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私の全てを貴方に ー薫子sideー
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着物が抜かれた布団の上に再び躰を預ける。悠の美しい指先が肌襦袢を締める伊達巻きと腰巻きの紐をスルスルと解いた途端、腰回りがふっと軽くなった。緩んだ襟元からスッと指が差し込まれ、片側が開かれる。
薫子の白い肌が上気して肌襦袢と同じ薄桜色になったささやかな膨らみが露わになる。
……い、や……
まるで少女のような膨らみしかない自分の胸が恥ずかしくて、悠に申し訳なくて……顔を逸らした。
美姫みたいに、豊かな胸だったらよかったのに……
以前一緒に温泉に入った時に垣間見た女性らしい曲線を描いた美姫の悩殺的な胸を思い出し、薫子は惨めな気持ちに陥る。
「綺麗だ……」
悠の掌が薫子の胸を覆った。優しく優しく撫でてくれる。その愛おしげな手つきに、今までコンプレックスに思っていた自分の胸が急に大切なものに思えてくる。
悠……あなたが触れるもの全てが愛おしい……
「もっと、愛させて……」
反対側の襟元にも指先がスッと入り、もう片方の胸を左手で優しく撫でられる。手の感触からの刺激というよりも、悠に触られているという視覚とそれに伝わる脳の刺激によって、薫子の欲情は少しずつ高められていった。
悠の親指が膨らみの先端の紅い蕾に触れた。
「んっ……」
胸全体を撫でるのとは異なる、もっと直接的な刺激につい声が出てしまう。
「可愛い……」
そう言って下から見上げた悠の眼差しは、ゾクリとする程、妖艶だった。
紅い蕾にぬらりとした生温い感触がして、震える。悠の舌でゆっくりと蕾を撫でるように愛撫される。擽ったさに身を捩らせると、肘で躰を押し付けられた。
「あっあっ…悠…だ、め…くすぐ、った……」
最初は、本当に擽ったいと思っていた……
「あっ!は、ぁんっ…だ、めぇっっ…あっあっあっ……」
だんだん薫子の声に艶がかかり、それとともに腰から下の疼きが酷くなり、ジンジンとする。
「あぁ……そぅ……もっと……声……聞かせて……?」
悠の重い低音の囁きが腰に響いてズンとした。その時、薫子の秘部からトロリと熱いものが出てくるのを感じた。
な、に……今、の……!?
もしかして……これが『イク』ってこと、なの?
薫子は今まで激しい欲情というものを経験したことがなかった。性行為というものは、結婚した男女がするものだと思っていたし、授業で性についての講義があった際は気持ち悪くなり、途中で席を外した。もちろん、テレビや小説、友達の話からある程度知識はあるけれど、それも空想の域を超えるものではなかった。
悠の指先が胸から離れ、ツツーッと下に降りてくる。
「ま、待って……」
私、着物用ショーツ履いて……
「待てない」
薫子が止める前に、悠の指先は肌襦袢の合わせを完全に開いてしまった。着物のラインを見せない為のお尻をスッポリ隠すほどの大きさのシルクの白いレースのショーツが晒される。
もっと、可愛い下着つけてこればよかった……
そんな後悔をしていると、悠の言葉が頭から降ってきた。
「残念……」
え……
薫子がその言葉に絶望的な色を浮かべた。
「残念……下は、着けてるんだ」
そういう意味、なのね……
悠がそんなこと言うなんて…という思いと、悠も男の子だったんだ…という感慨深い思いとが交錯する。
「脱がせて、いい?」
その言葉にフルフルと首を振る。
あんな恥ずかしい部分、悠に見られたら……死んじゃう。
まともに、見たことは……ない、けど。もちろん、その……性行為は男性器と女性器を合わせてするものだって...知ってる、けど……
「そう……」
薫子の白い肌が上気して肌襦袢と同じ薄桜色になったささやかな膨らみが露わになる。
……い、や……
まるで少女のような膨らみしかない自分の胸が恥ずかしくて、悠に申し訳なくて……顔を逸らした。
美姫みたいに、豊かな胸だったらよかったのに……
以前一緒に温泉に入った時に垣間見た女性らしい曲線を描いた美姫の悩殺的な胸を思い出し、薫子は惨めな気持ちに陥る。
「綺麗だ……」
悠の掌が薫子の胸を覆った。優しく優しく撫でてくれる。その愛おしげな手つきに、今までコンプレックスに思っていた自分の胸が急に大切なものに思えてくる。
悠……あなたが触れるもの全てが愛おしい……
「もっと、愛させて……」
反対側の襟元にも指先がスッと入り、もう片方の胸を左手で優しく撫でられる。手の感触からの刺激というよりも、悠に触られているという視覚とそれに伝わる脳の刺激によって、薫子の欲情は少しずつ高められていった。
悠の親指が膨らみの先端の紅い蕾に触れた。
「んっ……」
胸全体を撫でるのとは異なる、もっと直接的な刺激につい声が出てしまう。
「可愛い……」
そう言って下から見上げた悠の眼差しは、ゾクリとする程、妖艶だった。
紅い蕾にぬらりとした生温い感触がして、震える。悠の舌でゆっくりと蕾を撫でるように愛撫される。擽ったさに身を捩らせると、肘で躰を押し付けられた。
「あっあっ…悠…だ、め…くすぐ、った……」
最初は、本当に擽ったいと思っていた……
「あっ!は、ぁんっ…だ、めぇっっ…あっあっあっ……」
だんだん薫子の声に艶がかかり、それとともに腰から下の疼きが酷くなり、ジンジンとする。
「あぁ……そぅ……もっと……声……聞かせて……?」
悠の重い低音の囁きが腰に響いてズンとした。その時、薫子の秘部からトロリと熱いものが出てくるのを感じた。
な、に……今、の……!?
もしかして……これが『イク』ってこと、なの?
薫子は今まで激しい欲情というものを経験したことがなかった。性行為というものは、結婚した男女がするものだと思っていたし、授業で性についての講義があった際は気持ち悪くなり、途中で席を外した。もちろん、テレビや小説、友達の話からある程度知識はあるけれど、それも空想の域を超えるものではなかった。
悠の指先が胸から離れ、ツツーッと下に降りてくる。
「ま、待って……」
私、着物用ショーツ履いて……
「待てない」
薫子が止める前に、悠の指先は肌襦袢の合わせを完全に開いてしまった。着物のラインを見せない為のお尻をスッポリ隠すほどの大きさのシルクの白いレースのショーツが晒される。
もっと、可愛い下着つけてこればよかった……
そんな後悔をしていると、悠の言葉が頭から降ってきた。
「残念……」
え……
薫子がその言葉に絶望的な色を浮かべた。
「残念……下は、着けてるんだ」
そういう意味、なのね……
悠がそんなこと言うなんて…という思いと、悠も男の子だったんだ…という感慨深い思いとが交錯する。
「脱がせて、いい?」
その言葉にフルフルと首を振る。
あんな恥ずかしい部分、悠に見られたら……死んじゃう。
まともに、見たことは……ない、けど。もちろん、その……性行為は男性器と女性器を合わせてするものだって...知ってる、けど……
「そう……」
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