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1章:高校生の身体を乗っ取った事になった俺は高校に通う事になった

京都支部にて①

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一条家のリムジンのってる俺。 俺、私服でキャップ被ってます。 ネックレスも忘れてない。
ベリアルは相変わらず道化な恰好。 卓巳はスーツ姿。

「本当にあいつら舟で帰りやがって」って俺の愚痴。 昨日の夜のうちに、帰りのために京都に向かわせた舟が、朝食後に京都に到着。
それに乗って、久美を送りながら、帰っていった星に青にユキだよ。

「僕としては、いい物みれた感じはあるよ。 古風な帆船が空とんでるんだからね」ってベリアル。
「あれが、怪良組名物の宝舟だよ。」って卓巳。
「よくご存じで」って俺。
「妖怪の事であれば、ある程度はね。 さすがに、今の相関図は把握してないよ。 君ほどね」って言われた。
「闇夜の世界の事だ」って俺。
「だね。 奥深いよねそこ」ってベリアル。 確かにな。

まぁ、そんな会話してたら京都支部に到着。
◇◇◇
座敷風の会議室に案内された俺達。
袈裟きた坊さんに、エクソシストに、陰陽師にあいかわらずバラエティにとんでいる面子だ。

「昨日の一条学園の悪魔の襲撃についての会議をします。」って一番偉そうな袈裟をきたオッサン。
「なお、当事者として、今回は15代目当主にもご参加いただいている。 あと当主の客人と、日本支部長のフォレスト卿もだ」って偉そうなオッサン。

会議内容はというと時系列で何がおきたとかだ。
へぇ~、って聞きながら茶菓子食べたり、お茶のんだり、タバコすったり自由にしてる俺。

「さて、去年おきた東京の四葉学園の襲撃以上の数の悪魔の数に率いる悪魔がスモダイ、ベリアル、アンドロマリウスにオロバスであったが、これを討伐したのが、最初は京妖怪、そしてその後は、東京で確認された妖怪です。 
それについて、15代目当主一条殿、ご説明いただけないでしょうか?」って卓巳にふってきた。

「ぶっちゃけていうと、僕が助けを呼んだんだよね。 あの数だと、さすがに人間には無理だし。 
でも、すぐ来れないから、彼が京妖怪に連絡して、京妖怪がきてくれたって感じなんだよね」って卓巳。 
真実をいうな、真実を。

「助けってどうやって?」って袈裟きたオッサン。
「そりゃ普通に電話かけただけ」って卓巳。

うん、その通り。
「えーと、妖怪が携帯電話をもっていると?」
「やだな、近代化してるんだから、妖怪だってスマホの1つや2つもってるでしょ」って卓巳。

ええ、その通りだよ。 
「僕だって、陰陽師だけど、儀礼の時以外は平安装束きないし、スマホだってPCだってもってるよ。 先代もだけどね」って卓巳。

「つまり、妖怪が敵対する我々の協力要請に応じてくれたって事なのでしょうか?」って袈裟のおっさん。

「少し、違うかな。 敵対する対象が同じだから共闘してくれているだけであって、彼らにも彼らの目的があるんじゃないの」って卓巳。

「東京の事例でも同じような事をおっしゃってますが、妖怪の目的とはなんなんでしょうか?」

「それ、僕にだってわからないよ。 わかる?」って俺のほうを見るな。
「縄張りに土足ではいってきたら排除だろ。 秩序を保ってくれるなら、共存はするけどな」って俺。 
実際、俺の組の島でも住み着いてる悪魔はいるしな。

「だってさ。」って卓巳。
「そんな若造の言葉をまた信じろと?」って袈裟のおっさん。
「失礼だな。 僕の客人だよ」って卓巳。
「失礼しました。 妖怪の行動について理解しましたが、今回の襲撃の目的はなんだったんでしょうか?」って袈裟のオッサン。
「それは、日本支部長が知ってるでしょ」って卓巳。
「僕にふりますか卓巳君。 そうだね、今回もゾルディストがらみですよ。 
目的は、高位悪魔の受肉に耐えれる肉体の持ち主の拉致だね。 卓巳君がそうだったみたいだけどね」ってベリアル。
へぇ~、もうそこまで情報開示しないといけない状態って事か。
「実際、拉致られたけど、なんとか無事に脱出に成功したけどね」って卓巳だ。
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