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番外編
アムレス河畔にて⑥※
しおりを挟む泡立つほどに唾液を溜めて口淫し、舌のざらつきを使って割れ目をしつこく舐め上げる。抱えた臀に痕の残るほどに指を食い込ませ、片手で陰茎の下の双玉を揉んでやると、ナシェルは濡れた髪をふり乱して泣きよがり、体をくねらせ、抵抗しながらもとうとう父の口中で放精した。
「――ッは、っぁああ……!!」
びゅるるっ、と勢いよく放たれたナシェルの精を口で受け止め、顔を上げると、ナシェルはまだびくん、びくんと痙攣し肩で息をしている。
王は口内で受け止めた精をそのままナシェルの会陰に垂らし、双玉の下へと塗り拡げた。逝った直後のナシェルは逃げ腰に体をひねり、側臥の姿勢となる。あえぎ疲れて息も絶え絶えの様子だ。王は後ろの菊門をすかさず探し当て、潤滑剤を塗り込む要領で、白濁にぬめる中指をつぷりと押し込んでゆく。もう片方の手でナシェルの腰を抱き込むように引き寄せた。
「ああっ………!?」
突然挿入ってきた無遠慮な指に、ナシェルが我に返ったように背を強ばらせる。
息を整える暇も与えない王の可愛がり方に、ナシェルは乱されながら肩越しに一瞬、睨んできた。王はそしらぬ顔で中に薬指を増やすと同時に、ナシェルのへばりかけの陰茎を握り直して再度の愛撫で応じる。後ろと前とを両方一緒に責めればナシェルが壮絶な快感にたちまち降参してくるのは明らかだった。
王は座り直し、膝の上でナシェルの腰を横抱きにした。手の中で硬さを取り戻しつつある花茎を扱いて高めながら、後ろの蕾を二本の指でくぱくぱと拡張してゆく。内部にある快楽のツボを丹念に刺激してやると、ナシェルは体の力は失ったまま腰だけを跳ねさせて再び峠に達した。
「んっ……―――ぁあァッ……!!!」
父の膝の上に二度目の白濁を吐き散らしたナシェルは、ますます体の色を上気させた。なおも後ろを虐めるのをやめない王に怒って腕をぽかぽか叩き、つねってくる。王は笑ってようやく指を抜いたが、開放するつもりは毛ほどもない。横抱きにしたままナシェルの上に伸しかかり、側臥位で、自分の尖端を可憐な花蕾の入口へ押しつけた。
「ナシェル――挿れるよ……」
「ぁあ、待って、待って……」
立て続けの射精でぐったりしたナシェルが心許ない口調で止める。しかし『待って』という言葉とは裏腹に、乱れた全身は妖艶な色香を放ち王を誘う。さきほどまで解していた秘部も、王の切っ先が触れるのを感じて導くように開閉する。体は正直だ。欲しがっている。そして王も待ちきれぬ。早くナシェルの中を己の肉で満たしてやりたくて仕方がない。
「大丈夫だよ……ゆっくり挿れるからね、」
幾千の閨事を重ね、もう体の隅々まで互いに知りつくしているというのに、ナシェルはたいてい挿入前にこちらの陽物を少しばかり怖がるのだ。もちろん挿れて馴染んだあとは悦んでいる様子なので、太い幹が押し入るときの圧迫感に心の準備が必要なだけだろう。
……王は大事にナシェルの腰を抱き片膝を抱え上げ、ゆっくりと長大な陰茎を内部へめり込ませる。ナシェルはぎゅっと目をつぶり敷いてあるマントに頬を押しつけている。
「ほら……全部、入った……痛いか?」
「ふぅっ…ぁ……ううん……痛く、ないです……」
「では、どんな感じだ?」
「……父上でいっぱいになってる……嬉しい……」
内臓を押しのけるような圧迫感を感じているだろうに、ナシェルは父のこれを嬉しいと言ってくれる。王はナシェルの中にある自身の牡が激しく脈打つのを感じた。すぐにも突き上げたいのをこらえて、馴染ませるように優しく腰を回す。
「あっ…あ……っ父上……」
揺すられたナシェルが甘い声を上げて応える。自覚はないのだろうが、ナシェルの蕾の内部はこうしている間も絶妙な締めつけで王を狂わせてくる。一分一秒でも早く闇の司を得ようと無意識のうちに腸壁が蠕動し、蕩かすような快楽へと導いてくるのだ。
……思い返せば、はじめのころのナシェルは無垢で何も知らず、ただ体を固くしていた。神司を浴びることを快楽と覚えたあとは拙い媚態で誘惑してきた。成長期にはこちらとの距離感に悩んでいる様子が見られ、拒絶されたこともあった。……そこからナシェルは長い長い精神的な旅路を経て、酸っぱいことも大いに経験し、本当の愛に気づき、今は『王のかけがえのない伴侶で、後継者でもある』自分を、受け入れているようだった。
……ともかくも、何千もの交接を重ねるうちにナシェルの体はそのように淫らに成長した。ふだんは冥王の子らしく凛然と振舞うのに、この父だけにはこうして官能の表情を見せてくれる。自然体で王の愛を受け止め、心と体のすべてで愛を捧げてくれる。王はそれが嬉しく、頻繁に会うのは無理だと分かっていても、ことあるごとにナシェルをこうして愛したい。抱きたいと思っている。できることなら熔けるほど一つになり、精の泉が干上がるほどに神司を与えたいのだ。
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