高校生の身体を乗っ取った事になった俺の話だけど、結局は俺の話

外伝：俺の高校生活の話でもしようか

私の探していた人

Side：東百合

加奈子の叫びでもう駄目って思った時、長髪の銀髪の人が刀で火の玉を切ってくれた。
彼だわ、私が3年前京都で夜、他の陰陽師の人と妖怪を祓うために巡回していた時に、強い妖怪に遭遇してしまい、もう駄目だって時に助けてくれた人。

また、ここでも助けてくれた。

あの時は一瞬でわからなかったけど、この妖気。　まさか、彼も妖怪。
「百合、妖怪同士が戦ってるってどういう事？」って加奈子。

彼は大男の妖怪をたおして、その後、取り囲んでいた妖怪たちも倒してる。
あの蒼い炎はなに？　すごくきれい。
そして、妖気の強い3人も倒した。　蒼い炎につつまれて、崩れていく妖怪たち。

「わからない」としかいえない私。

そして彼は湖のほうに向かった。
もう日が沈んで暗くてなにが起きてるかわからない。　とりあえず、あんなにいた妖怪もいなくなった。

野呂瀬君を殺すっていっていた生徒達はいつの間にか倒れてる。
「妖怪もいなくなったし、こんな所早くいきましょ」って加奈子。
「あいつらどうするんだ？」って久保君。
「とりあえず、ケータイの電波が通じるから、先生に連絡しましょう」って佐藤さん。
いつの間にか、ケータイが通じるようになってる。
きっと、何かの妨害があったのかもしれない。

「百合、あれ何？」って湖をみると黒い巨大な影、いえ、大蛇の遺影がみえる。　なにあれ。　恐怖で身体がうごかない。

「おいおい、湖で何がおきてるんだ？」って久保君。　彼らにも見えるって、あれはいったいなんなの。
「きゃー、なにあれ」って佐藤さんに他のみんなもパニックになってる。

倒れていた生徒達も次々におきあがり、湖の異変にきずいて、叫びパニックになってる。
「とりあえず避難しましょう！」って私が叫ぶと、みんなで一斉に来た道の森の中に向かって走っていった。
河合君は、久保君が運んでいる。

そして開けた所まできた私たち。

あれはいったい何。
「はぁはぁ、ねぇ、加奈子。　私、みえちゃったの。　さっきまで気持ち悪い生き物と、銀髪の和装した人がたたかってたの。　あれ何？」って佐藤さん。
「妖怪よ。　私と百合は、見習い陰陽師でね、妖怪を祓う力をもってるの」って加奈子。
「おい、おれも見えた」って久保君。　それに頷いている、加奈子が結界に閉じ込めた人たちだ。
「ねぇねぇ、そう言えば鳳来君と野呂瀬君は？」って野呂瀬君たちと同じ班の子。　和田さんだ。
「いない！　え、もしかして、まだあそこに？」って同じく野呂瀬君たち同じ班の佐々木さん。
まさか、そんなはずは。　でも見回してもいない。
「私、さがしてくる」って咄嗟にでた。　あそこは危険すぎる。
「百合！　危険よ。　それに私たちがいったってなにもできないわ」って加奈子にとめられた。
「確かに。」って私
「それに、別の方向で逃げてる可能性もあるだろ」って久保君。
「そうよね」っていったら、「連絡してみる」って佐々木さんがケータイで連絡している。
でも、通じないみたい。　無事よね。

その後久保君が、おかしくなった人達に話かけてる。　みんな正常にもどってるけど、記憶がないらしい。
「妖怪の仕業かしら」って加奈子。
「でも、なぜ、野呂瀬君を殺すって？」って私。　意味がわからない。
「わからない。　ただ、妖怪と人間の間の子の野呂瀬君を殺すとも言ってた」て加奈子。
「え！」って言葉しかでない。
「私、結界はってて、聞こえたのよ」って加奈子だ。　
まさか、いままで野呂瀬君から妖気なんて感じた事がない。　でも私の中に違和感だけがある。