【R18】退廃的な接吻を ー美麗な双子姉弟が織りなす、切なく激しい禁断愛ー

奏音 美都

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21.欲情の残滓

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 頭がぼんやりしている。下半身が重く気怠く、全身が微熱を帯びているかのよう。

 それでも、起きて用意しないと……

 無理やり意識を覚醒していくと、違和感を感じる。

 ここ、は……

 見覚えのない白い天井。豪華なシャンデリア。薄気味悪い臙脂色の壁。自宅のものより深く沈み込むベッド……

 そうだ、ここは類のゲストルームだったと思い出す。

 昨夜の記憶が少しずつパズルのピースのように組み合わさっていき、官能的な匂いと声と温もりが蘇ってくる。

 そ、んなはずは……

 美羽はガバッと躰を起こした。シーツに濡れた形跡はなく、衣服も乱れておらず、ボタンはきっちりと締められている。シーツを跳ね除け、扉を確認すると、鍵はかかったままだった。



 あれは……夢、だったの?



 自らの躰を抱き締め、残り香を辿ってみても、それが昨夜抱かれた時のものなのか、ベッドに染み付いた類の香りからなのか分からない。

 けれども……深い爪痕のように感覚が刻み込まれている。昨夜の艶事を思い出すだけで、美羽の下半身が疼き始め、じっとりと濡れていく。

「ッッ……」

 否定しようもない。あの時、間違いなく自分の欲情は類に向けられていた。欲しくて、欲しくて堪らなかった。
 
 美羽はべったりと纏わりつくそれを、再びシャワーで洗い流さなくてはならなくなった。


 バスルームの扉を開け、便座に座った途端、独特の感覚を覚えて躰が強張った。普通の時とは違う、この感触。

 拭き取ってから手にしたトイレットペーパーには、やはり血がべったりとついていた。立ち上がって確認すると、水が真っ赤に染まっている。

 生理、来たんだ……

 もうそろそろ来そうだとは思っていたので、生理用品は用意していた。急いでナプキンをバッグから取り出し、当てる。

 生理前だったから、あんな夢を見たのかな。

 医学的には女性の性欲が最も高まるのは排卵前と言われているが、美羽の場合は生理前から少しずつ性欲が高まっていき、生理の前日が最高潮となる。当たり前のように感じていたのに、義昭との単調な生活を続けるうちに忘れていたことに気づいた。

 類と一緒にいた時には、常に感じていたのに……

 眠っていた性の本能が再び目覚めさせられるかのようで、恐くなる。それを密かに期待していた自分を、認めたくない。

 きっと、類の匂いのするベッドに眠ったせいで、あんな淫らな幻想に取り憑かれちゃったんだ。頭がぼんやりしていて微熱を感じ、下半身が重いのも生理のせい……

 そう考えると、全て納得できた。いや、美羽は納得させようとした。

 生理が来てしまったことは気が重かったが、これで妊娠の可能性がなくなったことに安堵する。美羽は服を脱ぎ、再びパンティーを下ろすと、シャワールームの扉を開けた。
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