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「再会、最後の詞」2
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楓は地下牢で目が覚めた。心配しなくても、情報部隊が居場所を感知しているだろう。
そのための位置情報である。
隠していたナイフで縄を切る。縄は簡単に解けた。地下牢の鍵もかかっていない。最初から拘束をするつもりなどなかったらしい。
この先に、何かがあると考えてもいい。薄暗い中を慎重に進んでいく。すると、足先に硬い物があたった。見上げて見たら、バイオ水槽の中で、眠っている沢山のアンドロイドたちの姿だった。
結果が出ず、すでに放棄されているらしい。
そこを通ると広い部屋に出た。
楓が踏み入れると、そこには大和と弥生の姿がある。
「沢田と違って、貧弱そうな奴だな。ああ――顔立ちもよく似ている」
「こんな奴と一緒にしないでください」
「沢田は覚えていなくても、所詮、血はつながっているということか」
「私に家族というものは存在しません。ご存じでしょう?」
「研究員たちが家族ではないのか?」
「――認めません」
弥生はばっさりと切り捨てる。実験に関わってきた者たちも、この手で殺害してきた。研究室も大和と弥生だけになっている。冬樹のことなど、二人にとってどうでもよくなっていた。
弥生の指が楓の腕に食い込んでくる。
締め付けられる感覚に楓は顔をゆがめる。
(そう――私はその顔が見たかった)
弥生は楓から手を離した。数歩、後ろに下がり、大和を盾にする。弥生が羽交い締めにしているために、大和は動けない。
逃げるすべを失っていた。
レーザー銃の光線が壁にあたり折れ曲がって、大和の肩を貫いた。
楓は見慣れた二人の背中に守られている。冬樹との戦いでけががほとんどないのはさすがと言ってもいいだろう。
「――使うだろう?」
蓮は背中越しにブラッディ・ルージュを楓に渡した。手に馴染む感触に泣きそうになる。孝則と茜は楓の好みをよく知っていた。
楓はブラッディ・ルージュを優しく撫でる。
********
「短時間で田川を倒すなんてさすがだな」
「田川が通してくれたよ」
「あんな素直な人の命を奪うなんて許せないわ」
蓮と葵の瞳は怒りで燃えている。
こんなに、怒っている二人を楓は初めて見た。
「使える物を使って何が悪い? 材料として使って何がいけない? あいつの意思が弱いだけだ」
「森川大和。俺たちはお前に賛同できない」
「賛同なんてしなくていいさ。いずれ、私たちの方が正しかったと後悔する時がくるさ」
蓮と葵――大和の会話は平行線を辿っている。
ならば、大和を倒すのみ――。
弥生はといえば、面白そうに、その様子を眺めている。
口を出すつもりはないらしい。
高みの見物といったところだろう。
「遅くなってすまない」
「けがはないか?」
「大丈夫です」
「最終決戦だわ」
「二人にお願いがあります」
楓は戦う準備をしていた蓮と葵を止めた。
「お前が『人』に戻してやれ」
今なら、蓮の言葉が分かるような気がする。
理解出来るような気がして――戦えると確信していた。
「ここは私に任せてもらえないでしょうか?」
実姉と衝突してしまっても――。
血で汚れてしまっても――この乱世を終わらせるために。
戦争のない世界を作るために。
ただ、生きるために――生きていくために。
大切な人をまもるために。
弥生と戦う覚悟は出来ていると、楓の表情は真剣だった。蓮と葵から視線を逸らそうとしない。
楓が選んだ道に正解などないのかもしれない。
ただ、自分にも守りたいものがある。
蓮や葵や悟――家族としての時間を、勝ち取りたいと思った。
*
「負ける気はないのか?」
「ブラッディ・ルージュが戻ってきた今、負ける気はしません」
*
間違いない。
楓は本気だと――強くなろうとしている。
(邪魔はできないな)
「分かった。お前に託そう」
蓮は上司として判断をした。長年の付き合いだからこそ分かる。こうなれば、楓は引こうとしない。
蓮と葵に止める権利はなかった。
ようやく、自分の気持ちに素直になったのである。好きにさせてやろうと、蓮と葵は思う。味方なら信じて――待っていてあげようと――蓮は葵の肩に手をおいた。
「必ず帰ってくるのよ」
「約束します」
楓は出て行く蓮と葵を、見ることはなかった。
弥生と大和と向き直る。
過去に囚われない戦いを――揺るぎない勝負をしたかった。
もう、後悔しないと、誓ったから――間違わないと心に決めたから――主の気持ちを組んだのかブラッディ・ルージュが心なしか軽くなった気がした。
*
「一人で何ができる?」
人間とアンドロイド――どちらが強いのか――力があるのかと、決着をつけようじゃないかと大和が狂気を含んだ瞳で見つめてきた。弥生と会うまで――話をするまで死ぬものかと、楓は大和を睨み返す。
緊迫感が増していく。
「人は見た目に寄らずと言いますよ?」
ほぼ同時に床を蹴った。
激しい火花が散る。
息が詰まる攻防戦だった。長期戦になれば楓の体力がもたない。大和も右肩の負傷を、庇いながらの戦いである。
蓮に攻撃されたところが、ショートを起こしている。
接続機能の回復が間に合ってないのだろう。
メインコンピューターも正常に動いているとは思えなかった。まともに、機能しているようには見えない。大和の身体はバチバチと音を立てて、今にも崩れ落ちていきそうである。
「なかなかやるな」
「右肩でしょう?」
楓が耳元で囁けば、大和の殺気が増した。やはり、大和に僅かな焦りが見える。楓の言葉は甘い毒へと形を変えて、身体全体に染み渡っていく。制御不能になったプログラムは、思考まで停止させていく。
(まだだ――まだ、負けたわけじゃない)
大和は刃を作りだそうと、全身に力を込める。だが、その一瞬の隙を狙った楓の方が早かった。一気に大和との距離を詰める。詰めてきた楓の姿に、大和ですら気がつかなかった。
それに、蓮や葵のように長距離線が得意なわけでもない。どちからといえば、楓は近距離戦専門である。楓の身体が小柄で、跳躍力があるからこそできる業だった。
ブラッディ・ルージュが大和の身体を貫いていく。電気系統が壊れていく感触に手が痺れる。
楓はそれをグッと耐えた。
最後の抵抗といわんばかりに、大和が構成した刃が楓の肩をかすめていく。
「チェックメイト」
楓の凛とした声が部屋に響く。
ここの支配者は大和ではなく楓となっていた。この場を支配する者が変ったのである。
支配者が変っただけで、淀んでいた空気がここまで浄化されていくものなのか――。
綺麗になるものなのか。
大和の居場所は奪われていた。
なくなっていた。
ブラッディ・ルージュが引き抜かれると、そのまま、ずるずると崩れ落ちていく。
「私は負けたのか?」
相変わらず、感情はない。
大和の無機質な瞳は変らない。
淡々と言葉を紡いでいる。
「素直に認めてください。最後に聞きたいことがあります」
「――何だ?」
なぜ、人との共存を望まなかったのかと、助けを求めなかったのか――。
そうすれば、別の未来を築けたかもしれない。
「また、故障しちゃった。そろそろ変えた方がよくない?」
「修理代も高いし、破棄しろよ。使い物にならない」
「そうね。破棄手続きをしておくわ」
主人と家事ロボットとして、従う者という関係だった。一線を引いた関係に明るさなどない。
信頼などない。
感情などなかった。
ただ、毎日――人間の言うことに従うのみである。
「古くなったから――使えなくなったから捨てる。この気持ちは分からないだろう?」
「ええ――そうかもしれませんね」
「私も聞きたいことがある。この戦争を終わらそうとした理由が聞きたい」
*
『必ず帰ってきてね』
葵の言葉を楓は思い出す。
その言葉は、楓にとってどれだけ大きかったことか――。
支えになったことか。
「僕には待ってくれている人がいる――希望がある。あなたは、それを望まなかった」
「お前は生きることを選択したわけだ。おもしろくない人生だな」
「これから、おもしろくしてみせます」
「せいぜい、もがいてみることだな」
「ええ――かっこ悪くても、僕なりにもがいてみせます」
「ふん――どこまでも、甘い奴だな」
大和は鼻で笑う。
「確かに、僕は甘いのかもしれません。ただ、僕は人が人を支える世界を見てみたい――それだけです」
「はっ……そんな正解は幻想でしかない。私が壊してみせる」
「何度でも、築き上げてみせます」
*
勝つつもりでいたのに――築き上げてきたものが壊されるのは、不快だと――日本を乗っ取るという目標を、達成できなかったことについて大和は不満だった。
今でも、現状に満足しているわけではない。
「もし、生まれ変わることが出来るなら、次は成功させてみせる」
見ていろ――甘く見るなよ――次こそこの世界の――日本の覇者にみせると大和は心に誓う。
全てを支配し、王者になってみせる。
必ず、頂点に立ってやると決意をした。
*
「僕が何回でも止めてみせます戦う覚悟はあります」
それを、打破してみせると――破ってみせる。
大和の好き勝手にはさせない。
*
「勝てるつもりなら、やってみろ」
「そのつもりでいます」
「気に入った。いつか、また会おう」
あとは、己の崩壊を待つのみ――。
大和は瞳を閉じる。
「僕はあなたのことを一生許さないでしょう」
「許さなくてもいい」
大和は目を閉じたまま応えた。
砕ける音とともに、大和は命を終えた。
そのための位置情報である。
隠していたナイフで縄を切る。縄は簡単に解けた。地下牢の鍵もかかっていない。最初から拘束をするつもりなどなかったらしい。
この先に、何かがあると考えてもいい。薄暗い中を慎重に進んでいく。すると、足先に硬い物があたった。見上げて見たら、バイオ水槽の中で、眠っている沢山のアンドロイドたちの姿だった。
結果が出ず、すでに放棄されているらしい。
そこを通ると広い部屋に出た。
楓が踏み入れると、そこには大和と弥生の姿がある。
「沢田と違って、貧弱そうな奴だな。ああ――顔立ちもよく似ている」
「こんな奴と一緒にしないでください」
「沢田は覚えていなくても、所詮、血はつながっているということか」
「私に家族というものは存在しません。ご存じでしょう?」
「研究員たちが家族ではないのか?」
「――認めません」
弥生はばっさりと切り捨てる。実験に関わってきた者たちも、この手で殺害してきた。研究室も大和と弥生だけになっている。冬樹のことなど、二人にとってどうでもよくなっていた。
弥生の指が楓の腕に食い込んでくる。
締め付けられる感覚に楓は顔をゆがめる。
(そう――私はその顔が見たかった)
弥生は楓から手を離した。数歩、後ろに下がり、大和を盾にする。弥生が羽交い締めにしているために、大和は動けない。
逃げるすべを失っていた。
レーザー銃の光線が壁にあたり折れ曲がって、大和の肩を貫いた。
楓は見慣れた二人の背中に守られている。冬樹との戦いでけががほとんどないのはさすがと言ってもいいだろう。
「――使うだろう?」
蓮は背中越しにブラッディ・ルージュを楓に渡した。手に馴染む感触に泣きそうになる。孝則と茜は楓の好みをよく知っていた。
楓はブラッディ・ルージュを優しく撫でる。
********
「短時間で田川を倒すなんてさすがだな」
「田川が通してくれたよ」
「あんな素直な人の命を奪うなんて許せないわ」
蓮と葵の瞳は怒りで燃えている。
こんなに、怒っている二人を楓は初めて見た。
「使える物を使って何が悪い? 材料として使って何がいけない? あいつの意思が弱いだけだ」
「森川大和。俺たちはお前に賛同できない」
「賛同なんてしなくていいさ。いずれ、私たちの方が正しかったと後悔する時がくるさ」
蓮と葵――大和の会話は平行線を辿っている。
ならば、大和を倒すのみ――。
弥生はといえば、面白そうに、その様子を眺めている。
口を出すつもりはないらしい。
高みの見物といったところだろう。
「遅くなってすまない」
「けがはないか?」
「大丈夫です」
「最終決戦だわ」
「二人にお願いがあります」
楓は戦う準備をしていた蓮と葵を止めた。
「お前が『人』に戻してやれ」
今なら、蓮の言葉が分かるような気がする。
理解出来るような気がして――戦えると確信していた。
「ここは私に任せてもらえないでしょうか?」
実姉と衝突してしまっても――。
血で汚れてしまっても――この乱世を終わらせるために。
戦争のない世界を作るために。
ただ、生きるために――生きていくために。
大切な人をまもるために。
弥生と戦う覚悟は出来ていると、楓の表情は真剣だった。蓮と葵から視線を逸らそうとしない。
楓が選んだ道に正解などないのかもしれない。
ただ、自分にも守りたいものがある。
蓮や葵や悟――家族としての時間を、勝ち取りたいと思った。
*
「負ける気はないのか?」
「ブラッディ・ルージュが戻ってきた今、負ける気はしません」
*
間違いない。
楓は本気だと――強くなろうとしている。
(邪魔はできないな)
「分かった。お前に託そう」
蓮は上司として判断をした。長年の付き合いだからこそ分かる。こうなれば、楓は引こうとしない。
蓮と葵に止める権利はなかった。
ようやく、自分の気持ちに素直になったのである。好きにさせてやろうと、蓮と葵は思う。味方なら信じて――待っていてあげようと――蓮は葵の肩に手をおいた。
「必ず帰ってくるのよ」
「約束します」
楓は出て行く蓮と葵を、見ることはなかった。
弥生と大和と向き直る。
過去に囚われない戦いを――揺るぎない勝負をしたかった。
もう、後悔しないと、誓ったから――間違わないと心に決めたから――主の気持ちを組んだのかブラッディ・ルージュが心なしか軽くなった気がした。
*
「一人で何ができる?」
人間とアンドロイド――どちらが強いのか――力があるのかと、決着をつけようじゃないかと大和が狂気を含んだ瞳で見つめてきた。弥生と会うまで――話をするまで死ぬものかと、楓は大和を睨み返す。
緊迫感が増していく。
「人は見た目に寄らずと言いますよ?」
ほぼ同時に床を蹴った。
激しい火花が散る。
息が詰まる攻防戦だった。長期戦になれば楓の体力がもたない。大和も右肩の負傷を、庇いながらの戦いである。
蓮に攻撃されたところが、ショートを起こしている。
接続機能の回復が間に合ってないのだろう。
メインコンピューターも正常に動いているとは思えなかった。まともに、機能しているようには見えない。大和の身体はバチバチと音を立てて、今にも崩れ落ちていきそうである。
「なかなかやるな」
「右肩でしょう?」
楓が耳元で囁けば、大和の殺気が増した。やはり、大和に僅かな焦りが見える。楓の言葉は甘い毒へと形を変えて、身体全体に染み渡っていく。制御不能になったプログラムは、思考まで停止させていく。
(まだだ――まだ、負けたわけじゃない)
大和は刃を作りだそうと、全身に力を込める。だが、その一瞬の隙を狙った楓の方が早かった。一気に大和との距離を詰める。詰めてきた楓の姿に、大和ですら気がつかなかった。
それに、蓮や葵のように長距離線が得意なわけでもない。どちからといえば、楓は近距離戦専門である。楓の身体が小柄で、跳躍力があるからこそできる業だった。
ブラッディ・ルージュが大和の身体を貫いていく。電気系統が壊れていく感触に手が痺れる。
楓はそれをグッと耐えた。
最後の抵抗といわんばかりに、大和が構成した刃が楓の肩をかすめていく。
「チェックメイト」
楓の凛とした声が部屋に響く。
ここの支配者は大和ではなく楓となっていた。この場を支配する者が変ったのである。
支配者が変っただけで、淀んでいた空気がここまで浄化されていくものなのか――。
綺麗になるものなのか。
大和の居場所は奪われていた。
なくなっていた。
ブラッディ・ルージュが引き抜かれると、そのまま、ずるずると崩れ落ちていく。
「私は負けたのか?」
相変わらず、感情はない。
大和の無機質な瞳は変らない。
淡々と言葉を紡いでいる。
「素直に認めてください。最後に聞きたいことがあります」
「――何だ?」
なぜ、人との共存を望まなかったのかと、助けを求めなかったのか――。
そうすれば、別の未来を築けたかもしれない。
「また、故障しちゃった。そろそろ変えた方がよくない?」
「修理代も高いし、破棄しろよ。使い物にならない」
「そうね。破棄手続きをしておくわ」
主人と家事ロボットとして、従う者という関係だった。一線を引いた関係に明るさなどない。
信頼などない。
感情などなかった。
ただ、毎日――人間の言うことに従うのみである。
「古くなったから――使えなくなったから捨てる。この気持ちは分からないだろう?」
「ええ――そうかもしれませんね」
「私も聞きたいことがある。この戦争を終わらそうとした理由が聞きたい」
*
『必ず帰ってきてね』
葵の言葉を楓は思い出す。
その言葉は、楓にとってどれだけ大きかったことか――。
支えになったことか。
「僕には待ってくれている人がいる――希望がある。あなたは、それを望まなかった」
「お前は生きることを選択したわけだ。おもしろくない人生だな」
「これから、おもしろくしてみせます」
「せいぜい、もがいてみることだな」
「ええ――かっこ悪くても、僕なりにもがいてみせます」
「ふん――どこまでも、甘い奴だな」
大和は鼻で笑う。
「確かに、僕は甘いのかもしれません。ただ、僕は人が人を支える世界を見てみたい――それだけです」
「はっ……そんな正解は幻想でしかない。私が壊してみせる」
「何度でも、築き上げてみせます」
*
勝つつもりでいたのに――築き上げてきたものが壊されるのは、不快だと――日本を乗っ取るという目標を、達成できなかったことについて大和は不満だった。
今でも、現状に満足しているわけではない。
「もし、生まれ変わることが出来るなら、次は成功させてみせる」
見ていろ――甘く見るなよ――次こそこの世界の――日本の覇者にみせると大和は心に誓う。
全てを支配し、王者になってみせる。
必ず、頂点に立ってやると決意をした。
*
「僕が何回でも止めてみせます戦う覚悟はあります」
それを、打破してみせると――破ってみせる。
大和の好き勝手にはさせない。
*
「勝てるつもりなら、やってみろ」
「そのつもりでいます」
「気に入った。いつか、また会おう」
あとは、己の崩壊を待つのみ――。
大和は瞳を閉じる。
「僕はあなたのことを一生許さないでしょう」
「許さなくてもいい」
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砕ける音とともに、大和は命を終えた。
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