高校生の身体を乗っ取った事になった俺の話だけど、結局は俺の話

八木恵

文字の大きさ
214 / 405
2章:俺の双子たちの話

四葉学園の受験

しおりを挟む
小学生の時にいった一条学園も凄かったけど、まじ四葉学園も豪華。
流石、名門私立で、高等部の校舎だけでも広いし、内装も豪華。 エスカレータあるは、食堂にカフェテラスとか。

ちょっと俺、場違い。
って、この地下に、祓魔師の日本支部があると思うとそれもビックリだよ。
オヤジ曰く、ひいジジイの時に、日本支部をどこに作るかで、本家の島に作りたいとベリアルがきたらしい。 条件は、うちの組の妖怪を祓わないことだとさ。

広い校舎を歩きつつ、ようやく、受験する教室に到着。
受験生の中に、もう呪力もちがいるよ。 まじ、嫌だわ。

試験官がきて、試験用紙が配られて、試験がはじまる。
試験は、6科目で、3科目がおわると昼食。 俺は持参した弁当を食べる。
って、ユキが作ったやつだから凍ってるし。 2月に凍ってる料理をくわなきゃいかん俺だよ。
午後になって、3科目。 そして、夕方に終了。
全部回答うめたから、大丈夫なはずだ。

って、明日の親子面接のほうが緊張する。 オヤジ大丈夫か。
◇◇◇
面接の当日。

まずは個人面接。
城西高校でもそうだってけど、志望動機とか聞かれると困る。
無難に、本学園の理念である個々を伸ばすという方針にひかれてとかいって答えておいた。

あと、学園に入ったら何をしたいとかも困る。
人間社会に溶け込むためとも言えないから、専門科目もとれることから自身の可能性をみて幅広くまなびたい的な回答。

あー、面倒。

そして、一番困る親子面接。
もうさ、はいった瞬間からオヤジみてぎょっとしないでほしい。
「おかけください」って座る、オヤジと俺。 
オヤジは今日はスーツをきてる。 かなり嫌がったが仕方ないって諦めたみたいだ。
「まず、面接のまえに確認ですが、本当に父親ですか? 兄弟ではないですかね?」って面接官の女性。 面接官は男性と女性の2人。

けど、もう1人いるんだよな。
「俺? 野呂瀬烈の父親の野呂瀬陸だ。 こう見えて、33歳だな」ってオヤジ。
「すみませんが、身分証を拝見させていただけますか?」って女性の面接官。
おやじ、そんなの持ってるのか。
「これでいいか?」って、面接官の前で免許証みせてる。
絶対、改ざんしてるよね。
「これは、大変失礼いたしました。 あまりにも見た目が若いものですから」って平謝りだ。

そして、座るオヤジ。 とりあえず、第一関門突破だな。
「お父様のご職業が、鳳来製薬研究所 所長となっているのですが、具体的にどのようなお仕事で?」って男性のほう。 まじ、そこまで聞くの。
「次世代医薬品開発がメインで、具体的な事は機密事項に触れるからいえない」ってオヤジ。
「そうですか。 33歳で所長というのがこれまた本当か、信じられずですね。 会社に問合せしているのですが、まだ回答がなくて」って面接官の男性。
「鳳来グループの会長、または、鳳来製薬の社長に直接きけばいいだろ」ってオヤジ。
たしかに、会長は海さんだし、製薬の社長は星さん。 ちなみに、海斗の父、斎さんは、鳳来病院グループの会長。
「我々では、連絡先が」って言ってる、面接官。
「俺が電話しようか?」ってオヤジ。
「本当に本人かわかりませんし」って言ってる。

だからさ、もう1人いるやつ、クスクスわらってるし。
「じゃぁ、どうすればいい? って、おい、笑ってないででてこいよ」ってオヤジだ。
やっぱり、オヤジも気づいてた。
「ばれてたんだ。 さすがだね」って道化の格好した奴。 こいつ、まさか。
「「理事長!!」」って面接官。
「野呂瀬陸君はね、17年前だったかの四葉学園の卒業生。 所長っていうのも本当だよ」って理事長。
「17年前って、あのテロ事件のですか?」って面接官。
「そう」って理事長。
オヤジが2度目に行っていた学園って四葉学園だったのかよ。

「君たちは下がって。あとは僕が彼らを面接するから」って理事長が言って、「「わかりました」」っていって面接官の人たちは下がっていった。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

付きまとう聖女様は、貧乏貴族の僕にだけ甘すぎる〜人生相談がきっかけで日常がカオスに。でも、モテたい願望が強すぎて、つい……〜

咲月ねむと
ファンタジー
この乙女ゲーの世界に転生してからというもの毎日教会に通い詰めている。アランという貧乏貴族の三男に生まれた俺は、何を目指し、何を糧にして生きていけばいいのか分からない。 そんな人生のアドバイスをもらうため教会に通っているのだが……。 「アランくん。今日も来てくれたのね」 そう優しく語り掛けてくれるのは、頼れる聖女リリシア様だ。人々の悩みを静かに聞き入れ、的確なアドバイスをくれる美人聖女様だと人気だ。 そんな彼女だが、なぜか俺が相談するといつも様子が変になる。アドバイスはくれるのだがそのアドバイス自体が問題でどうも自己主張が強すぎるのだ。 「お母様のプレゼントは何を買えばいい?」 と相談すれば、 「ネックレスをプレゼントするのはどう? でもね私は結婚指輪が欲しいの」などという発言が飛び出すのだ。意味が分からない。 そして俺もようやく一人暮らしを始める歳になった。王都にある学園に通い始めたのだが、教会本部にそれはもう美人な聖女が赴任してきたとか。 興味本位で俺は教会本部に人生相談をお願いした。担当になった人物というのが、またもやリリシアさんで…………。 ようやく俺は気づいたんだ。 リリシアさんに付きまとわれていること、この頻繁に相談する関係が実は異常だったということに。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

美醜逆転世界の学園に戻ったおっさんは気付かない

仙道
ファンタジー
柴田宏(しばたひろし)は学生時代から不細工といじめられ、ニートになった。 トラックにはねられ転移した先は美醜が逆転した現実世界。 しかも体は学生に戻っていたため、仕方なく学校に行くことに。 先輩、同級生、後輩でハーレムを作ってしまう。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする

夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】 主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。 そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。 「え?私たち、付き合ってますよね?」 なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。 「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

俺は普通の高校生なので、

雨ノ千雨
ファンタジー
普通の高校生として生きていく。その為の手段は問わない。

処理中です...