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第6章 少年期〜青年期 学園6学年編
25話 “学園祭“・・・怪しい動き・・・
どうも、僕です。 今日はメチャクチャ疲れました・・・
前回、エルフ種の王族2人との再会を果たした僕は、まだまだ話したい事があったが、出店したお店の客足が止まらず、料理の提供が遅れてきた事もあり、話もそこそこに、わざわざ顔を見せに来てくれていた3人と、また後日、時間がある時にゆっくり話そうと約束し、食事を終えた彼らとその時は別れた。
そして、最初、警戒していた“ボレアース“の王女殿下とは会う事がなかった、何故なら、彼女達が入店してくる前に用意していた1日分の食材を全て使い切ってしまい、予定の終了時間より早めの店じまいとなってしまったからだ・・・
(それはそれで、良かったんだけど、なんか他の怪しい一団がいたんだよねぇ・・・)
天華『あぁ、あの挙動不審な女子生徒たちの事ですか?』
(そう、それ(*´Д`*)多分、ここ最近、噂になっていた例の学園内にある女子だけで構成された、部活動?のメンバーなのかな?噂にあったように僕に何かしに来たんじゃないかと思うんだけど・・・(*´ー`*)あの感じからして何をしでかすのか、全くもって予想が付かないのが怖いんだよねぇ・・・)
ジュール『あー、確かに?』
早めに店じまいする事になって時間を持て余した僕達は、一旦、いつもの学園の敷地の隅にある小さな森林、その横にある小屋の裏手に移動していつものようにまったりお茶をしているところだ。
ここは僕達の憩いの場で、招待されてない人は近寄る事もできない結界を張ってるので、今日のように学園に沢山の人が来ていても、いつものように静かな為、僕に接触しようと画策している人達が詰めかけている出店場所の食堂から、気配を消して急いで避難してきたのだ。
(ついでに言うと、ここに来ているのは僕とソル、ジュール達とロシュ君だけだよ!他の4人は時間に余裕ができたから、それぞれ婚約者同士で“学園祭デート“に出かけたよ!( ・∇・)青春してるね!!)
「・・・はぁ・・・」
ソル「どうかなさいましたか?アトリー様?」
「あぁ、ソル、ちょっと疲れたなぁって思って、料理したり食材を運んだりする事自体はそこまででは無かったんだけど、人の視線を気にし過ぎちゃって、精神的に疲れちゃったよ・・・「こくっ」はぁ~・・・」
秋晴れの澄み切った空を見上げながら、物思いにふけるように溜息を吐いた僕を、心配そうに見ながら声をかけてきたソル、そんなソルに天華達と念話していた内容を少し愚痴るように話し、ソルが入れてくれた紅茶を一口飲んで、また深い溜息を吐くと、
ソル「確かに、厨房の奥で作業なさっていたとしても、かなり人の視線が集まりましたからね、お疲れになられるのも分かります・・・そんなお疲れのアトリー様に、今日は良い物を料理長からお預かりしてますよ。どうぞ・・・」コトッ
と、そう言って僕の前に置いてくれたのは、僕の大好きな和梨を使ったタルト。
「わぁ♪料理長お手製の和梨のタルト!?僕コレ大好きだよ♪」
ソル「あと、こちらもお好きにお召し上がりください」コトッ
「あ!抹茶のお菓子!?」
大好物の和梨のタルトにテンションを上げていると、ソルが追加で出してきたのは、コレまた好物の抹茶を使ったお菓子達、随分前にレシピを教えたマカロンやフィナンシェ、ビスコッティ、定番のクッキーやチョコレートなど、様々なお菓子が盛り付けられたお皿、それを見て僕のテンションはさらに爆上がり、さっきまでの精神的な疲労なんてどこかに行ってしまった。
ソル「それと、ロシュ君もどうぞ・・・」コトッ
ロシュ君「わぁ、良いんですか!?いつもありがとうございます!」
ソル「えぇ、構いませんよ。本来は昼食の休憩時に皆さんで食べて頑張ってください。と、言われて預かってきたものですから、でも、昼食休憩中はそんなゆっくり食べている暇はなかったですし・・・」
僕&ロシュ君「「確かに・・・」」(オルコ達と話しながら軽い昼食休憩しか取れなかったからなぁ、その後も休憩できなかったし・・・(*´ー`*))
いつも昼食はうちから持ってきている料理を一緒に食べて貰っているロシュ君、でも、それに甘える事なく自宅からもお弁当を持ってきているのだが、“学園祭“の期間中はAクラスは飲食店をすると言うことで、クラスメイト全員分の昼食の用意がされていたので、今日はお弁当を用意していなかった。
うちも昼食の用意はしていないと思っていたので、ここでまったりお茶をすると言っても、いつものお茶と軽いお菓子ぐらいだけだろうと、僕もロシュ君も思っていた所に、いつも以上に力の入った豪華なお菓子達が出てきて二人で驚いていると、ソルがうちの料理長が疲れると甘いものがいいだろうと、僕達を気遣って用意してくれていたお菓子だったと話してくれた。
でも、お店の来店者が多く料理の提供が追いついてなかったことから、昼食休憩時間は本来の半分以下で済ませてしまったので、お茶をする暇もなかった為、出すタイミングを逃したそうだ。
実際、昼食休憩後も忙しく、小休憩もとる暇もなく、あっという間に食材切れになって店じまいとなり今に至ってるので、今しかタイミングもないと思ってソルは託されたお菓子を出してきたんだろうと、僕達は察した。(あ!今イネオス達いないけど、コレ全部僕達で食べるのはいかんよな?(・Д・))
「うーん、美味しい♪・・・ふぅ、しかし、今日は本当に忙しかったよね、沢山の人に料理を食べて貰えたのは良かったけど、その中に変な行動をする人がいたのは困るよね、何がしたかったんだろう?・・・」
最初、イネオス達の分を心配していたけど、ソルがちゃんと分けてくれていて、後で帰り際にイネオス達に渡すようにしていると聞き、僕達は遠慮なく出されたお菓子を堪能していると、ふと、さっき話していた話題を思い出し、不審人物は何がしたいのか?と疑問を口にしたら・・・
ソル「・・・あの、女子生徒達ですか・・・確かに、動きが変でしたよね、・・・なんというか、挙動が不審と言うか・・・アトリー様をずっと見ていましたし・・・」
と、ソルも不審人物に気づいていたが、行動の理由がわからないと頭を悩ませていたようだ。
(そうなんだよねぇ、(*´Д`*)注文カウンターに並んでる時から、列から顔を出して厨房にいる僕に視線を送ってくるし、注文の順番が来ても僕から視線を離さないし、注文し終わって料理ができるまで席に座っている間も、ずーっと僕を目で追ってきてた、そんな人が5人もいて、怪しいったらなかったよ、食べ終わっても食堂を出て行くまでずっと見てきて、何か言ってくる訳でも無いし、注文の時以外ずーっと無言、まじ怖い!!( ゜д゜))
今日の営業中に来た他のお客さん達の中でも、かなりの数が厨房の中にいる僕達を見てきていたけど、それは興味本位や関心している視線、後はやはり僕を探して話しかけようとして来た人達が大半、注文カウンター担当のクラスメイトに、僕を呼び出してくれと言って来た人達もいたけど、その全てをお断りして、ごねて来た人はヘリー姉様から強制退場をさせられていた。
でも、そんな中に今言ったような、何か騒ぎを起こすでもなく、本当にただただ無言で見つめてくる女子生徒達に、僕はドン引きしていたのだった・・・
(てか、彼女達は何が目的で僕を見てくるんだろう?噂になっていた部活動?の人達?なのかな?もしそうなら、コレから何か仕掛けてくるための偵察?あからさま過ぎるけど、それ以外になんの目的があるんだろう???(・・?)そろそろ、本格的に精霊達に協力してもらって調べてみるか??)
彼女達はどこの誰で、なんの目的で何がしたいのかと頭を捻る僕達、流石に挙動が不審すぎるので精霊達に調査依頼するか?と思っていると・・・
ロシュ君「あぁ、あの人達ですか・・・確か・・・“アメトリン様を見守る会“とか言う、会?部活?活動をなさっている方々だったような・・・」
僕&ソル&ジュール達「「「「「!!??」」」」」
「な、何それ!?聞いたことないんだけど!?」
思いがけない方向から彼女達の正体が判明。
物凄く驚いたけど、ロシュ君に詳しい話を聞いてみた・・・
・・・すると、どうやら、その“アメトリン様を見守る会“という組織?は、学園の認可を受けた正規の部活動とかではなく、僕が入学した時から発足された、所謂、非公式のファンクラブの様な集まりだと言うことのようで、年齢も性別も問わず、入会条件はただ、“僕をみているだけで幸せだ“と思えることらしい。(なんだそりゃ?)
最初、学園内だけの小規模な会か?って思ったけど、どうもそうではなく、会員は現在の在学生徒だけではなく、卒業生や会員の親族、はたまた、僕がよく行く街の店舗の店員やオーナー、冒険者、衛兵隊や騎士、軍人などの国の役人まで、幅広い人達がその会の会員になっている人がいるとか・・・
(・・・えっ?僕がよく行くお店の店員さんやオーナー?冒険者、国の役人達?まで??Σ('◉⌓◉’)??・・・そ、そんなに会員がいるの!?てか、よくそんなに会員を集められたね!?そんなに会員が多かったら流石に僕が気づいても良いはずなのに、今、この話を聞くまで全然気づかなかったんだけど!?( ゜д゜)どゆこと!?)
そこまで聞いて、僕はその大規模なファンクラブがあった事になぜ今まで気づかなかったのか?と思い始めた・・・
「・・・それにしても、そんなに大規模な会?って、組織の統率は取れているの?今回来たのは女子生徒5人ぐらいだったけど、次から他にももっと会員が詰めかけて来たりしたらどうしよう・・・あ、でも、何かしてくる訳でもなくただ見て来るってだけなら問題ないのか??・・・あれ?もしかして、僕が学園や街中でよく注目されて感じる視線の中に、その会員達の視線もあった?ってこと???」
(昔からよくジロジロ見られてて、感覚が麻痺してたけど、今回みたいにあからさまじゃなかっただけで、いつも誰かの視線は感じていたな・・・悪意がなかったから放置してた、そのせいで今まで気づかなかったのか!?(*´ー`*)・・・ん?そう考えると、悪意を感じたことがなかったって事は、会員さん達は本当に僕を見てるだけで幸せだったってことなのか???(・・?))
僕は常日頃から、特徴的な自分の容姿で人の視線をよく集めていた事を、よく理解し、悪意がなければただ見られるぐらいの事は許容していた。要は、長年、悪意のない視線は自然とスルーすることに慣れていたため、そんな会?の会員の存在に全く気づいていなかったのか?とか、会員の人達の素直な一面に一気に気づいたりしたのだが・・・
ロシュ君「えぇ、多分あったと思いますよ、ただ、会の掟?みたいなやつで過度な視線を向けないように?とか、接触は自分からしてはいけない?とかそんな感じの決め事がある、と聞きましたから、会の方々が詰めかけて来ると言う事にはならないかと・・・」
「へ、へぇ~、そうなの?と言うか、ロシュ君、何でそんなに詳しいの?」
ソル「確かに・・・」
ロシュ君「あ、あぁ、1学年半ばの時にその会の方達から声をかけられまして、その時、入会しないか?と言われて、その掟を聞きました。「「あぁ・・・」」ただ、僕はアトリー様と友達になったので、そのような掟を守れませんとお断りしたんです」
「そうなんだ。そんな前に・・・あっ、でも、その会の人達に虐められたり、物を壊されたりしてない?」
僕のファンクラブのことで、僕達の疑問や懸念に一つずつ答えてくれて、当時から僕の事をちゃんと友人と言ってくれてたロシュ君に、僕は嬉しさでちょっと顔がニヤけるのを感じたと同時に、ふと、何故そんなに詳しいのかと思いすぐに聞いてみると、なんとかなり前にすでに勧誘にあっていた事が分かって、僕達はすごく納得したが、別の心配が出てきた。ファンクラブといっても非公式、ロシュ君のように一般市民なのに僕と親しくなった人に過激な嫌がらせなど無かったのか、心配になって聞いてみたら、
ロシュ君「いいえ、そのような事はなかったですよ。彼女達はアトリー様が友人達との時間を邪魔されたくないと、公言されていたのをちゃんと知って、理解されてましたから。僕をちゃんと友人として認識してくださったので、むしろ親切にして頂きました」
「ほっ、そうか、それなら良かった・・・ん~?それなら彼女達は何がしたくて、僕をジロジロ見てたんだろう?噂によると、僕に何かを仕掛ける?って言われてたけど、ロシュ君の話を聞く限り、そんな事をするような集まりでもないようだし・・・」
と、ちゃんと常識がある対応で、むしろ親切だったと、ロシュ君が笑顔で言うぐらい、節度を守って活動をしていることが分かって、ほっと一安心できたのだが、そうなると逆に今日のあの挙動不審な動きは何だったのか?と疑問が出てきた。
ソル「そうですね?今まで節度ある行動をしていたのに、今日はあまりにも不審でした。噂の件も、どうしたらそのような話になったのか、見当もつきませんね?」
全員「「「「「「う~~ん・・・・」」」」」」
そこから一時、皆んなで頭を悩ませたが、全く見当がつかず、その日の“学園祭“は終了し、疑問は疑問のまま、各々帰宅したのであった・・・・
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