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87.必要な駒
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浴室に入り、浴槽の蓋を外すと追い焚きボタンを押す。シャワーを高い位置に掛け直し、髪を濡らした。
昼間もシャワー浴びたけど、ミューが入った後だと思うと興奮する……
そう感じてすぐ、瞼の裏に艶かしい裸体を晒してシャワーを浴びる美羽が浮かび上がる。それは類にとって息をするぐらい、自然なことだった。
ハァッと艶っぽい吐息を漏らし、肌に弾く水滴を感じた。
これが、ミューの愛撫だったらいいのに。
頭から髪を伝い、首筋を下りて胸元を辿り、下半身を滑り下りていく……その水滴の一粒一粒を美羽の手だと想像する。
シャワーから降り注がれる柔らかい水の感触は、アメリカの硬質なそれとは違い、髪が水を含んでしなり、指で梳くと滑らかに流れていく。それもまた、美羽に優しく髪を撫でられているかのようで心地よかった。
あぁ、やっぱりここはいい……
僕が、いるべき場所。
髪は既に昼間洗ったので、躰だけ洗うために安物のボディーソープを手に取り、再びイラッとする。
ミューは自分の好きなものさえ、自由に買えてないわけ?
僕なら、絶対そんなことさせない……お姫様みたいに、扱ってあげるのに。
先ほど、キッチンから聞こえていた美羽と義昭の会話が脳裏に蘇り、歯軋りした。
『今までだって、僕が外で働いて君を養ってやってるんだから働く必要なんてないのに、義理があるから仕方なく週に2回手伝いに行かせてやってたんだ。家事もまともにできない君が仕事を増やせば、その皺寄せは全て僕にかかってくるんだ』
義昭が類の前では愛想よく振る舞い、いかにもいい夫であることを演じているが、その実モラハラ夫であることは類には分かっていた。
美羽が今まで義昭からどんな酷い扱いを受けていたのかと考えると、腸が煮えくり返る思いだった。浴室の壁を拳で叩きかけ、フッと力を抜いた。
ダメだ、こんなことしたら気づかれる……クソッ。
躰を洗うとシャワーを止め、湯船に足から入り、少しずつ躰を沈めていく。
狭っ……日本の風呂って、こんなに狭かったっけ?
半身を起こした状態でも足を伸ばしきれず、少し膝を立てて風呂に浸かる。それでも、お湯に包まれると全身が解されていく快感に蕩けていくのを感じた。白濁の湯からはほんのり温泉の匂いが漂い、それがまた鼻腔からも癒されていく。
ミューなら、足を伸ばして入ることが出来るよね。昔は僕が脚を広げた中に座らせて、一緒にお風呂入ったっけ。
『る、類っっ……ちょっと、やめて……』
後ろから手を伸ばして悪戯しようとする類に、はにかみながら怒る美羽の顔を思い出す。けれど美羽は快感に弱く、怒張した自身を美羽の背中に押し付けて胸の突起を弄り、もう一方の掌を肌理の細かい白い肌を伝い下りながら臍をなぞっていくと、物欲しそうに潤んだ瞳で振り返り、緩んだ唇を開いて懇願するのだ。
『お願い……焦らさ、ないで。触って』
淑女から淫女へと変化するこの瞬間に、類はいつもゾクリとさせられた。
類の猛りがピクッと小さく震えた。美羽の姿を思い浮かべるだけで、むくむくとそれは成長し、硬さを増していく。
あぁ、ミュー。
君のことを考えるだけで、僕のがこんなになっちゃってるよ……
『私のせいに、しないでよ』
記憶の中の美羽が、頬を膨らませる。
フフッ、ミューのせいだよ?
ミューが、可愛すぎるから。
いきり勃つ猛りを握ろうとしたものの、この後起き出した義昭が風呂に入るかもしれないと考えてやめた。
ジャバンッと勢いよく音を立て、水飛沫を飛ばす。
あぁっ、あいつ邪魔!!
でも、必要な駒は手元に置いておかないと……
昼間もシャワー浴びたけど、ミューが入った後だと思うと興奮する……
そう感じてすぐ、瞼の裏に艶かしい裸体を晒してシャワーを浴びる美羽が浮かび上がる。それは類にとって息をするぐらい、自然なことだった。
ハァッと艶っぽい吐息を漏らし、肌に弾く水滴を感じた。
これが、ミューの愛撫だったらいいのに。
頭から髪を伝い、首筋を下りて胸元を辿り、下半身を滑り下りていく……その水滴の一粒一粒を美羽の手だと想像する。
シャワーから降り注がれる柔らかい水の感触は、アメリカの硬質なそれとは違い、髪が水を含んでしなり、指で梳くと滑らかに流れていく。それもまた、美羽に優しく髪を撫でられているかのようで心地よかった。
あぁ、やっぱりここはいい……
僕が、いるべき場所。
髪は既に昼間洗ったので、躰だけ洗うために安物のボディーソープを手に取り、再びイラッとする。
ミューは自分の好きなものさえ、自由に買えてないわけ?
僕なら、絶対そんなことさせない……お姫様みたいに、扱ってあげるのに。
先ほど、キッチンから聞こえていた美羽と義昭の会話が脳裏に蘇り、歯軋りした。
『今までだって、僕が外で働いて君を養ってやってるんだから働く必要なんてないのに、義理があるから仕方なく週に2回手伝いに行かせてやってたんだ。家事もまともにできない君が仕事を増やせば、その皺寄せは全て僕にかかってくるんだ』
義昭が類の前では愛想よく振る舞い、いかにもいい夫であることを演じているが、その実モラハラ夫であることは類には分かっていた。
美羽が今まで義昭からどんな酷い扱いを受けていたのかと考えると、腸が煮えくり返る思いだった。浴室の壁を拳で叩きかけ、フッと力を抜いた。
ダメだ、こんなことしたら気づかれる……クソッ。
躰を洗うとシャワーを止め、湯船に足から入り、少しずつ躰を沈めていく。
狭っ……日本の風呂って、こんなに狭かったっけ?
半身を起こした状態でも足を伸ばしきれず、少し膝を立てて風呂に浸かる。それでも、お湯に包まれると全身が解されていく快感に蕩けていくのを感じた。白濁の湯からはほんのり温泉の匂いが漂い、それがまた鼻腔からも癒されていく。
ミューなら、足を伸ばして入ることが出来るよね。昔は僕が脚を広げた中に座らせて、一緒にお風呂入ったっけ。
『る、類っっ……ちょっと、やめて……』
後ろから手を伸ばして悪戯しようとする類に、はにかみながら怒る美羽の顔を思い出す。けれど美羽は快感に弱く、怒張した自身を美羽の背中に押し付けて胸の突起を弄り、もう一方の掌を肌理の細かい白い肌を伝い下りながら臍をなぞっていくと、物欲しそうに潤んだ瞳で振り返り、緩んだ唇を開いて懇願するのだ。
『お願い……焦らさ、ないで。触って』
淑女から淫女へと変化するこの瞬間に、類はいつもゾクリとさせられた。
類の猛りがピクッと小さく震えた。美羽の姿を思い浮かべるだけで、むくむくとそれは成長し、硬さを増していく。
あぁ、ミュー。
君のことを考えるだけで、僕のがこんなになっちゃってるよ……
『私のせいに、しないでよ』
記憶の中の美羽が、頬を膨らませる。
フフッ、ミューのせいだよ?
ミューが、可愛すぎるから。
いきり勃つ猛りを握ろうとしたものの、この後起き出した義昭が風呂に入るかもしれないと考えてやめた。
ジャバンッと勢いよく音を立て、水飛沫を飛ばす。
あぁっ、あいつ邪魔!!
でも、必要な駒は手元に置いておかないと……
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