文字の大きさ
大
中
小
258 / 262
番外編
アムレス河畔にて⑦※
「ナシェル、そろそろ動くよ……」
「……うん、来て……」
恥ずかしそうに頷いたナシェルの手を掴み、王は静かに律動を開始した。
はじめはゆっくりと丁寧に、やがて深く激しく、ナシェルの奥園を抉ってゆく。
あん、あんと可愛い声で啼いていたナシェルが、途中から不意に声を出すのをやめた。
滝つぼから水妖たちに見守られていることに気づいたようだ。ぎょっと目を丸くしてそちらを見ている。
距離はほんの数尺。
……ナシェルは揺すられながら、官能から目醒めたように狼狽えた視線を送ってくる。
王は気づかぬふりでこともなげに腰を動かし続けた。むしろ見せつけるようにナシェルの尻を抱え上げ、音がするほどに楔を打ちつける。王の太ももがナシェルの内股にぶつかり乾いた音があがる。結合部からも泡立った蜜がしたたり、じゅくじゅくと卑猥な音が響き渡った。
「……っ!……!!」
ナシェルはいやいやをするように首をふった。頬を薔薇色に染め、なにかを訴えるように見上げてくる。喘ぎ声を我慢しているのか、空いた方の手指を噛んでいるようだ。
「どうしたナシェル……我慢せずに啼いて良いのだよ」
「でもっ……水女たちが見ております……」
「恥じらうことはない。見物させてやればよい、神同士の神聖な交わりだ」
「父上、でも……恥ずかしいです、お願いですから……」
水女たちを追い払って、という懇願も聞き入れず、王は長時間にわたってナシェルをジクジクと貫き、たっぷりと快楽を与え続けた。表情に乏しい水女たちが、目の前で繰り広げられるこの行為にどれほど感銘を覚えているのかは読み取れぬ。だが美しい男神たちが全裸で愛し合うさまは彼女らにとっても刺激的な光景であることは確かなようだ。
……まばたきすらせぬ水乙女たちの熱い視線を感じ、ナシェルは嫌がりながらもどんどん乱れていく。濡れて冷えていたはずの体は火照り、激しい王の律動に、声を殺すことなど全くできなくなっていった。終いには声を殺すどころか口を閉じることもできずに喘ぎ続け、このうえなく淫らな表情を見せ始める。
「あんっ……あっ……、はあっ……あうっ……」
「ナシェル……いやらしい子だね、中がきゅんきゅん締まってくる……余のこれがそんなに良いのか?」
「あん……っはぃ、おっきぃの、きもちいい、ちちうえ……もっと、……奥に……!」
ナシェルが揺れて譫言のように叫ぶ。水女たちに至近に見つめられる羞恥にますます昂っているようだ。
奥を衝いてとせがまれて、側臥位では届かない部分を責めるため、王は挿入したままナシェルの体を転がして正常位に持っていく。ナシェルの足裏を地面に付かせて、腰を上げ踏ん張らせ、自身は膝立ちとなりより深くへ楔を打ち込んだ。
「――ほら、これならどうだ……っ?」
ナシェルは頭頂部をぺったりと地につけ、白い喉をさらけ出して喚く。王の動きに合わせて自ら腰を振りたくる。
「ああっん、いいぃ……おくに来てる……、へんになっちゃ………!」
「―――ココに父の精が欲しいか? 欲しければ強請ってごらん」
「あん、欲しいっ……ほしいです、おく、ちちうえのせーえき入れて……いっぱいにして……!っ」
王は律動しながらナシェルの胸のピアスを掴む。鎖をくぃくぃと引っ張ると反射的に後蕾の中がギュッと締まり、えもいわれぬ恍惚に包まれる。
「ひィぁああん――……へんになるぅっ……おかしくなっちゃうぅ……ッ」
――内壁がブルブルと痙攣している。奥で雌逝きを繰り返しているのだ。溺れきったナシェルの表情と声に、否応なく王も高まり、峠を目指し一層律動を速める。
……気づけばナシェルはいつものように声の涸れるまで啼き乱れていた。官能の坩堝に堕ち、最後はほとんど意識が朦朧とした状態で王の白濁を浴びた。
王はナシェルが四肢を虚脱させても離さない。尻をかかえ、闇の神司がたっぷり込められた精を、獣のようにしつこく数度に分けてナシェルの蜜壺に注ぎ込んだ。
肉杭を抜いたのちは失神しかけたナシェルを抱き締めて口づけを繰り返す。
「愛しているよ……」
そなたが世継ぎであって良かったと、王は胸を撫で下ろす。ナシェルがもし世継ぎでなくただの伴侶だったなら、この容貌と肢体はきっと“傾国”などと噂されていただろう。傾国どころかこの冥界の前途は、そなた無しには成り立たぬ……。
冥王がそんなことを考えているとも知らず、ナシェルはうっとりと眸を閉じて肢体を絡ませ、後戯に身を委ねてくる。
水乙女たちは真ん丸な瞳をきらきらと輝かせて、神々の熱く尊い交わりを最後まで見届けた。
感想 71
あなたにおすすめの小説
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
世間に秘された名門男子校・平坂学園体育科
空手の名選手であった高尾雄一は、新任教師として赴任する
高潔な人格と鋼のように鍛えられた肉体
それは、学園にとって最高の生贄の候補に他ならなかった
至高の筋肉を持つ、精神を削られ意志をなくした青年を太古の神に捧げるため、“水”、“風”、“土”の信奉者達が暗躍する
意志をなくし筋肉の操り人形と化した“デク”
消える教師
山奥の男子校で繰り広げられるダークファンタジー
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
上司、快楽に沈むまで
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
冤罪で堕とされた最強騎士、狂信的な男たちに包囲される
王国最強の聖騎士団長から一転、冤罪で生存率0%の懲罰部隊へと叩き落とされたレオン。
泥にまみれてもなお気高く、圧倒的な強さを振るう彼に、狂った執着を抱く男たちが集結する。
秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
☆俺はお前を何度も抱き、俺なしではいられぬ淫らな身体にする。宿命という名の数奇な運命に翻弄される王子達☆
―俺はそなたを玩具だと思ったことはなかった。ただ、そなたの身体は俺のものだ。俺はそなたを何度でも抱き、俺なしではいられないような淫らな身体にする。抱き潰すくらいに抱けば、そなたもあの宦官のことなど思い出しもしなくなる。―
モンゴル大帝国の皇帝を祖父に持ちモンゴル帝国直系の皇女を生母として生まれた彼は、生まれながらの高麗の王太子だった。
だが、そんな王太子の運命を激変させる出来事が起こった。
そう、あの「秘密」が表に出るまでは。
【BL】惚れた男に嫌われたくなくて「男遊びならしてもいい」と言ったら、本当に男遊びを始められて絶望している侯爵令息の話
多額の借金で没落寸前の実家を救うため、結婚相手を探していた男爵令息のラキにカムグロス侯爵家から求婚状が届く。
お相手は同性のディートリヒで、初対面で歓迎されるどころか冷たく突き放されてしまう。
『必要最低限関わるな』
『愛人を作るな』
『男遊びならしてもいい』
ディートリヒから実家の借金を完済する条件を言われたラキは、学園で令息たちとの交流を満喫中。
褒め上手なラキの周りには可愛い令息が集まり、推し活状態に。
一方、ディートリヒだけが嫉妬で胃を痛める日々。
ラキへの恋心を隠し続けた不器用侯爵令息に、幸せな未来は訪れるのか?
.