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2章:俺の双子たちの話

年末年始になってたよ

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Side:陸
月1~2回くる、ソロモン王の72柱の悪魔とその軍勢を相手にして、かつ島をあらす悪魔やはぐれ妖怪の討伐、それに加えていつも通りの夜の見回りに、他の島への遠征とかとかあって忙しい日々だ。 
それでも、烈に夜の見回りの半分未満を対応してもらってるからまだましかも。
あと昼以降は、会長職もあるし。 これも烈が副会長として一部やってくれてるからいいかもしれない。

けど、忙しいのかわらなくて、そんな日々を過ごしてたら、いつのまにか年末年始だよ。

「総大将、今年の挨拶は控えてください!」ってカラス。
「いかないとまずいでしょ」って俺。
「しかしですぞ、あなた狙われていて」ってカラスだ。 年末の掃除で騒がしい中、俺の部屋に乱入してきたカラスだ。
「行く場所は、少なくするから。 それでいいだろ」って俺。
「若もつれていくんですよね」ってカラス。
「つれてかないと、烈に怪しまれるしね」って俺。
「でしょうね。 それで、今回はどこに行かれるつもりですか?」ってカラス。
「烈の安全を考えれば、九州と隠れ里のみにするから」って俺。
「総大将の安全を考えても、その2箇所のみでしょ」ってカラスに突っこまれた。
「他は、挨拶状を書くから、カラスあとは頼むよ」って俺。
「ええ、愚息にまかせておきます」って言われた。
結局、掃除の手伝いはできず、挨拶状を書く事になった俺。 本当はこっそり行くつもりだったけどな。

元旦、0時に恒例の本家勤め達による宴会をして、その日の夕方から三が日は大幹部と幹部が本家に挨拶にくる。 その対応をする俺だな。
「総大将、あけましておめでとうございます」ってお目付け役のだるま。
「おめでとう、今年もよろしくね」って俺。
「それで、若には?」ってさっそく新年早々議題をもちこまないでほしい。
「大幹部会でもいったけど、当面このまま。 せめて烈が高校卒業するまではいうつもりなし。 いいね」って俺だ。
「御意」ってだるま。

そんな会話ありつつ、3日間夕方から朝まで宴会は続いていく。
小間妖怪たちは正月ではしゃいでのんで騒いでるから、よしとしよう。

そして、挨拶周り。 烈に行く箇所が少ないって言われたけど、のんびりしたいからとかいってごまかした。
九州で3日間滞在して、途中で京都による事にした。
家族4人で食事後は、京妖怪たちと一条家で宴会。
いつも通り、のんきに合流する辰巳にどなりこんでくる卓巳。
「孫、お前、平気なのか?」って卓巳
「今の所、なんとかね」って俺だ。 なんとかなってるし、終わりがみえずに壁壁してるけど。
「そっか、借りは返すからな」って卓巳に言われた。
「もしもの時はよろしく。 効力はばっちりだな」って俺
「ああ、想像以上だ」って卓巳だ。 卓巳の最高傑作の結界かもななんて考えていた。

そして朝にホテルに戻った俺たち家族。 水無と烈は、速攻、風呂はいって寝たみたいだ。
「陸様、」って久美。 久美が何かいう前に、唇ふさいで、そのまま、まじしまくった。
グッタリして寝てる久美みて、「悪いな」って一言いって、そのまま寝てる烈かかえて高速舟に移動。

昼におきた烈に急ぎすぎって突っ込まれたけど、烈が学園あるからっていってごまかした。

そして、午後には隠れ里に到着。
烈に樹と修練場にいかせて、俺は育と会話だ。
「人払いはしてある」って育。
「なんか、悪いな」って俺。
「それで、どうなんだ?」て育。 直球の質問だよ。
「徐々に強いのがでてくるね。 今の所はなんとかなってるけど、どんんだけ続くんだよっていいたい感じだな」って俺。 まじ、疲れてるかも。
「そっか。 いつでも行くから、その時は呼べよ」って育。
「悪いな」しか言えない。
「とりあえず、やるか」って育の言葉で、やっぱりやるのねって思いつつ地下道場でしのぎを削る。
俺、ねてないけどなんて今そんな状況じゃないか。

「泊まっていくのか?」って育。
「いや、あんまり長居してもしもを考えるとな。 飯くったらいくよ」って俺だ。
「そっか、あんまり無理するなよ」って育にまで言われてしまった。
「今は無理してなんぼでしょ」って苦笑いしておく俺。
「だな」って育だ。

夕食たべて、烈つれて高速舟にのりこんだ俺。
烈が警備するっていったたけど、やっぱりもしもってのがあるから俺も起きたまま警備してた。
襲ってくる普通の悪魔しかこなくて、ちょっと安堵する俺って今、感覚おかしいかも。
そんな感じで、無事、本家に戻った俺だ。

俺が戻ったら、大幹部たちがお出迎え。 君たちね、烈に内緒っていってるのになってちょっとつっこみたいけど、彼らも心配してくれてるからしょうがないか。
烈は睡魔に襲われていたみたいで、深く考えてないようだったからよかったかもしれない。

とりあえず、年始は高位悪魔と軍勢に襲われる事なくすごせた。
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