【白銀の黒帝:4】精霊と無能者

八木恵

文字の大きさ
19 / 88
4章:迷宮都市編

迷宮都市へお引越し

しおりを挟む
シュン達5人の姿は、今、迷宮都市の検問のため、検問所に来ている。

カール以外は、黒の外装にフードを被っている。
検問でのやり取りは基本カールが対応する。 理由は、俺が面倒だからだ。

「身分証と来訪目的をいってください。 フード被っている君達、フードを外して。」
フードを外しながら各自ギルドカードを見せる。
カール、シュン、リンのギルドカードを確認しながら、うんうんと頷き関心している兵。
「3人がランクAって、それに揃いもそろって美男美女って。。。」とブツブツいっている。

今度は子供達のカードを確認しながら「子供も仮カードって珍しいね。 この年齢だと身分証は、普通はステータスカードなんだけどね。 てか、このガキみてんとイラっとすんぞ」っと最後のほうは悪態をつく兵である。

その言葉を聞いて、リンが子供達にフードを被せるのであった。

「目的は、この子達とダンジョンに挑戦しようかと思いましてね。 田舎で修行したので、ちょっとした力試しです」
すると、悪態をついていた兵は元に戻り、定型な対応になった。
「へぇーそうなのか。 頑張れよ坊主たち」と子供達にいい、
「ようこそ迷宮都市へ」といって、カードを返却され、通行許可がおりるのだった。

検問後、俺とリンは、フードを被り、俺はタバコに火をつけて一服。
「家、いくぞ」という合図ともに歩きだす。 
リオンとレイモンドを俺とリンの後にし、カールが最後尾を歩き始める。

「あいつら、阻害の魔道具つけさせねぇーとな。 あいつらの魔力だけじゃ、精霊を威圧できねーみたいだ」
「うん、それがいい。 だが、とりあえず外装にしこんでおいたのは正解だった」と会話する俺とリン。

想像はしていたが、あそこまでとはちょっと予想外だった。 

そんな俺たちの会話をよそに、迷宮都市の町の様子をキョロキョロみながら、
仲良く手をつなぎながら歩いているリオンとレイモンド。
「王都とちがう」
「副都ともちがう」
「いろんな店があって、なんかいいな、レイ」
「うん、そうだね。」と感想を言っている。

裏通りに入り、俺たちがある一軒のレトロな建物『ボブの食堂』の前に立つ。 
タバコをふかした俺が「久しぶりだな。 ここに来るのも。」というと、リンが「だな」と返事をする。 
「ここが今日から俺らが住む家だ」と俺はいいながら、タバコの火を消して食堂のドアを開けた。

「『ボブの食堂』って?」
「食堂に住むってこと?」とリオンとレイモンド首を傾げている。

俺はニタリと笑みをこぼして、
「その通りだ、俺らが食堂やんだよ。 んで、ここは住宅もあんだ。 
 入ればわかっけど、ここは俺の住宅兼食堂だ」といっておいた。

食堂に入った俺たち5人。
「変わりませんね」と懐かしむカールの言葉に、「カール先生も来た事あるんですか?」と尋ねるレイモンド。 
「ええ、私、ここで数年間従業員として、シュンさんとリンさんと働いていたんですよ。」と当時を思い出しながら、笑みをこぼすカールだった。

そんな会話はスルーしつつ、居住の案内をするため、食堂の奥へ進む俺とリン。
「カール、住居のほうは少し改装してあんぞ。 お前の部屋は前の応接室だ」といって、部屋を指す。 
「ガキどもはこっちだ」といって、2階建ての居住の1階の部屋を指す。 
1階には、大きさはどうあれ4部屋ある。
「間取りは一緒だ、好きなほうを選べ。 1人1部屋だ」といって両方のドアを開けた。
なんとなくで、リオンが端で、真ん中をレイモンドが選ぶ。 

「お前らの部屋と部屋の間のドアは、お前らの勉強部屋っていうか書庫だ。 
 いろいろ置いてあんから、そこから学べ」というと、項垂れる子供達であった。 

そんな子供達は無視して、俺は奥にある扉をさした。
「1階のあの扉を開くと訓練場と射撃場だ。 訓練する時はそこを使う。 入れるのは俺ら5人だけだ」といっておく。 まぁ、奥の扉はどうみても狭い場所であった。 

既に1年、シュンと生活しているリオンとレイモンドは、シュンが生活でつかう魔術をみているため、余計な事は突っ込みはしないようにしている。 
いちいち気にしていたら切りががないからだ。

「2階は、リンと俺の部屋だから、勝手にはいんなよ! っていっても、はいれねぇーけどな。」といってタバコに火をつけて一服する俺だ。

その後は、各自部屋に行き、各自片付けの後、食堂へ集合となった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】

山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。 失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。 そんな彼が交通事故にあった。 ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。 「どうしたものかな」 入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。 今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。 たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。 そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。 『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』 である。 50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。 ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。 俺もそちら側の人間だった。 年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。 「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」 これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。 注意事項 50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。 あらかじめご了承の上読み進めてください。 注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。 注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。

罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語

ノン・タロー
恋愛
高校2年の夏……友達同士で行った小テストの点を競う勝負に負けた僕、御堂 彼方(みどう かなた)は、罰ゲームとしてクラスで人気のある女子・風原 亜希(かざはら あき)に告白する。 だが亜希は、彼方が特に好みでもなく、それをあっさりと振る。 それで終わるはずだった――なのに。 ひょんな事情で、彼方は亜希と共に"同居”することに。 さらに新しく出来た、甘えん坊な義妹・由奈(ゆな)。 そして教室では静かに恋を仕掛けてくる寡黙なクラス委員長の柊 澪(ひいらぎ みお)、特に接点の無かった早乙女 瀬玲奈(さおとめ せれな)、おまけに生徒会長の如月(きさらぎ)先輩まで現れて、彼方の周囲は急速に騒がしくなっていく。 由奈は「お兄ちゃん!」と懐き、澪は「一緒に帰らない……?」と静かに距離を詰める。 一方の瀬玲奈は友達感覚で、如月先輩は不器用ながらも接してくる。 そんな中、亜希は「別に好きじゃないし」と言いながら、彼方が誰かと仲良くするたびに心がざわついていく。 罰ゲームから始まった関係は、日常の中で少しずつ形を変えていく。 ツンデレな同居人、甘えたがりな義妹、寡黙な同クラ女子、恋愛に不器用な生徒会長、ギャル気質な同クラ女子……。 そして、無自覚に優しい彼方が、彼女たちの心を少しずつほどいていく。 これは、恋と居場所と感情の距離をめぐる、ちょっと不器用で、でも確かな青春の物語。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。 異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。 せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。 そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。 これは天啓か。 俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす

黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。 4年前に書いたものをリライトして載せてみます。

ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた

ひまなひと
ファンタジー
主人公がダンジョンに潜り、ステータスを強化し、強くなることを目指す物語である。 今の所、170話近くあります。 (修正していないものは1600です)

処理中です...