがって、どういうつもりだ! このクソカスのニンゲンどもについて説明しやがれ!」
 
「ハァ?」「こんニャろ……」「そこまで言わなくてもー!」
 後輩たちも流石に耐えかね、一斉に武器を構えた!
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