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13.王の盾
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王都へ向かった時よりも時間は掛かったが、無事にバーヴェイト・ホールに戻れた。
ジェインはすぐに軍服に着替えなおし、スクードベリー領の全軍を動かす手配を始めた。
執事にアマルからの便りはないか尋ねれば、まだ何も届いていないということだった。
「私が逃げ出して、アンセルムはもう動き出しているはず。以前より焦って事を進めるだろうな。国王崩御までに絶対にあいつを止めないと」
翌日には各隊の隊長がバーヴェイト・ホールに集結し、ジェインの説明を聞く。ジェインは国王陛下の容態が悪い事、正確な皇位継承権の順位、そしてポルトベリー公爵子息が継承権のあるアマルと家族を襲撃した事を話した。
「しかし、ジェイン様はまだ爵位を継承しておらず、保留期間の代理領主扱いなのでスクードベリー伯爵の権限が制限されています。今の段階で公爵子息に軍を向かわせれば反逆罪です」
「わかっている。だが、放っておけばアンセルムより上位にいる継承権保持者が三人も殺される。私はスクードベリー伯爵の娘だ。それは看過できない」
「そうですが……」
「心配するな、お前達に反逆罪には加担させないから。お願いしたいのは次期国王一家の警護だ。全軍は国境に隈なく配置する。シュヴァルザ家の人間が来たら、スクードベリーの総力を持ってお守りし、王宮まで連れて行ってくれ」
「ジェイン様はどこに?」
「私は一人でアンセルムを阻止しに行く」
「それは危険すぎます。命の保証がございません」
「皆には申し訳ないが、私はずっとスクードベリー伯爵の娘に生まれ、いつかその大役を担えることを誇りに思っていた。だが、それはもう叶わない。本物の王の盾にはなれないが、その気分だけ味わいに行く。それで死ねるなら本望だ」
ジェインは冗談交じりに語るが、その場にいる全員は悔しそうな表情で聞くしかなかった。
「ジェイン様……やはり私は共に行きます」
「私も」
「私も!」
「絶対に行きます!!」
隊長達は次々に名乗り上げて強い意志を表明し始め、ジェインは彼らの真摯な視線を一身に浴びた。
ジェインには愛くるしい大きな瞳はない。
あるのは、相手を一瞬で怯ませることができる鋭い目。
「それは許さない」
その場が一瞬で静まり返った。
大きな男達が皆、ジェインの目に怯んだ。
「命令だ。全軍国境配備。次期国王とその家族を守り、確実に王宮に入れろ」
全員が複雑な表情を浮かべながらも、ジェインの命令に頷いた。
「必ず……シュヴァルザ家を王宮に入れます」
「頼んだ」
「ですから、ジェイン様も必ずご無事で」
ジェインは困ったような笑顔を見せるだけだった。
「あと、これを」
ジェインは領主司令官の代理となる軍の副司令官にアマルの指輪を託す。
「アマルを覚えているな?」
「はい、ジェイン様と馬でどこかに消えましたから」
副司令官の揶揄いに、ジェインは笑った。
「アマルにこれを渡してくれ」
「必ず」
ジェインは副司令官と固く握手を交わした。
ジェインは王都に戻るため、ブルネットの豊かなロングヘアーのウィッグを被り、白いアフタヌーンドレスにつばの長いボンネットを被り変装した。武器も長い銃剣ではなく、短剣をスカートの下に隠している。
愛馬も準備万端に鼻息を荒くし、いざ王都へ向かって走り出した。
アンセルムの屋敷地下牢から逃げ出してから、二週間もたたずに戻って来た。母の暮らすタウンハウスにも見張りはいるだろう。ジェインは一か八か、ジョージの診療所を訪ねることにした。
私が知るジョージの診療所は評判が良く、患者がひっきりなしに来るところだった。だが、目の前には静けさの中でひっそりと佇んでいる診療所しか見えない。
ここまで侘しければ今のジェインには有難いが、ジョージが心配になる。恐る恐る診療所の扉をノックして中に入ると、ジョージがやつれた姿で座っていた。
「診療ですか?」
「ジョージ?」
「もしかして……ジェイン?」
虚ろだった目に段々と光が差し、はっきりと目を開けたジョージは、そこに立つ女性がジェインだと気づくと慌ててジェインを越えて扉の鍵を閉めに行った。
「ジェイン! 無事で良かった」
「ジョージ、もしかして私のせいでこんな状態なのか?」
「いや、気にしないでくれ。これは身から出た錆だから」
「じゃあ、一体何があった」
「……カルミアに離婚された。不貞を理由に、公爵子息が後ろ盾となって異常なくらい迅速に処理された。悪評が立って診療所はこんな状態だよ。ああ、カルミアは今は子息の婚約者だよ」
「ジョージ……本当にすまなかった」
「謝る事はひとつもない。君が無事で本当に良かった。でも、安心もしていられない。カルミアが婚約者になったのは何でかわかるよね?」
「スクードベリー伯爵になるから。でも継承保留期間がある。継承までに王が変わるんじゃないだろうか」
「だから、王が亡くなる前に君を消すつもりなんだよ」
「なるほどな……。カルミアもそれに同意したと?」
「ああ」
「ジェイン、君はなぜ王都に戻って来た?」
「そんなの決まってるだろ」
「もしかして、アンセルムを断罪するつもりか? 王の盾でもないのに? それは……」
「反逆罪だ。いいんだ、そうなっても」
「だめだ!! ジェイン、僕と結婚しよう。第一継承者が結婚しているなら即爵位を継承できる」
「それも無理だジョージ……それはもう……心が」
「アマルを愛したから?」
ジェインは頷いた。
「でも君がアンセルム断罪を成功させたら、アマルは無事に王太子になっても、君は王族に手を出した罪で処刑される。
だったら僕と先ず結婚して王の盾になってから、アンセルムを裁けば罪にならないじゃないか。君が望むならその後ちゃんと離婚する。そうすれば……アマルとも結婚出来るかもよ?」
「本当にアマルと結婚出来ると思うか? 行き遅れの女、不貞を働いたと噂の男と結婚、そしてすぐ離婚して、そのあとに王太子と結婚?」
「……わかってるじゃないか。だから、アマルを忘れて、僕と結婚するべきだ」
「しない。アマルを想い、王の盾として働き、それで死ぬことが出来れば、これ以上幸せなことはない」
「ジェイン……」
「夜までここで匿って欲しい」
ジョージは頷くしかなかった。
深夜、ジェインはジョージの服に着替え、短剣だけを携えた。
「本当にこの服を貰っていいのか? 私が捕まった時ジョージのものだと気づかれたら……」
「気づかれないさ。その服はどこにでもあるものだし。ドレスで行く方が危ない」
「ジョージ、これまで本当にありがとう。心から感謝している」
「ジェイン、僕は君に謝りたい」
「謝る?」
「臆病な男だったゆえに、君を傷つけ、失った」
「とても勇敢だよ、ジョージは」
ジョージはジェインを抱きしめる。
ジェインの肩に顔をうずめ、深く息を吸い、そして満足そうな声を上げた。
ジェインは……嫌な予感がした。
「ジェインが僕の香りに包まれてる」
ジェインは咄嗟にジョージを振り払うと、ジョージは悲しげな笑顔を見せていた。
「僕を選んでくれたら正解だったのに」
突然診療所の扉が開くと、王都の警備兵が複数人入ってきてジェインを取り押さえる。
そして最後にアンセルムと、彼に寄り添うカルミアが入って来た。
「アンセルム……」
「通報ありがとう、ジョージ。ちゃんと名誉は回復するから」
ジョージはアンセルムに頭を下げた。
「ジョージ……お前……」
ジェインはジョージを睨みつけるが、ジョージは見ようともしない。
警備兵の団長らしき人物がジェインの前に歩み出る。
「お前が王族を暗殺しようと画策していると通報を受けた」
「王族を暗殺しようとしたのはアンセルムだ。だから私はそれを止めに来たまで。殺すつもりなどない」
「皆さん、ジェインは悪くないの」
カルミアが涙を浮かべながら警備兵たちに訴え始めた。
「ジェインの初恋だったジョージは私を選び、最後の希望だったアンセルム様までも結局ジェインを選ばず私を選んだ。ずっと男性から相手にされず、容姿も性格もいつも私と比べられて、劣等感を抱いていたと皆から聞いたわ。そんなこと抱かなくてもいいのに! ジェインはジェインのままで素晴らしいのよ? でも、そんな思いをしていたのなら、自棄を起こしても仕方ないわよね」
「カルミア……貴様……」
「きゃあ、恐い」
カルミアは隣に立つアンセルムに抱き着き、顔を隠しながらほくそ笑む。
ジェインはそんなくだらない理由でアンセルム暗殺未遂容疑がかかったことに、屈辱と怒りで我を忘れそうになった。
「アンセルムッ!! 我が軍が必ずや王宮にシュヴァルザ家を届ける! その時がお前の最期だ!」
「何を言ってるんだこいつは? 王族を裁けるのは王の盾だけだろ? 王族の暴走を止めるために国で唯一その権限を与えられたスクードベリー辺境伯。それ以外の人間が王族を裁けば、神の使いを狙う反逆者だ。伯爵は直にカルミアがなる。カルミア、君は僕を裁くのか?」
「いいえ、アンセルム様。そんなこと決していたしません」
「良い子だ」
アンセルムはカルミアにキスをしながら、ジェインを見た。
「胸くそ悪い」
ジェインはアンセルム達に向かって唾を吐いた。
「お、反逆者だ。連れて行け」
アンセルムの指示で、ジェインは警備兵たちに王都の地下牢へと連れて行かれた。
ジェインはすぐに軍服に着替えなおし、スクードベリー領の全軍を動かす手配を始めた。
執事にアマルからの便りはないか尋ねれば、まだ何も届いていないということだった。
「私が逃げ出して、アンセルムはもう動き出しているはず。以前より焦って事を進めるだろうな。国王崩御までに絶対にあいつを止めないと」
翌日には各隊の隊長がバーヴェイト・ホールに集結し、ジェインの説明を聞く。ジェインは国王陛下の容態が悪い事、正確な皇位継承権の順位、そしてポルトベリー公爵子息が継承権のあるアマルと家族を襲撃した事を話した。
「しかし、ジェイン様はまだ爵位を継承しておらず、保留期間の代理領主扱いなのでスクードベリー伯爵の権限が制限されています。今の段階で公爵子息に軍を向かわせれば反逆罪です」
「わかっている。だが、放っておけばアンセルムより上位にいる継承権保持者が三人も殺される。私はスクードベリー伯爵の娘だ。それは看過できない」
「そうですが……」
「心配するな、お前達に反逆罪には加担させないから。お願いしたいのは次期国王一家の警護だ。全軍は国境に隈なく配置する。シュヴァルザ家の人間が来たら、スクードベリーの総力を持ってお守りし、王宮まで連れて行ってくれ」
「ジェイン様はどこに?」
「私は一人でアンセルムを阻止しに行く」
「それは危険すぎます。命の保証がございません」
「皆には申し訳ないが、私はずっとスクードベリー伯爵の娘に生まれ、いつかその大役を担えることを誇りに思っていた。だが、それはもう叶わない。本物の王の盾にはなれないが、その気分だけ味わいに行く。それで死ねるなら本望だ」
ジェインは冗談交じりに語るが、その場にいる全員は悔しそうな表情で聞くしかなかった。
「ジェイン様……やはり私は共に行きます」
「私も」
「私も!」
「絶対に行きます!!」
隊長達は次々に名乗り上げて強い意志を表明し始め、ジェインは彼らの真摯な視線を一身に浴びた。
ジェインには愛くるしい大きな瞳はない。
あるのは、相手を一瞬で怯ませることができる鋭い目。
「それは許さない」
その場が一瞬で静まり返った。
大きな男達が皆、ジェインの目に怯んだ。
「命令だ。全軍国境配備。次期国王とその家族を守り、確実に王宮に入れろ」
全員が複雑な表情を浮かべながらも、ジェインの命令に頷いた。
「必ず……シュヴァルザ家を王宮に入れます」
「頼んだ」
「ですから、ジェイン様も必ずご無事で」
ジェインは困ったような笑顔を見せるだけだった。
「あと、これを」
ジェインは領主司令官の代理となる軍の副司令官にアマルの指輪を託す。
「アマルを覚えているな?」
「はい、ジェイン様と馬でどこかに消えましたから」
副司令官の揶揄いに、ジェインは笑った。
「アマルにこれを渡してくれ」
「必ず」
ジェインは副司令官と固く握手を交わした。
ジェインは王都に戻るため、ブルネットの豊かなロングヘアーのウィッグを被り、白いアフタヌーンドレスにつばの長いボンネットを被り変装した。武器も長い銃剣ではなく、短剣をスカートの下に隠している。
愛馬も準備万端に鼻息を荒くし、いざ王都へ向かって走り出した。
アンセルムの屋敷地下牢から逃げ出してから、二週間もたたずに戻って来た。母の暮らすタウンハウスにも見張りはいるだろう。ジェインは一か八か、ジョージの診療所を訪ねることにした。
私が知るジョージの診療所は評判が良く、患者がひっきりなしに来るところだった。だが、目の前には静けさの中でひっそりと佇んでいる診療所しか見えない。
ここまで侘しければ今のジェインには有難いが、ジョージが心配になる。恐る恐る診療所の扉をノックして中に入ると、ジョージがやつれた姿で座っていた。
「診療ですか?」
「ジョージ?」
「もしかして……ジェイン?」
虚ろだった目に段々と光が差し、はっきりと目を開けたジョージは、そこに立つ女性がジェインだと気づくと慌ててジェインを越えて扉の鍵を閉めに行った。
「ジェイン! 無事で良かった」
「ジョージ、もしかして私のせいでこんな状態なのか?」
「いや、気にしないでくれ。これは身から出た錆だから」
「じゃあ、一体何があった」
「……カルミアに離婚された。不貞を理由に、公爵子息が後ろ盾となって異常なくらい迅速に処理された。悪評が立って診療所はこんな状態だよ。ああ、カルミアは今は子息の婚約者だよ」
「ジョージ……本当にすまなかった」
「謝る事はひとつもない。君が無事で本当に良かった。でも、安心もしていられない。カルミアが婚約者になったのは何でかわかるよね?」
「スクードベリー伯爵になるから。でも継承保留期間がある。継承までに王が変わるんじゃないだろうか」
「だから、王が亡くなる前に君を消すつもりなんだよ」
「なるほどな……。カルミアもそれに同意したと?」
「ああ」
「ジェイン、君はなぜ王都に戻って来た?」
「そんなの決まってるだろ」
「もしかして、アンセルムを断罪するつもりか? 王の盾でもないのに? それは……」
「反逆罪だ。いいんだ、そうなっても」
「だめだ!! ジェイン、僕と結婚しよう。第一継承者が結婚しているなら即爵位を継承できる」
「それも無理だジョージ……それはもう……心が」
「アマルを愛したから?」
ジェインは頷いた。
「でも君がアンセルム断罪を成功させたら、アマルは無事に王太子になっても、君は王族に手を出した罪で処刑される。
だったら僕と先ず結婚して王の盾になってから、アンセルムを裁けば罪にならないじゃないか。君が望むならその後ちゃんと離婚する。そうすれば……アマルとも結婚出来るかもよ?」
「本当にアマルと結婚出来ると思うか? 行き遅れの女、不貞を働いたと噂の男と結婚、そしてすぐ離婚して、そのあとに王太子と結婚?」
「……わかってるじゃないか。だから、アマルを忘れて、僕と結婚するべきだ」
「しない。アマルを想い、王の盾として働き、それで死ぬことが出来れば、これ以上幸せなことはない」
「ジェイン……」
「夜までここで匿って欲しい」
ジョージは頷くしかなかった。
深夜、ジェインはジョージの服に着替え、短剣だけを携えた。
「本当にこの服を貰っていいのか? 私が捕まった時ジョージのものだと気づかれたら……」
「気づかれないさ。その服はどこにでもあるものだし。ドレスで行く方が危ない」
「ジョージ、これまで本当にありがとう。心から感謝している」
「ジェイン、僕は君に謝りたい」
「謝る?」
「臆病な男だったゆえに、君を傷つけ、失った」
「とても勇敢だよ、ジョージは」
ジョージはジェインを抱きしめる。
ジェインの肩に顔をうずめ、深く息を吸い、そして満足そうな声を上げた。
ジェインは……嫌な予感がした。
「ジェインが僕の香りに包まれてる」
ジェインは咄嗟にジョージを振り払うと、ジョージは悲しげな笑顔を見せていた。
「僕を選んでくれたら正解だったのに」
突然診療所の扉が開くと、王都の警備兵が複数人入ってきてジェインを取り押さえる。
そして最後にアンセルムと、彼に寄り添うカルミアが入って来た。
「アンセルム……」
「通報ありがとう、ジョージ。ちゃんと名誉は回復するから」
ジョージはアンセルムに頭を下げた。
「ジョージ……お前……」
ジェインはジョージを睨みつけるが、ジョージは見ようともしない。
警備兵の団長らしき人物がジェインの前に歩み出る。
「お前が王族を暗殺しようと画策していると通報を受けた」
「王族を暗殺しようとしたのはアンセルムだ。だから私はそれを止めに来たまで。殺すつもりなどない」
「皆さん、ジェインは悪くないの」
カルミアが涙を浮かべながら警備兵たちに訴え始めた。
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「カルミア……貴様……」
「きゃあ、恐い」
カルミアは隣に立つアンセルムに抱き着き、顔を隠しながらほくそ笑む。
ジェインはそんなくだらない理由でアンセルム暗殺未遂容疑がかかったことに、屈辱と怒りで我を忘れそうになった。
「アンセルムッ!! 我が軍が必ずや王宮にシュヴァルザ家を届ける! その時がお前の最期だ!」
「何を言ってるんだこいつは? 王族を裁けるのは王の盾だけだろ? 王族の暴走を止めるために国で唯一その権限を与えられたスクードベリー辺境伯。それ以外の人間が王族を裁けば、神の使いを狙う反逆者だ。伯爵は直にカルミアがなる。カルミア、君は僕を裁くのか?」
「いいえ、アンセルム様。そんなこと決していたしません」
「良い子だ」
アンセルムはカルミアにキスをしながら、ジェインを見た。
「胸くそ悪い」
ジェインはアンセルム達に向かって唾を吐いた。
「お、反逆者だ。連れて行け」
アンセルムの指示で、ジェインは警備兵たちに王都の地下牢へと連れて行かれた。
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