崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第十三話 スライムパニック

まさかの急展開⁉︎

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 嫌な予感がしたナガレは、扉から静かに離れて後ろに下がる。そこから出てきたのは……。

「ぶるるっ……ぶるぶるっ……」

 もう一体の、エレメントスライムだったからだ。しかもご丁寧にこっちも紫色の個体である。 
「「「「「い ッ ⁉︎」」」」」
 それが不気味に変形しながらドアを潜ってくる姿を見て、五人一斉に硬直する。援軍のエレメントスライムは、元からいた小さな個体を見守るかのように、小さな背中の後ろにどっかり鎮座した(?)。
「あ、あ、慌てるな! そうだ、元からエレメントスライムは二体討伐なんだ。なんにもビビるこたぁねぇ!」
「そ、そーッスよね! いやクエスト始めた瞬間から、二体と戦うつもりだったし!」
「よ、よく考えたら一体倒したも同然なんやし、ビビることないやん! よっしゃ、きゃきゃってこんかーい!」
 少しずつ調子を取り戻してきた討伐組一同。
 前のちびスライムはなおも逃げ腰だが、大きなエレメントスライムは不気味に何度も伸縮を繰り返している。縦にぐにょーんと伸びてはぐぐーっと縮まる、それの繰り返しだ。
「まるで粘土みたいですね」
 フローレンスが率直な感想を呟く。


 ……しかしその直後、討伐組全員が目を疑うようなことが起きた。

「ごぽごぽ……ごぽっ!」
 ガバァッ!
「え……⁉︎」
 突然新参のエレメントスライムが大きく体を広げて……そのまま小さいスライムを取り込んでしまった!
「き……きゃあぁぁぁぁぁ!」
 凄まじい光景に、思わずジーカが悲鳴を上げた。肝っ玉の座っているベアンとナガレも、ただ絶句して見つめることしかできなかった。
「そ、そんな……そんなのありえない! スライムが同族を取り込むなんて……って、はぁっ⁉︎」
 突然フローレンスが叫んだ。エレメントスライムが突然ブルブル震え出し、その度に体が少しずつ大きくなっている!
「お、おいおい……これ、エレメントスライムのサイズじゃない! 明らかにおかしいって!」
「ごぽごぽ……」
 そうして震えが止まると、そこには部屋を覆い尽くすかのような巨体があった。
 さらにダメ押しは続く!
 
 ごぽごぽ……ごぽごぽ……。
「ひっ⁉︎」
 今度はナガレ以外でもはっきりと聞こえた。館のあちこちから「ごぽごぽ」「ごぽごぽ」と不気味な音が聞こえてくる。
「……あっ、あ、あの……」
 ここでフローレンスは何か思いついたらしすパッと挙手した。
「な、なんだよ」
「も、もしかしてここにほとんどスライムがいなかった理由って、ま、まさか……」
「……~~~~ッ!」
 スライムを吸収して新たなスライムが生まれている。ということは、他のスライムもお互いを吸収しあって……!
「うそ……だろ……⁉︎」
 ナガレの顔から血の気が引いた。
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