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衝撃の事実
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成人式が終わった後、当初の予定通りパーティーに参加した。
薫子も、風間も......大和すらいない、会場。最初は奴らが来てないことが話題になってたが、そのうちに酒飲んで盛り上がっていくうちに、誰ももう気にしなくなってた。
けど、俺は......酒飲んでても、ダチと喋ってても気がつくと、
今頃あのふたりは空港に向かってんのか......とか、薫子とは、もう会えねぇんだな......とか、女々しいことばっか考えちまって。
何も、手につかなかった。
盛り上がる周りの喧騒に嫌気がさし、パーティー会場を早々に引き上げることにした。
けど、このまま家に帰る気にもなれなかった。早く帰っちまえば、ぜってぇ家族からパーティーについて質問攻めにされるに決まってる。
仕方ねぇ......どっかで時間潰すか。
駐車場に向かおうとしたが、都内なら車で移動するのは逆に面倒だ。歩いてホテルを出ると、どこか適当なバーを探すことにした。
裏道を入った通りに、今にも灯りが切れそうな小さな看板があった。カウンター席が6つとテーブル席が2つしかない小さな寂れたバーは、今の俺の気分にはぴったりだった。酒飲んで騒ぐような客もいない。
スコッチをボトルで頼むと、マスターが黙ってボトルとグラスと水割りセットをテーブルの上に置いたアイスペールから氷をグラスに入れると、ボトルを開け、スコッチを注ぐ。
勢い良く飲み干すと、すぐにまた開いたままのボトルからスコッチを注ぐ作業を繰り返す。喉が焼け付くように熱くなり、一気に酔いが回り始めた。考えてみりゃ、パーティー会場でもビールやらワインやら相当飲んでた。
あーっ! ひとりでバーで酒飲むとか、俺の性分にあわねぇーっつーの。
自分から喧騒を離れたくせに、ひとりになって飲み始めた途端、人恋しくなる。
マスターにでも声をかけようかと思って顔を上げた途端、急に忙しそうに一心にグラスを見つめながら磨き始めやがる。
『声かけねーでくれオーラ』、半端ねぇ。
っつーか、このバー、音楽すらかかってねぇし......どんだけ寂しいやつが集まるバーだ。
その時、スマホから着信音が流れた。
おいおい、パーティーに戻って来いって催促か?
......いや、あんな騒ぎの中、誰も俺が出てったことなんか気にするわけねーよな。
心の中で悪態つきながらも、救われた思いでポケットからスマホを取り出す。
「ッ...」
着信先に視線を落とした途端、心臓が跳ねた。
「ちょっと待ってくれ」
電話の向こうに向かってそう早口で告げると、飲みかけのスコッチをグイッと飲み干した。マスターに目線を向けてスマホを指さすと、黙って頷かれた。
カバンを置いて、店の外に出る。
扉を開けた途端、コートを着ていない俺の肌に寒気が突き刺さる。けど、酒が入ってんのと、これから話す内容に心臓がバクバクしてたのとで、それどころじゃなかった。
いったん深呼吸してから、スマホに出た。
「よぉ、今バーで飲んでるから慰めに来いよ」
努めて明るい声で電話の向こうにいる大和に声をかけたが、反応がない。
んだよ......自分から電話しときながら、なんて声かけていいのかわかんねーのかよ。
『ゅ、が......』
大和の声が、道路を走る車の音に掻き消されて聞こえない。
「ぁあ? もっと大きい声出せよ。こっちは外にいて、車の音で聞こえねーんだよ。
てか、あいつらが無事飛行機乗ったとか、そんな報告いらねーから」
大和なら律儀に報告しそうだと思った俺は、酔いも手伝って乱暴に釘を刺した。
『悠、が......事故に、遭った』
大和の悲痛な声が耳から入り、言葉として認識された途端......
俺の酔いが一気に冷め、頭の中が真っ白になった。
薫子も、風間も......大和すらいない、会場。最初は奴らが来てないことが話題になってたが、そのうちに酒飲んで盛り上がっていくうちに、誰ももう気にしなくなってた。
けど、俺は......酒飲んでても、ダチと喋ってても気がつくと、
今頃あのふたりは空港に向かってんのか......とか、薫子とは、もう会えねぇんだな......とか、女々しいことばっか考えちまって。
何も、手につかなかった。
盛り上がる周りの喧騒に嫌気がさし、パーティー会場を早々に引き上げることにした。
けど、このまま家に帰る気にもなれなかった。早く帰っちまえば、ぜってぇ家族からパーティーについて質問攻めにされるに決まってる。
仕方ねぇ......どっかで時間潰すか。
駐車場に向かおうとしたが、都内なら車で移動するのは逆に面倒だ。歩いてホテルを出ると、どこか適当なバーを探すことにした。
裏道を入った通りに、今にも灯りが切れそうな小さな看板があった。カウンター席が6つとテーブル席が2つしかない小さな寂れたバーは、今の俺の気分にはぴったりだった。酒飲んで騒ぐような客もいない。
スコッチをボトルで頼むと、マスターが黙ってボトルとグラスと水割りセットをテーブルの上に置いたアイスペールから氷をグラスに入れると、ボトルを開け、スコッチを注ぐ。
勢い良く飲み干すと、すぐにまた開いたままのボトルからスコッチを注ぐ作業を繰り返す。喉が焼け付くように熱くなり、一気に酔いが回り始めた。考えてみりゃ、パーティー会場でもビールやらワインやら相当飲んでた。
あーっ! ひとりでバーで酒飲むとか、俺の性分にあわねぇーっつーの。
自分から喧騒を離れたくせに、ひとりになって飲み始めた途端、人恋しくなる。
マスターにでも声をかけようかと思って顔を上げた途端、急に忙しそうに一心にグラスを見つめながら磨き始めやがる。
『声かけねーでくれオーラ』、半端ねぇ。
っつーか、このバー、音楽すらかかってねぇし......どんだけ寂しいやつが集まるバーだ。
その時、スマホから着信音が流れた。
おいおい、パーティーに戻って来いって催促か?
......いや、あんな騒ぎの中、誰も俺が出てったことなんか気にするわけねーよな。
心の中で悪態つきながらも、救われた思いでポケットからスマホを取り出す。
「ッ...」
着信先に視線を落とした途端、心臓が跳ねた。
「ちょっと待ってくれ」
電話の向こうに向かってそう早口で告げると、飲みかけのスコッチをグイッと飲み干した。マスターに目線を向けてスマホを指さすと、黙って頷かれた。
カバンを置いて、店の外に出る。
扉を開けた途端、コートを着ていない俺の肌に寒気が突き刺さる。けど、酒が入ってんのと、これから話す内容に心臓がバクバクしてたのとで、それどころじゃなかった。
いったん深呼吸してから、スマホに出た。
「よぉ、今バーで飲んでるから慰めに来いよ」
努めて明るい声で電話の向こうにいる大和に声をかけたが、反応がない。
んだよ......自分から電話しときながら、なんて声かけていいのかわかんねーのかよ。
『ゅ、が......』
大和の声が、道路を走る車の音に掻き消されて聞こえない。
「ぁあ? もっと大きい声出せよ。こっちは外にいて、車の音で聞こえねーんだよ。
てか、あいつらが無事飛行機乗ったとか、そんな報告いらねーから」
大和なら律儀に報告しそうだと思った俺は、酔いも手伝って乱暴に釘を刺した。
『悠、が......事故に、遭った』
大和の悲痛な声が耳から入り、言葉として認識された途端......
俺の酔いが一気に冷め、頭の中が真っ白になった。
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