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476.琴子の不安
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性に目覚めるまでの義昭は家で勉強をして過ごすことが大半だったが、自分の性癖に気づき、自慰を覚えてからは、勉強よりも雑誌を見ながら自慰に耽ることが多くなった。
DVDプレイヤーはリビングにあるTVの下に備え付けてある1台のみしかなく、琴子が1日中家にいるため、DVDを観たことは一度もない。
ペンケースから鍵を取り出すと、引き出しの鍵穴に入れて解錠する。1番下の引き出しを開け、分厚い参考書やワークブックを取り去ると、目当ての雑誌が顔を見せた。
義昭の部屋には鍵がなく、琴子は義昭が部屋にいる時にノックするものの返事を待たず開けるし、いない時は躊躇なく入って掃除をするので、義昭は雑誌はもちろん、ゴミの処理にも十分な注意を払っていた。
琴子が来ても開けられないように部屋の扉に凭れ掛かるように背にし、すぐに引き上げられるようにズボンとブリーフは膝まで下げ、ティシュを脇に置くと、お気に入りのページを開いていく。何度も雑誌を捲るうちに、自分が抜けるページというのも大分分かってきた。
雑誌を見ながら頭に浮かび上がるのは、拘束用のボンテージファッションに身を包み、縛られている自分、四つん這いにさせられて甚振られている自分だった。
「ハァッ、ハァッ、ハァッ、ハァッ……」
もし縛られたら、あんな風に甚振られたら……いったい、どんな気持ちになるんだろう。
肉体的な痛みなら、幼い頃から父から受けて知っている。痛いのも、辛いのも嫌いだ。理不尽に暴力を振るう父が、恐い。
それなのに、どうして自分は甚振られ、詰られることを想像して興奮してしまうんだろう。
義昭は、白濁が搾り取られ、透明な液になって出なくなるまで扱き続けた。
テスト勉強をしていても身が入らず、つい気分転換にと雑誌を開いてしまう。気がつくと、自慰に耽っている自分がいた。
当然、試験結果はさんざんだった。志望大学の判定がAからCに落ち、三者面談では教師に「このままでは、非常に危ないです」と母親の前で言われてしまった。
「こんのぉ、バカもんがぁぁ!!」
母からの報告を受けて激昂した父に殴られ、思い切り蹴り付けられた。感情が昂った父は、一度キレると抑えられない。物が飛んでくることもあった。
そうなると、要領のいい圭子はさっさと自分の部屋へと退散する。琴子は止めに入ることなく、台所の隅から心配そうに見つめている。
誰も義昭を庇い、守るものはいなかった。
それが、この家の常だ。
大作が憤慨しながら自室へ戻り、完全に姿が見えなくなったのを確認すると、琴子が駆けてくる。
「義くんっっ!! あぁっ、こんなに顔が腫れちゃって……今、手当てするわね」
「ありがとう」
琴子は救急箱からガーゼを取り出し、アルコールを含ませて義昭の手当てをしながら、変化していく息子に戸惑いを覚えていた。義昭がこれほど成績を落としたことなど、今までになかった。
義くん、いったいどうしちゃったの……?
何が愛しい息子の心を蝕んでいるのだろうかと、気が気でなかった。
DVDプレイヤーはリビングにあるTVの下に備え付けてある1台のみしかなく、琴子が1日中家にいるため、DVDを観たことは一度もない。
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雑誌を見ながら頭に浮かび上がるのは、拘束用のボンテージファッションに身を包み、縛られている自分、四つん這いにさせられて甚振られている自分だった。
「ハァッ、ハァッ、ハァッ、ハァッ……」
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それなのに、どうして自分は甚振られ、詰られることを想像して興奮してしまうんだろう。
義昭は、白濁が搾り取られ、透明な液になって出なくなるまで扱き続けた。
テスト勉強をしていても身が入らず、つい気分転換にと雑誌を開いてしまう。気がつくと、自慰に耽っている自分がいた。
当然、試験結果はさんざんだった。志望大学の判定がAからCに落ち、三者面談では教師に「このままでは、非常に危ないです」と母親の前で言われてしまった。
「こんのぉ、バカもんがぁぁ!!」
母からの報告を受けて激昂した父に殴られ、思い切り蹴り付けられた。感情が昂った父は、一度キレると抑えられない。物が飛んでくることもあった。
そうなると、要領のいい圭子はさっさと自分の部屋へと退散する。琴子は止めに入ることなく、台所の隅から心配そうに見つめている。
誰も義昭を庇い、守るものはいなかった。
それが、この家の常だ。
大作が憤慨しながら自室へ戻り、完全に姿が見えなくなったのを確認すると、琴子が駆けてくる。
「義くんっっ!! あぁっ、こんなに顔が腫れちゃって……今、手当てするわね」
「ありがとう」
琴子は救急箱からガーゼを取り出し、アルコールを含ませて義昭の手当てをしながら、変化していく息子に戸惑いを覚えていた。義昭がこれほど成績を落としたことなど、今までになかった。
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