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復讐の誓い ー久美回想ー
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翌日、私はお姉ちゃんと共に消費者金融を回り、借金を完済した。
ひとつの会社は30日以内に返済すれば無利息だったが、もうひとつの会社は金利18%だったので、借りてから僅か1週間しか経っていないにも関わらず、利子だけで3430円とられた。2年かけて200万の借金を返すとすれば、利子だけで72万円も払う計算になる。
もし、ひとりでずっと抱えていたら......首が回らなくなっていただろう。
大学も辞め、行くところもなく、普通のバイトだけでは借金が返せずに......躰を売って生活することになっていたかもしれない。そう考えると、恐ろしい。
『ねぇ......久美』
レストランに入り、注文を終えてからお姉ちゃんが私を真剣な眼差しで見つめた。
『ん?なに、お姉ちゃん?』
そんな風に見つめられて、なんとなく嫌な予感がした私は、自然に応えようとしたけど、声が上擦ってしまった。
『本当に、遠沢とは......』
その言葉に、心臓を掴まれたように苦しくなる。
『なっ、何言ってんの。何かあるはずなんてないでしょ。
私は依頼主として真っ当にお金払ってんだから、それ以上のことなんて絶対にやらせないから』
明るく笑って答えた私に、お姉ちゃんはまだ疑いの色を見せながらも、それ以上追求することはしなかった。
『そう......もし、何かあればちゃんと言ってね』
『分かってるって』
いくらお姉ちゃんでも......ううん、お姉ちゃんだからこそ、絶対に言えない。
ひとつの会社は30日以内に返済すれば無利息だったが、もうひとつの会社は金利18%だったので、借りてから僅か1週間しか経っていないにも関わらず、利子だけで3430円とられた。2年かけて200万の借金を返すとすれば、利子だけで72万円も払う計算になる。
もし、ひとりでずっと抱えていたら......首が回らなくなっていただろう。
大学も辞め、行くところもなく、普通のバイトだけでは借金が返せずに......躰を売って生活することになっていたかもしれない。そう考えると、恐ろしい。
『ねぇ......久美』
レストランに入り、注文を終えてからお姉ちゃんが私を真剣な眼差しで見つめた。
『ん?なに、お姉ちゃん?』
そんな風に見つめられて、なんとなく嫌な予感がした私は、自然に応えようとしたけど、声が上擦ってしまった。
『本当に、遠沢とは......』
その言葉に、心臓を掴まれたように苦しくなる。
『なっ、何言ってんの。何かあるはずなんてないでしょ。
私は依頼主として真っ当にお金払ってんだから、それ以上のことなんて絶対にやらせないから』
明るく笑って答えた私に、お姉ちゃんはまだ疑いの色を見せながらも、それ以上追求することはしなかった。
『そう......もし、何かあればちゃんと言ってね』
『分かってるって』
いくらお姉ちゃんでも......ううん、お姉ちゃんだからこそ、絶対に言えない。
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