崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第十四話 女王への叛逆

再会のフローレンス

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~☆~☆~☆~☆~☆~

 その後も静まり返った廊下を突き進むナガレ。プラチナのジェルは上の階へと続いていく。
「おいナガレ君、もうすぐ最上階まで来ちまうぞ……これホントにあってんのか⁉︎」
「分からない……けどコレしか道は無いんです! 急ぎましょう!」
 そうして走って走って、すぐに三階への階段に辿り着いた。ここを登れば大広間だ。かつて役職の高い者だけがここに入ることのできた、地主専用の部屋だったらしい。
 それだけ広く、一部屋まるまるテニスが出来そうなほど広い。(この世界ではテニスは貴族のスポーツなので、ナガレたちにはあまり縁が無い。)決戦のフィールドにはもってこいの場所だが……。
「こっちです、行きましょう!」
「おうっ!」
 タッタッタッタッタッ……。
 階段を二段飛ばしで駆け上がる。すると大広間への扉が見えた。ボロボロに朽ちていても、黄金の装飾は未だ錆びついていない。その扉を開け放とうとした、その時!

「きゃあぁぁぁっ!」
 ドガァン!
「はぇ⁉︎」
 突然部屋の中から悲鳴が聞こえ、派手な衝突音がした。ナガレたちが身構えると……。
 ドガッ……バリバリバリ!
「ぐぅっ!」

「……どえぇぇぇぇ⁉︎」
 いきなり前の扉を突き破って、白装束の女が飛び出してきた。……あのノッポな体に筋肉質な剛腕……フローレンスだ!
 ナガレは咄嗟に片手でフローレンスを受け止めた。階段を転げ落ちるのはなんとか避ける。
 ガシッ!
「きゃっ、だ、誰⁉︎」
「フローレンス、オレだよ。ナガレだ! 助けに来たぞ!」
「えっ……な、ナガレさん⁉︎ どうしてここに⁉︎」
 すぐ目の前にナガレの顔があって、フローレンスは驚いたようだ。
「それは後で説明する! それより大丈夫か⁉︎」
「え、あ……あーっ! そ、そうです! 私は大丈夫なんですけど……ベアンさんとバードちゃんが!」
 フローレンスがそう訴えたその時!
「キュイィィィィィ!」
「なっ!」
 突然、甲高い鳴き声が響いた。
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