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SS2 告白
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「ゆ、悠......!?」
「親、なんて...関係ない。櫻井だとか風間だとか......もう、そんな柵しがらみに囚われて、気持ちを隠すことなんて、出来ない。そんなことで、俺の薫子への想いを変えることなんて、無理...なんだ
今日、このパーティーに来た時、大勢の人がいる中でもすぐに薫子の姿を見つけられた。君のことばかり気になって、考えてた。薫子がいないって気づいてから、いてもたってもいられなくて......外に飛び出してた」
悠の苦しく切ない、絞り出されるように掠れた声が薫子の耳元に低く響いた。
薫子を包み込むその腕に、力が込められる。薫子の心臓はもう爆発しそうなぐらい、熱く激しく脈を打ち鳴らしていた。
小等部の卒業式の日に偶然出逢った、幼さの残る顔立ちに大人びた、寂しそうな表情をした男の子。薄桃色の寒桜の景色とともに、それは薫子の心から消えることはなかった。
中等部の入学式で果たされた再会。胸が踊り、これから何かが始まるのだとドキドキした。
少しずつ彼のことを知るたびに、もっと知りたいと思った。少しずつ距離が近づくたびに、もっと近づきたいと願った。
知らされた父親同士の対立。
もう、自分の恋心は叶うことなどないのだと絶望した。何度も諦めようと心に誓った。
苦しくて、辛くて......それでも、側にいたくて......
お互いの好意をそれとなく感じながらも、親同士の対立を考えると二人共どうしてもそこから先に踏み出すことは出来なかった。
悠が、今...自分の想いを伝えてくれている。いつもは無口で、あまり話すことのない悠が......
薫子の胸が熱くなり、奥底から何かが込み上げてくるのを感じた。
悠が薫子の両肩を優しく掴む。見上げた薫子の瞳には、漆黒の瞳で愛おしげに自分を見つめる悠の姿が映る。
「薫子が、好きなんだ。俺の恋人になって欲しい」
「ゆ、う......」
その真っ直ぐな視線と言葉が突き刺さった瞬間、薫子の中にあった心の迷いは切り崩された。
私も、悠が好き。貴方と一緒にいたい。
たとえ、許されない恋であったとしても......
両頬を涙が伝いながらも、薫子は笑顔で頷いた。
「わ、たしも...悠が、好き......」
悠の頬が上気し、唇が緩んだ。
「薫子のこと、大切にする......どんなことがあっても、俺が守るから」
不安がないとは、言い切れない。いつ、二人の関係が露呈してしまうのか、怖くて仕方ない。
......父親の意に背いてしまうことへの大きな罪悪感も感じている。
けれど、そんな思いを覆してしまうほど、薫子の想いは悠で溢れていた。
悠と一緒にいたい。大好きな人と、幸せな時間を過ごしたい......
どうか私たちの関係が誰にも邪魔されることなく、続いてゆきますように。
薫子は心の中で、そう祈らずにはいられなかった。
「親、なんて...関係ない。櫻井だとか風間だとか......もう、そんな柵しがらみに囚われて、気持ちを隠すことなんて、出来ない。そんなことで、俺の薫子への想いを変えることなんて、無理...なんだ
今日、このパーティーに来た時、大勢の人がいる中でもすぐに薫子の姿を見つけられた。君のことばかり気になって、考えてた。薫子がいないって気づいてから、いてもたってもいられなくて......外に飛び出してた」
悠の苦しく切ない、絞り出されるように掠れた声が薫子の耳元に低く響いた。
薫子を包み込むその腕に、力が込められる。薫子の心臓はもう爆発しそうなぐらい、熱く激しく脈を打ち鳴らしていた。
小等部の卒業式の日に偶然出逢った、幼さの残る顔立ちに大人びた、寂しそうな表情をした男の子。薄桃色の寒桜の景色とともに、それは薫子の心から消えることはなかった。
中等部の入学式で果たされた再会。胸が踊り、これから何かが始まるのだとドキドキした。
少しずつ彼のことを知るたびに、もっと知りたいと思った。少しずつ距離が近づくたびに、もっと近づきたいと願った。
知らされた父親同士の対立。
もう、自分の恋心は叶うことなどないのだと絶望した。何度も諦めようと心に誓った。
苦しくて、辛くて......それでも、側にいたくて......
お互いの好意をそれとなく感じながらも、親同士の対立を考えると二人共どうしてもそこから先に踏み出すことは出来なかった。
悠が、今...自分の想いを伝えてくれている。いつもは無口で、あまり話すことのない悠が......
薫子の胸が熱くなり、奥底から何かが込み上げてくるのを感じた。
悠が薫子の両肩を優しく掴む。見上げた薫子の瞳には、漆黒の瞳で愛おしげに自分を見つめる悠の姿が映る。
「薫子が、好きなんだ。俺の恋人になって欲しい」
「ゆ、う......」
その真っ直ぐな視線と言葉が突き刺さった瞬間、薫子の中にあった心の迷いは切り崩された。
私も、悠が好き。貴方と一緒にいたい。
たとえ、許されない恋であったとしても......
両頬を涙が伝いながらも、薫子は笑顔で頷いた。
「わ、たしも...悠が、好き......」
悠の頬が上気し、唇が緩んだ。
「薫子のこと、大切にする......どんなことがあっても、俺が守るから」
不安がないとは、言い切れない。いつ、二人の関係が露呈してしまうのか、怖くて仕方ない。
......父親の意に背いてしまうことへの大きな罪悪感も感じている。
けれど、そんな思いを覆してしまうほど、薫子の想いは悠で溢れていた。
悠と一緒にいたい。大好きな人と、幸せな時間を過ごしたい......
どうか私たちの関係が誰にも邪魔されることなく、続いてゆきますように。
薫子は心の中で、そう祈らずにはいられなかった。
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