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466.知らされた関係
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先週末の土曜日。
レストランで働く類と美羽は仕事に出ており、義昭は家でひとり過ごしていた。
持ち帰りの仕事でもするか……
そう思って自室でパソコンの前に座り、マウスを動かした途端、いきなりアプリケーションが起動し、ウィンドウが開いた。
な、なんだ……これはっっ。ウィルスか!?
スクリーンには、動画の静止画が映し出されていた。よく見るとそれは美羽の部屋で、顔ははっきりと見えないものの、裸の男女がまぐわっているようだった。
ルイと、美羽……なのか!?
心臓が急激にバクバクと鼓動を速め、興奮が高まっていく。スパムかもしれないと疑いつつも、強い誘惑に抗えない。
義昭はゴクリと生唾を飲み下し、真ん中にある再生ボタンをクリックした。
映ったのは、誰もいない美羽の部屋だった。だが、ベッドはグシャグシャに乱れており、その下には男女の服が散らばっていた。
そこへ扉が勢いよく開き、裸の類が美羽を抱き上げて部屋の中に入ってきて、美羽をベッドへと勢いよく下ろした。美羽も、何も着ていない。
い、いったい……これ、は……
スクリーンから目が離せない。
類が手を伸ばしてベッドの下のパンツを引き寄せ、そこから何かを取り出した。ここからでは類の頭しか見えないが、どうやら避妊具をつけていることがその動きで窺えた。
ふたりは、本当にこれからするのか!?
こ、れは……演技、なのか!? それとも、現実に起こったことなのか!?
動画の右下には、日付と時間が表示されていた。
4月1日、15時35分。
つい先日だ。そう思ってから、義昭はハッとした。
珍しく類に呼び出され、3人で外食をした日だ。入社式があったから、よく覚えている。そこで強い酒を記憶がなくなるまで飲み、気づいたら翌朝、家の玄関で寝ていた。
そ、そうだったのか……それで、あの時ふたりの雰囲気がおかしかったのか。
類の距離がいつもより美羽に近いように感じたし、何より美羽の類を見つめる視線が熱を帯びていた。
その日は店の定休日でふたりとも家に1日中いたのに、忙しくて朝から何も食べていないと言っていた。
『ミュー、ここ……蚊に刺された?』
美羽の頸に残っていたのは、蚊に刺された痕ではなく、キスマークだったのではないのか。
もしやふたりは……自分が泥酔して寝ている間に、すぐ側で如何わしい行為をしていたのではないか。
間抜けな夫だと嘲笑いながら肉欲に溺れる美羽を、類を想像し、義昭の血液が一気に逆流し、熱く滾った。
スクリーンでは、類が美羽の膝を大きく開き、一気に彼女の中心を貫いていた。
『ンッック!!』
スピーカーから、美羽の呻き声が漏れ聞こえる。
類の腰が艶かしく揺れる。美羽は躰を上下に揺さぶられながら、切なく表情を歪めた。
「ぁあ、ぁあっっ……!!」
義昭の興奮が昂ってくる。
ル、ルイが……美羽、が……僕と会う前に、こんなまぐわいを。
僕を裏切り、ふたりで淫らな行為に溺れて、何食わぬ顔で会って食事をしてたなんて……!!
「ハァッ、ハァッ、ハァッ……」
義昭は膨らんだ股間に手を当てた。ジュワッと蜜が溢れ出しそうになり、ベルトに手を掛ける。
「ック!」
あぁ、スラックスなんて穿かなければよかった!!
もどかしい手つきでガチャガチャと乱暴にベルトを外し、スラックスをストンと落とすと、トランクスを膝までずり下ろす。
レストランで働く類と美羽は仕事に出ており、義昭は家でひとり過ごしていた。
持ち帰りの仕事でもするか……
そう思って自室でパソコンの前に座り、マウスを動かした途端、いきなりアプリケーションが起動し、ウィンドウが開いた。
な、なんだ……これはっっ。ウィルスか!?
スクリーンには、動画の静止画が映し出されていた。よく見るとそれは美羽の部屋で、顔ははっきりと見えないものの、裸の男女がまぐわっているようだった。
ルイと、美羽……なのか!?
心臓が急激にバクバクと鼓動を速め、興奮が高まっていく。スパムかもしれないと疑いつつも、強い誘惑に抗えない。
義昭はゴクリと生唾を飲み下し、真ん中にある再生ボタンをクリックした。
映ったのは、誰もいない美羽の部屋だった。だが、ベッドはグシャグシャに乱れており、その下には男女の服が散らばっていた。
そこへ扉が勢いよく開き、裸の類が美羽を抱き上げて部屋の中に入ってきて、美羽をベッドへと勢いよく下ろした。美羽も、何も着ていない。
い、いったい……これ、は……
スクリーンから目が離せない。
類が手を伸ばしてベッドの下のパンツを引き寄せ、そこから何かを取り出した。ここからでは類の頭しか見えないが、どうやら避妊具をつけていることがその動きで窺えた。
ふたりは、本当にこれからするのか!?
こ、れは……演技、なのか!? それとも、現実に起こったことなのか!?
動画の右下には、日付と時間が表示されていた。
4月1日、15時35分。
つい先日だ。そう思ってから、義昭はハッとした。
珍しく類に呼び出され、3人で外食をした日だ。入社式があったから、よく覚えている。そこで強い酒を記憶がなくなるまで飲み、気づいたら翌朝、家の玄関で寝ていた。
そ、そうだったのか……それで、あの時ふたりの雰囲気がおかしかったのか。
類の距離がいつもより美羽に近いように感じたし、何より美羽の類を見つめる視線が熱を帯びていた。
その日は店の定休日でふたりとも家に1日中いたのに、忙しくて朝から何も食べていないと言っていた。
『ミュー、ここ……蚊に刺された?』
美羽の頸に残っていたのは、蚊に刺された痕ではなく、キスマークだったのではないのか。
もしやふたりは……自分が泥酔して寝ている間に、すぐ側で如何わしい行為をしていたのではないか。
間抜けな夫だと嘲笑いながら肉欲に溺れる美羽を、類を想像し、義昭の血液が一気に逆流し、熱く滾った。
スクリーンでは、類が美羽の膝を大きく開き、一気に彼女の中心を貫いていた。
『ンッック!!』
スピーカーから、美羽の呻き声が漏れ聞こえる。
類の腰が艶かしく揺れる。美羽は躰を上下に揺さぶられながら、切なく表情を歪めた。
「ぁあ、ぁあっっ……!!」
義昭の興奮が昂ってくる。
ル、ルイが……美羽、が……僕と会う前に、こんなまぐわいを。
僕を裏切り、ふたりで淫らな行為に溺れて、何食わぬ顔で会って食事をしてたなんて……!!
「ハァッ、ハァッ、ハァッ……」
義昭は膨らんだ股間に手を当てた。ジュワッと蜜が溢れ出しそうになり、ベルトに手を掛ける。
「ック!」
あぁ、スラックスなんて穿かなければよかった!!
もどかしい手つきでガチャガチャと乱暴にベルトを外し、スラックスをストンと落とすと、トランクスを膝までずり下ろす。
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