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32. 女王の番犬
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体感温度が冷やりと下がり、硬い床を踏みしめた感覚がして目を開ければ、視界に入ったのはごつごつとした石造りの床や壁や階下に繋がる階段だった。
寒々しい灰色の空間をぐるりと見回し振り返れば、そこに陰鬱な鉄の扉が佇んでいた。
「ここは……?」
異世界の幽閉塔。
きっとそうだろうと分かってはいたけど、あまりの不気味さに声に出さずにいられなかった。
ふわりと肩にオーバーサイズのカーディガンが掛けられた。甘いセラの香りがほのかに漂う。
「寒いよね? これしかなくてごめん」
「だめだよ。セラが薄着になる」
「薄着の方がちょうどいいよ。この鉄扉の向こうは魔法が使えなさそうだから」
「魔法が使えなさそう?」
「うん。本当は女王陛下の御前に転移したつもりなんだけど、弾かれてここに」
「フローライトを閉じ込めているんだ。この部屋は魔法で突破されないように術が施されてるんだろう」
伊勢さんは悔しそうに眉根を寄せ、鉄の扉の鍵に触れていた。
セラに視線を戻せば、こちらは階段下を見つめていた。
「看守から鍵を貰ってきます」
「え?」
それはいくら何でも無謀だろうと声を掛けるよりも早く、セラはパチンと指を鳴らして魔法でどこかに消えてしまった。
しばらくすると、階下から爆発音が聴こえ、大勢の足音がドタバタと忙しく行き交い、男性の慌てふためき叫ぶ声が聞こえ始めた。阿鼻叫喚の叫び声で何を言っているか全ては聞き取れないが、「女王の番犬が帰ってきた」という言葉だけは拾えた。
「まさか……セラドナイトは本当に正面突破したのか……」
「セラって………………え、こわっ」
伊勢さんと私は唖然と階下を眺めた。
階段下は次第に煙で見通しが悪くなり、段々と足音が収まり、声も聞こえなくなった。
どんよりとした静けさが訪れると、立ち込めた煙の中に、ゆらゆらと黒い人影が現れた。
兵士だったらどうすればと、伊勢さんの腕を掴みごくりと唾を呑み込めば、姿を現したのは返り血で白いトレーナーを赤く染めたセラだった。
「すいません、魔力と体力を温存したかったので歩いてきました。これが鍵です」
セラは伊勢さんに鍵束を差し出した。
「この幽閉塔は王城から切り離された独立した塔なので、しばらくはここに応援の兵士は来ないと思います」
「ってことは、セラドナイトはこの塔の兵士全員を……」
「もちろん、全員眠らせてから戻ってきました。王城が異変に気付く前に、陛下を安全な場所に移動させましょう」
「わかった」
伊勢さんが急いで鉄の扉の鍵を開けると、部屋の中は王族を収監してるだけあって、所謂牢獄とは雰囲気が異なり、窓こそ柵があるくらいで、置かれた家具はロココ調と呼ばれるものに近い豪奢なテーブルや椅子、乃杏が見たらテンション爆上がりしそうな天蓋付きのベッドと揃えられていた。
ベッドに横たわるフローライトさんが見えると、伊勢さんは駆け寄った。
「フローライト! 大丈夫か?」
私とセラも追うようにベッドに駆け寄れば、ベッドに横たわるフローライトさんは目を閉じたまま、両手首には青白く光る手枷をはめられていた。
セラは怒りを必死に堪えるように、声を震わせた。
「魔力を封じる手枷をはめ続けて、生命力まで影響が出てます……」
「フローライト! 今手枷を外す!!」
伊勢さんは看守から奪った鍵束から鍵を見つけて手枷を外すと、フローライトさんの頭が僅かに動き、瞼がゆっくりと開いた。
「カイリ……?」
「フローライト! 良かった! すぐにここを出よう」
「ああ、すまない……」
弱々しく起き上がろうとするフローライトさんを、伊勢さんは軽々と抱き上げた。
「大丈夫だよ、フローライト。私が連れて行くから」
温かな伊勢さんの声に、フローライトさんがほんのり微笑んだのがわかった。
全員で魔法が使える廊下へ出ようとした直後、そこに一人の男が文字通り突然フッと姿を現したのが、開いたままだった入口から見えた。
パステルブルーの貴族服と白いマントに身を包んでいる男は、フローライトさんと同じシルバーの緩いウェーブのかかった長い髪に、切れ長の鋭い目だった。顔は整ってはいるが、いかにも陰湿そうな雰囲気で、伊勢さん達と同年代に見えた。手には、持ち手が銀の蛇で装飾されている長い杖を持っていた。
「番犬が帰ってきてしまったか」
男がセラを見てそう言った。
「ヒルクレスト様。なぜ、このようなことをなさったのですか? あなた様は女王陛下を支えるべき臣下であり、従兄でいらっしゃるのに」
「臣下……だからだよ。カイリがいなくなれば私との婚約を進めるかと思えば、王配は必要ないと言い出す始末。ならば消えて貰おうとトランスレーン王国をそそのかしたが、結局フローライトは処刑もされず生き残った。
こちらで暗殺しようにも、どこで拾って来たのか強力な番犬を置いてしまい、益々手が出せない。そんな中、突然番犬のお前が消え、フローライトまでしばらく留守にするから私に女王代理を頼むと言った。こんなチャンスを逃すわけないだろ」
「王配を狙っていたと?」
「違う。私こそ、この国の統治者だ。フローライトもお前も帰ってこなければ良かったのに。
だがようやく裁判が終わり、フローライトは明日処刑が決まった。だからこのままその部屋にいてくれ。そうすればお前も一緒に断頭台に行かせてやるから」
「セラ! 今言ったことをみんなに伝えたらいいだけだよ!」
「なんだその小娘は? しかもバカか? お前たちはこの部屋から出ることなく断頭台だ。断頭台で何を言おうと、罪から逃れるために嘘をついていると思われるのがオチだ。そんなこともわからないのか」
「いや、ペラペラ自白してるあなたこそバカでしょ」
「まあ、いい。好きに言え。この国の王はすでに私だ」
ヒルクレストがにやりと笑うと、杖を石床にコンッと打ち付ける。これがヒルクレストの魔法の発動方法だったようで、扉が閉まり始めた。
だけど、セラはさすがにヒルクレストの魔法の発動の仕方など知っていたようで、彼が杖を振りかざした時にはすでに駆け出していた。
そして、扉が閉まり切る前に廊下に飛び出したセラが、魔法で攻撃するかと思いきや、格闘家のように見事な体幹で回し蹴りしたのが見えた。
ドスッと低く重い音が、空気の中で鈍く揺れた。
セラの蹴りは、確実に深くめり込んだ。
その衝撃で石床に叩きつけられた音がすれば、扉は動きを止めた。
ヒルクレストは頭を打ったのか、意識を失ったようだ。
とどめにセラは、ヒルクレストの硬そうな杖を膝で真っ二つに叩き割った。
あのトレーナーについた返り血は、魔法攻撃じゃなくて物理攻撃で浴びたのだと悟った。
そういえば、以前戦えると言っていた覚えが……。
「早くっ、こちらに!!」
セラが私達に廊下に出るように声を上げ、我に返り廊下に向かって駆け出す。
私とフローライトさんを抱えた伊勢さんが廊下に出ると、セラはすぐに私と伊勢さんの間に立ってそれぞれの腕にセラ自身の腕を回して組んだ。
「まさか、四人転移をするつもりじゃ?」
「透子は僕の聖配ですから、僕の行く先に引っ張られる。だから、必要な魔力量としては3.5人分位です」
「だが、セラドナイト、君は異世界三人転移をやり遂げ、この塔の兵士全員と戦い眠らせたのに、まだ回復をしていない。透子ちゃんとこうして腕を組むくらいじゃ完全回復なんてしないだろ。そんな状態で四人転移なんて危険だ」
セラは余裕のない笑顔を見せながら、石床一点を見つめて集中し始めた。
「やめろ! セラドナイト!!」
「大丈夫。問題ありません」
伊勢さんの焦りに冷静に返したセラは、指をパチンと鳴らした。
寒々しい灰色の空間をぐるりと見回し振り返れば、そこに陰鬱な鉄の扉が佇んでいた。
「ここは……?」
異世界の幽閉塔。
きっとそうだろうと分かってはいたけど、あまりの不気味さに声に出さずにいられなかった。
ふわりと肩にオーバーサイズのカーディガンが掛けられた。甘いセラの香りがほのかに漂う。
「寒いよね? これしかなくてごめん」
「だめだよ。セラが薄着になる」
「薄着の方がちょうどいいよ。この鉄扉の向こうは魔法が使えなさそうだから」
「魔法が使えなさそう?」
「うん。本当は女王陛下の御前に転移したつもりなんだけど、弾かれてここに」
「フローライトを閉じ込めているんだ。この部屋は魔法で突破されないように術が施されてるんだろう」
伊勢さんは悔しそうに眉根を寄せ、鉄の扉の鍵に触れていた。
セラに視線を戻せば、こちらは階段下を見つめていた。
「看守から鍵を貰ってきます」
「え?」
それはいくら何でも無謀だろうと声を掛けるよりも早く、セラはパチンと指を鳴らして魔法でどこかに消えてしまった。
しばらくすると、階下から爆発音が聴こえ、大勢の足音がドタバタと忙しく行き交い、男性の慌てふためき叫ぶ声が聞こえ始めた。阿鼻叫喚の叫び声で何を言っているか全ては聞き取れないが、「女王の番犬が帰ってきた」という言葉だけは拾えた。
「まさか……セラドナイトは本当に正面突破したのか……」
「セラって………………え、こわっ」
伊勢さんと私は唖然と階下を眺めた。
階段下は次第に煙で見通しが悪くなり、段々と足音が収まり、声も聞こえなくなった。
どんよりとした静けさが訪れると、立ち込めた煙の中に、ゆらゆらと黒い人影が現れた。
兵士だったらどうすればと、伊勢さんの腕を掴みごくりと唾を呑み込めば、姿を現したのは返り血で白いトレーナーを赤く染めたセラだった。
「すいません、魔力と体力を温存したかったので歩いてきました。これが鍵です」
セラは伊勢さんに鍵束を差し出した。
「この幽閉塔は王城から切り離された独立した塔なので、しばらくはここに応援の兵士は来ないと思います」
「ってことは、セラドナイトはこの塔の兵士全員を……」
「もちろん、全員眠らせてから戻ってきました。王城が異変に気付く前に、陛下を安全な場所に移動させましょう」
「わかった」
伊勢さんが急いで鉄の扉の鍵を開けると、部屋の中は王族を収監してるだけあって、所謂牢獄とは雰囲気が異なり、窓こそ柵があるくらいで、置かれた家具はロココ調と呼ばれるものに近い豪奢なテーブルや椅子、乃杏が見たらテンション爆上がりしそうな天蓋付きのベッドと揃えられていた。
ベッドに横たわるフローライトさんが見えると、伊勢さんは駆け寄った。
「フローライト! 大丈夫か?」
私とセラも追うようにベッドに駆け寄れば、ベッドに横たわるフローライトさんは目を閉じたまま、両手首には青白く光る手枷をはめられていた。
セラは怒りを必死に堪えるように、声を震わせた。
「魔力を封じる手枷をはめ続けて、生命力まで影響が出てます……」
「フローライト! 今手枷を外す!!」
伊勢さんは看守から奪った鍵束から鍵を見つけて手枷を外すと、フローライトさんの頭が僅かに動き、瞼がゆっくりと開いた。
「カイリ……?」
「フローライト! 良かった! すぐにここを出よう」
「ああ、すまない……」
弱々しく起き上がろうとするフローライトさんを、伊勢さんは軽々と抱き上げた。
「大丈夫だよ、フローライト。私が連れて行くから」
温かな伊勢さんの声に、フローライトさんがほんのり微笑んだのがわかった。
全員で魔法が使える廊下へ出ようとした直後、そこに一人の男が文字通り突然フッと姿を現したのが、開いたままだった入口から見えた。
パステルブルーの貴族服と白いマントに身を包んでいる男は、フローライトさんと同じシルバーの緩いウェーブのかかった長い髪に、切れ長の鋭い目だった。顔は整ってはいるが、いかにも陰湿そうな雰囲気で、伊勢さん達と同年代に見えた。手には、持ち手が銀の蛇で装飾されている長い杖を持っていた。
「番犬が帰ってきてしまったか」
男がセラを見てそう言った。
「ヒルクレスト様。なぜ、このようなことをなさったのですか? あなた様は女王陛下を支えるべき臣下であり、従兄でいらっしゃるのに」
「臣下……だからだよ。カイリがいなくなれば私との婚約を進めるかと思えば、王配は必要ないと言い出す始末。ならば消えて貰おうとトランスレーン王国をそそのかしたが、結局フローライトは処刑もされず生き残った。
こちらで暗殺しようにも、どこで拾って来たのか強力な番犬を置いてしまい、益々手が出せない。そんな中、突然番犬のお前が消え、フローライトまでしばらく留守にするから私に女王代理を頼むと言った。こんなチャンスを逃すわけないだろ」
「王配を狙っていたと?」
「違う。私こそ、この国の統治者だ。フローライトもお前も帰ってこなければ良かったのに。
だがようやく裁判が終わり、フローライトは明日処刑が決まった。だからこのままその部屋にいてくれ。そうすればお前も一緒に断頭台に行かせてやるから」
「セラ! 今言ったことをみんなに伝えたらいいだけだよ!」
「なんだその小娘は? しかもバカか? お前たちはこの部屋から出ることなく断頭台だ。断頭台で何を言おうと、罪から逃れるために嘘をついていると思われるのがオチだ。そんなこともわからないのか」
「いや、ペラペラ自白してるあなたこそバカでしょ」
「まあ、いい。好きに言え。この国の王はすでに私だ」
ヒルクレストがにやりと笑うと、杖を石床にコンッと打ち付ける。これがヒルクレストの魔法の発動方法だったようで、扉が閉まり始めた。
だけど、セラはさすがにヒルクレストの魔法の発動の仕方など知っていたようで、彼が杖を振りかざした時にはすでに駆け出していた。
そして、扉が閉まり切る前に廊下に飛び出したセラが、魔法で攻撃するかと思いきや、格闘家のように見事な体幹で回し蹴りしたのが見えた。
ドスッと低く重い音が、空気の中で鈍く揺れた。
セラの蹴りは、確実に深くめり込んだ。
その衝撃で石床に叩きつけられた音がすれば、扉は動きを止めた。
ヒルクレストは頭を打ったのか、意識を失ったようだ。
とどめにセラは、ヒルクレストの硬そうな杖を膝で真っ二つに叩き割った。
あのトレーナーについた返り血は、魔法攻撃じゃなくて物理攻撃で浴びたのだと悟った。
そういえば、以前戦えると言っていた覚えが……。
「早くっ、こちらに!!」
セラが私達に廊下に出るように声を上げ、我に返り廊下に向かって駆け出す。
私とフローライトさんを抱えた伊勢さんが廊下に出ると、セラはすぐに私と伊勢さんの間に立ってそれぞれの腕にセラ自身の腕を回して組んだ。
「まさか、四人転移をするつもりじゃ?」
「透子は僕の聖配ですから、僕の行く先に引っ張られる。だから、必要な魔力量としては3.5人分位です」
「だが、セラドナイト、君は異世界三人転移をやり遂げ、この塔の兵士全員と戦い眠らせたのに、まだ回復をしていない。透子ちゃんとこうして腕を組むくらいじゃ完全回復なんてしないだろ。そんな状態で四人転移なんて危険だ」
セラは余裕のない笑顔を見せながら、石床一点を見つめて集中し始めた。
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