＜本編完結！AS開始＞【R１８】愛するがゆえの罪 ー溜息が出るほど美しくて淫らな叔父と姪の禁断愛ストーリーー

私情とビジネス

５

　来栖秀一来日ツアーの発表はマスコミで大々的にTVやラジオ、雑誌や新聞で取り上げられた。

　まだ来栖財閥や『KURUSU』のウェブサイトには来栖秀一ツアーの抽選アンケートが設けられていないにも関わらず、サイトの訪問数が一気に増え、問い合わせが殺到した。

　凛子は新たな戦略を打ち立てた。来栖財閥が秀一のツアーのスポンサーとなる見返りとして、日本に滞在する２週間の間に財閥のCM撮影をし、宣伝パンフやポスターを制作させたのだ。

　大和が来栖財閥社長ではあるが、実質的な権力は凛子にあるように美姫は思えた。
　
　あれから３年経ち、３５歳になった秀一の魅力は未だ衰えるどころか、歳を重ねたからこそ滲み出る男らしさと色気が溢れている。失踪中の空白の二年間について色々な説が取り沙汰され、影があり、ミステリアスで危険な香りが漂うところすら、秀一の魅力となっていた。

　女性雑誌でも再び特集が組まれ、秀一の人気は瞬く間に上昇し、過密スケジュールに追われた。