【白銀の黒帝:4】精霊と無能者

八木恵

文字の大きさ
67 / 88
5章:学園都市編

弟子たち 学年2年 後期初日 ①

しおりを挟む
学年2年目の後期。
クリスに連れられてリオンとレイモンドは、竜の訓練用のグラウンドいる。 
そこには、ダグラス含め教師陣が並んでいた。 

「カーティス君、さっそくで悪いが竜を見せていただいても?」
「どこに竜がいるっていうんですか?」と皮肉を込めて教師陣。

  __すると、リオンの頭の上に、ちょこんと乗る竜が現れた。 

それを見て、「確かに竜っぽいですが、ぬいぐるみとか言わないですよね」と何名かの教師が笑い出している。

そして、リオンの頭から、パタパタと飛んだ竜は、リオンから離れたところで巨大化する。 
現れたのは、全長15mほどの立派で美しい黒い鱗の黒竜が現れた。 
ダグラスとクリス以外の教師陣は開いた口がふさがらないほど驚いて、逆に静かだ。 

「学園長、約束どおりこいつが俺の相棒の竜です。」
「はい、見事な竜です。 過去、黒竜と契約したものはいない、歴史的快挙です。」
「学園長、こいつ見た目 黒竜ですが、種類は白竜らしいです」
「ははは、なんと、また珍しい竜と出会ったものです。」というダグラスは、
教師陣のほうを振り向いて「皆さん、リオン・カーティスの竜騎士科専攻に異論はありますか?」というと、
巨大な竜に空いた口があいたままの教師達は、みな異論なしの意を示すために首を縦に振る。

それをみて、確認したダグラスが、苦笑いし、そして優しい笑みをして言う。
「カーティス君、今日からあなたは正式に竜騎士候補生です。 おめでとう」
「ありがとうございます。」というと、ベルゼは小型化して、定位置のようにリオンの頭にのるのだった。

「もう1件ありますね。 レイモンド・トラヴァース君、あなたの使い魔をお見せいただいても?」

すると、レイモンドの頭の上に小さなグリフォンが現れる。 レイモンドの頭から降り大型化する。 
全長3mほどのグリフォンがレイモンドに甘えているのだった。
 
「こいつが俺の相棒のグリフォンです。」といって紹介する。 
その答えに、優しい笑顔のダグラス。
「カーティス君の竜も、トラヴァース君のグリフォンも躾もされてますし、特殊能力で小型化しますので学園に通うことを許可しますがよろしいでしょうか? 首輪もしてありますしね。」と教師達に確認するが、教師陣はまだ復活できないのか首を縦ふるだけだった。

「ギルドには私のほうから連絡しておきますので、これからは、相棒達との通学、学園内での生活を共にすごしてしていただいて結構大丈夫です。」とリオンとレイモンドにいう。

「もういい時間です。 始業の準備を」と両手を叩き教師陣を復活させるのだった。

「よかったな。 お前ら教室へいけ 面倒だから相棒達は当分教室では見えなくしとけ」と笑顔のクリスだ。 
リオンとレイモンドも笑いながらその場を去った。

そして、復活した教師陣はダグラスにどこで見つけたの詮索するべきと訴えたが、ダグラスが余計な詮索は禁止と一喝するのであった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界転生、防御特化能力で彼女たちを英雄にしようと思ったが、そんな彼女たちには俺が英雄のようだ。

Mです。
ファンタジー
異世界学園バトル。 現世で惨めなサラリーマンをしていた…… そんな会社からの帰り道、「転生屋」という見慣れない怪しげな店を見つける。 その転生屋で新たな世界で生きる為の能力を受け取る。 それを自由イメージして良いと言われた為、せめて、新しい世界では苦しまないようにと防御に突出した能力をイメージする。 目を覚ますと見知らぬ世界に居て……学生くらいの年齢に若返っていて…… 現実か夢かわからなくて……そんな世界で出会うヒロイン達に…… 特殊な能力が当然のように存在するその世界で…… 自分の存在も、手に入れた能力も……異世界に来たって俺の人生はそんなもん。 俺は俺の出来ること…… 彼女たちを守り……そして俺はその能力を駆使して彼女たちを英雄にする。 だけど、そんな彼女たちにとっては俺が英雄のようだ……。 ※※多少意識はしていますが、主人公最強で無双はなく、普通に苦戦します……流行ではないのは承知ですが、登場人物の個性を持たせるためそのキャラの物語(エピソード)や回想のような場面が多いです……後一応理由はありますが、主人公の年上に対する態度がなってません……、後、私(さくしゃ)の変な癖で「……」が凄く多いです。その変ご了承の上で楽しんで頂けると……Mです。の本望です(どうでもいいですよね…)※※ ※※楽しかった……続きが気になると思って頂けた場合、お気に入り登録……このエピソード好みだなとか思ったらコメントを貰えたりすると軽い絶頂を覚えるくらいには喜びます……メンタル弱めなので、誹謗中傷てきなものには怯えていますが、気軽に頂けると嬉しいです。※※

素材ガチャで【合成マスター】スキルを獲得したので、世界最強の探索者を目指します。

名無し
ファンタジー
学園『ホライズン』でいじめられっ子の生徒、G級探索者の白石優也。いつものように不良たちに虐げられていたが、勇気を出してやり返すことに成功する。その勢いで、近隣に出没したモンスター討伐に立候補した優也。その選択が彼の運命を大きく変えていくことになるのであった。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。 異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。 せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。 そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。 これは天啓か。 俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。

チート魅了スキルで始まる、美少女たちとの異世界ハーレム生活

仙道
ファンタジー
 ごく普通の会社員だった佐々木健太は、異世界へ転移してして、あらゆる女性を無条件に魅了するチート能力を手にする。  彼はこの能力で、女騎士セシリア、ギルド受付嬢リリア、幼女ルナ、踊り子エリスといった魅力的な女性たちと出会い、絆を深めていく。

貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~

喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。 庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。 そして18年。 おっさんの実力が白日の下に。 FランクダンジョンはSSSランクだった。 最初のザコ敵はアイアンスライム。 特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。 追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。 そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。 世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。

転生貴族の移動領地~家族から見捨てられた三子の俺、万能な【スライド】スキルで最強領地とともに旅をする~

名無し
ファンタジー
とある男爵の三子として転生した主人公スラン。美しい海辺の辺境で暮らしていたが、海賊やモンスターを寄せ付けなかった頼りの父が倒れ、意識不明に陥ってしまう。兄姉もまた、スランの得たスキル【スライド】が外れと見るや、彼を見捨ててライバル貴族に寝返る。だが、そこから【スライド】スキルの真価を知ったスランの逆襲が始まるのであった。

処理中です...