崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第二十話 崖っぷちのギルド!

さっそく準備へ

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 ふと、ナガレはサニーの異変に気がついた。いつも穏やかな笑みを崩さない冷静なエルフなのにメチャクチャ顔色が悪く、まるで苦虫を噛み潰したような表情だ。滝のような汗をダラダラ流していた。
「おいおいどうしたんだよサニー、腹でも痛いのか? 珍しいな」
「……!」
 ナガレが声をかけると、ジョーの目がキラリと光った。鋭い視線をサニーに向ける。
「い、いえ、ちょっと、か、考え事を」
「そうか? オメーはやめとくかい? サキミに会えたら体調不良で欠席だって言っとくよ。なーに、冒険者だってカゼくらい引くさ! 体調不良でも心配すんなよ」
「い、いえ……大丈夫です。わ、私も行きます」
「待て!」
 するとジョーが鋭い声を出した。
「……ナガレ。俺も行く。嫌な予感がするんだ」
「えーっ? 別に良いけど、嫌な予感だって?」
 ナガレはキョトンとして首を傾げた。ただ話を聞きに行くだけなのに、どうして嫌な予感がするのだろう?
「……まぁ、ジョーがそういうなら信じるよ。それじゃ八人で行く……ってことでいいのか?」
「待ってくださいナガレさん。ギルドの関係者といえば、マスターさんとアルクルさんはどうなんでしょう? 確かにこんな二人ですけど、これでもギルドのマスターと従業員さんですよ」
「だぁ~れが『こんな二人』じゃ! コイツみたいな飲んだれくれと私を一緒にするなっ」
「一言余計に感じるが、フローレンスちゃんの言い分は確かにそうだな。俺たちも行った方がいいのかい?」
 アルクルにそう言われて、ナガレは頷いた。
「うん……せっかくだし、マスターとアルクルも一緒に行こうよ。もしかしたらギルドに関する話かもしれないし」
「よし分かった、それじゃあ俺たちも準備するか」
「適当な馬車を手配しよう。このギルドへ集合じゃ。適当な宿を探して泊まるとしよう」
「いや、馬車の代金はオレたちで割り勘しますよ。何もマスターたちが払わなくたって……」
 以前の苦い思い出があるナガレは丁重に断りを入れたが、レンは下がらなかった。
「いや、私に任せてくれ。今回はちゃんと荷物入れ込みで四台手配するのじゃ。……それに、私はマスターでありながら君たちの努力に何も応えてやれなかった。このくらいさせてくれ」
「マスター……わかりました、ならお願いします」
「うむ! それではこれで解散としよう。いいかの?」
 レンの言葉にみんな頷いた。冒険者としてタイガスへ向かう……。
(な~んて言うわけないっしょ! お祭りに向けて準備しまくりー!)
(祭りかぁ。楽しみだなぁ。ターショにどんなお土産がいいかなぁ)
(しっかりおしゃれしていかなきゃですね!)
(ふふふ……俺様に相応しい祭りだといいがな)

 ……みんな、観光のことを考えていた。
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