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冷めない熱 ー秀一視点ー

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 親指で花芽を愛撫しながら蜜壺へと三本の指先でソロリと撫でるとベッタリと蜜が絡まってきた。

 美姫の躰はこんなにも求めているのだ……きっと、心も……本当は、求めたくて仕方ないはず……

「美姫……」

 もう熱は、冷めるどころか沸騰しそうな程熱く滾り、ここで終わらせるなど到底無理だった。中指を蜜壷へと滑らせ、クプ…と蜜が絡まりつく音と共に挿し込んだ。

「ック……」

 あぁ……そう、です……この、感触……

 温かくトロトロに蕩けるような粘液がべっとりと絡み付き、キュウキュウと締め付けるように蠢く美姫の内部に興奮が高まる。ソロリと人差し指、そして薬指も滑らせる。

「ッハァッ……」

 狂おしいぐらいの肉欲に呑み込まれていく……

 一旦指を引き抜くとねっとりと絡みついた蜜を自身の猛りに塗り付け、再び蜜壺へと3本の指を滑らせた。痛いぐらいに質量を増し、ドクドクと脈打つ美姫の愛蜜で濡れた猛りを左手で握った。

 右手で美姫の蜜壺に指で抜き差ししながら、左手で猛りを上下に扱いていく。

「ッハ!!!」

 全身の血が逆流するぐらい滾ってくるのが分かる。久々の感覚に秀一は眩暈がする程の快感に襲われ、陶酔する。

 最低ですね、私は……寝ている無抵抗の美姫に、こんな……
 ですが、貴女もいけないのですよ……私を散々煽っておきながら、淑女のように眠りに墜ちた残酷な貴女が、私を…野獣に変えてしまう。

 指ですら吸盤のように吸いついて奥へ奥へと引き込もうとする熱い美姫の内壁の感触に、秀一の脳髄が痺れ、吐精感が迫ってくる。

「ハァッ、ハァッ…」

 握った猛りがプルプルと震え、限界を訴える。蜜の溢れる入口から指を引き抜き、美姫の腕からなんとか逃れて仰向けになる。

 あとはただ…欲を吐き出す為に本能に従って手を激しく上下に扱いた。滾った血液が一気に中心へと流れ込み、ゾクゾクとした快感が沸き上がってくる……

「ック……」

 濃厚な白濁が腹の上に広がる。サイドテーブルにあったティッシュを引き抜き、温みを拭い取った。

 まさか、寝ている美姫の横で自慰行為することになるとは……思いもよりませんでしたが……

 美姫はフライト中一睡も出来ず、興奮状態が続いた為、よっぽど疲れていたらしく深い眠りに入っていた。

 月明かりが薄く挿し込み、美姫の顔に一筋の光を当てる。その泣きはらした後の顔でさえも美しく感じ、愛おしさが込み上げてくる。

 本当に、私は……貴女のこととなると、今まで作り上げてきた虚構の『自分』という存在を見失ってしまう。

 上体を起こし、一瞬迷った後、ティッシュで軽く美姫の秘部を拭き取った。美姫の頬を軽く撫で、柔らかく唇を重ねる。

 もう一度美姫の顔をゆっくりと見つめた後ベッドから下り、バスローブを掴むと秀一はバスルームへと向かった。
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