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After Story2 ー夢のようなプロポーズー
幾度目かの初夜ー3
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頬を柔らかく包み込まれ、ピンクに色づいたそこに更に熱が与えられる。
ひとつひとつ愛情を籠められながら丁寧に愛撫され、気持ちが満たされ、秀一への愛しい想いが胸の奥底から突き上げてくる。
秀一の愛情が触れ合った肌だけでなく、美姫の躰のすみずみにまで染み込んでいくのを感じた。
美姫は秀一の美麗な顔に手を伸ばし、艶やかな唇の輪郭を指先で辿った。
「クスッ……おねだり、ですか?」
秀一の視線を斜めから受け、その涼しげでいて欲情の籠ったライトグレーの瞳に下半身がキュンと疼く。
美姫は熱い眼差しで見つめ返すことで、彼の問いに答える。
愛でるように秀一の唇の輪郭を辿っていた美姫の指が捕らわれ、その先端に口づけが落とされる。耽美な光景に思わず吐息を漏らすと、唇がそっと塞がれた。
互いの熱を感じ合い、分かち合う。
秀一の熱が唇を通じて美姫の唇に流れ込む感触に、切ないような苦しいような甘くて幸せなような気持ちが入り混じる。
「ッフゥ……」
鼻から漏れる吐息でさえも、ゾクゾクとした官能を呼び起こされた。唇が離れ、その熱を恋しいと思うとまた重ねられる。そして離れ、再び重なっていく行為がくり返される。
じゃれ合いのようだけれど、それは互いの欲情の炎を滾らせる為の発火剤。静かに、けれどゆっくりと二人の欲情が煽られていく。
下唇を優しく挟まれ、秀一の唇の柔らかさがそこから伝わって来る。隙間から漏れる吐息に、濡れてくる。
下唇を挟まれたまま、揺りかごのようにゆらゆらとゆっくり揺さぶられる。
柔らかく吸い付いてから、離される秀一の唇。 絡み合う視線がエロティックで、まるでお酒に酔ったような感覚に陥っていると、再び秀一の唇が近づき、軽い口づけが与えられる。
重ね合うキス、だけで……蕩けそう。
美姫は、うっとりと秀一を見つめた。
ふと、周りの景色が視界に入り、自分たちがまだ玄関から一歩入ったところにいることを思い出した。あまりにも早急に秀一を求めてしまったことが、恥ずかしくなる。
「あ、の……リビングに、行きませんか」
躰を捻った美姫の手首を秀一が掴み、彼女を壁に縫い止める。
秀一の長い腕が、美姫の行く手を阻む。
彼の肘が曲がり、更に躰が寄せられた。覗き込むようにして秀一の端正な顔が寄せられ、鼻先が触れ合う距離に近づくと、美姫の心臓が壊れそうな程にバクバクと音をたてる。
「リビングまで、待てないと言ったら?」
顎をクイと上げられ、吐息と共に零されたバリトンのきいた低音に、美姫の腰が砕けそうになる。
艶かしすぎる花婿の姿を、直視出来ない。涙目になった瞳をギュッと閉じると秀一の熱い吐息がかかる。
美姫は小動物のように、フルフルッと震えた。
「こんな可愛い姿を見せられて……待てるはずがないでしょう」
再び下唇を唇で挟まれ、舌で上唇を舐められた。
「ッハァ……」
捕らわれた美姫に、抵抗するすべはない。
寧ろ……この美しい獣が望むまま、爪を立てられたいと願ってしまう。
ひとつひとつ愛情を籠められながら丁寧に愛撫され、気持ちが満たされ、秀一への愛しい想いが胸の奥底から突き上げてくる。
秀一の愛情が触れ合った肌だけでなく、美姫の躰のすみずみにまで染み込んでいくのを感じた。
美姫は秀一の美麗な顔に手を伸ばし、艶やかな唇の輪郭を指先で辿った。
「クスッ……おねだり、ですか?」
秀一の視線を斜めから受け、その涼しげでいて欲情の籠ったライトグレーの瞳に下半身がキュンと疼く。
美姫は熱い眼差しで見つめ返すことで、彼の問いに答える。
愛でるように秀一の唇の輪郭を辿っていた美姫の指が捕らわれ、その先端に口づけが落とされる。耽美な光景に思わず吐息を漏らすと、唇がそっと塞がれた。
互いの熱を感じ合い、分かち合う。
秀一の熱が唇を通じて美姫の唇に流れ込む感触に、切ないような苦しいような甘くて幸せなような気持ちが入り混じる。
「ッフゥ……」
鼻から漏れる吐息でさえも、ゾクゾクとした官能を呼び起こされた。唇が離れ、その熱を恋しいと思うとまた重ねられる。そして離れ、再び重なっていく行為がくり返される。
じゃれ合いのようだけれど、それは互いの欲情の炎を滾らせる為の発火剤。静かに、けれどゆっくりと二人の欲情が煽られていく。
下唇を優しく挟まれ、秀一の唇の柔らかさがそこから伝わって来る。隙間から漏れる吐息に、濡れてくる。
下唇を挟まれたまま、揺りかごのようにゆらゆらとゆっくり揺さぶられる。
柔らかく吸い付いてから、離される秀一の唇。 絡み合う視線がエロティックで、まるでお酒に酔ったような感覚に陥っていると、再び秀一の唇が近づき、軽い口づけが与えられる。
重ね合うキス、だけで……蕩けそう。
美姫は、うっとりと秀一を見つめた。
ふと、周りの景色が視界に入り、自分たちがまだ玄関から一歩入ったところにいることを思い出した。あまりにも早急に秀一を求めてしまったことが、恥ずかしくなる。
「あ、の……リビングに、行きませんか」
躰を捻った美姫の手首を秀一が掴み、彼女を壁に縫い止める。
秀一の長い腕が、美姫の行く手を阻む。
彼の肘が曲がり、更に躰が寄せられた。覗き込むようにして秀一の端正な顔が寄せられ、鼻先が触れ合う距離に近づくと、美姫の心臓が壊れそうな程にバクバクと音をたてる。
「リビングまで、待てないと言ったら?」
顎をクイと上げられ、吐息と共に零されたバリトンのきいた低音に、美姫の腰が砕けそうになる。
艶かしすぎる花婿の姿を、直視出来ない。涙目になった瞳をギュッと閉じると秀一の熱い吐息がかかる。
美姫は小動物のように、フルフルッと震えた。
「こんな可愛い姿を見せられて……待てるはずがないでしょう」
再び下唇を唇で挟まれ、舌で上唇を舐められた。
「ッハァ……」
捕らわれた美姫に、抵抗するすべはない。
寧ろ……この美しい獣が望むまま、爪を立てられたいと願ってしまう。
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