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しおりを挟む「……僕も、入っちゃったかも 」
囁かれる掠れた声に、拾おうとする手が遅れる。
大きな手に阻まれて、眉を顰め、潤む瞳で見上げると、見つめてくる瞳の光りがふっ……と緩み、浴室で散々に弄られた胸の先を摘まれた。
既にぷっくりと尖ったそれは、しなやかに動く指先にふるんと震える。
「……っ、ふ! 」
「もうそろそろ、こっちにもさせてよ 」
「んんっ…… 」
まだだと首を振って、やり方もよく分からないくせに、濡れた浩峨自身に舌をあてがって顔を上下させる。
飲み込めなくて溢れる唾液が、開き過ぎて痛む口の端から零れた。
「あのね、美花ちゃん…… 」
押さえられた肩に、離されたくなくて腰にしがみつくと、頭上から降ってくる苦笑交じりの声。
イヤイヤとしたのに、いきなり鼻を摘ままれ、息が苦しくなったところを抜き取られた。
「んっ、はっ…… 」
多量の空気が急激に肺に入り込んで、美花は噎せた。
どうして……?
自分の拙い愛撫では、最後までは無理ということなのか。
「気持ちよく……、なかった、ですか? 」
悲しくなって痺れて呂律の回らない声で問えば、ふっくらと腫れたそこを、尖らせた口唇で啄まれる。
「……っ!? 」
「だからね、僕もスイッチ入ったって言ったでしょ? 」
浩峨は美花の細い腰に手を回す。
そのまま、柔らかなベッドに押し倒されて美花が見上げると、とてつもない色気を纏った顔で男が見下ろしている。
長めの前髪が、乱れて目許に落ちた。
「……ホントに抱くよ? いいね 」
聞いているくせに返事は待たない。
さっきまで口の中にあった、固くて大きなものを受け入れる場所にあてがわれて美花は息を飲む。
「もっと可愛がってあげてからしたかったんだけど、……ごめん 」
ぐっ……と押し付けられる圧倒的な圧迫感に、美花は目を瞠った。
けれど美花の恐れをよそに、今まで見たどれよりも大きなそれはズルリと体内に入ってくる。
美花の中いっぱいに、じりじりと侵食してくるそれに押し出されるように漏れる声。
「あ……、や、あぁ……っ! 」
「うわ……。 美花ちゃ、力抜いて 」
抉じ開けていく熱塊が、火傷しそうに苦しい。でも他の男に抱かれる時に感じるような、嫌悪感や痛みはない。
「く……っ、ん 」
あやすように撫でられる頭に、心臓がぎゅっと締め付けられて、美花は浩峨の胸に縋るようにしがみついた。
「息、詰めないで……。 もう少しで、全部……入るから 」
こんなに広げられていっぱいにされているのに、まだ全部ではないのかと怖くなる。
分かってはいたが、実際に質量を増したそれは、先程と大きさが違っていた。
「やだ、おっき…… 」
「痛い? 痛いなら、やめるよ? 」
どこまでも優しく美花を蹂躙する男は、ここまでしておいてそんなことを言う。
「ちがっ、そういう意味じゃ……?! 」
言い返そうとすると、ふっ……と魅惑的な微笑みを浮かべた浩峨が瞼に口付けを落とす。
ゆるゆると揺らされて、また声が出た。
「分かってる 」
意味を理解できぬまま、喘いだ口唇を塞がれる。
甘ったるく舌を絡められ、蕩けそうな口付けに身体の力が抜けた途端、ズン……と奥まで貫かれる感触がした。
「あ、あ……、やっ、あん……んんっ 」
「すっげぇ、熔けそう…… 」
うっとりと艷めいたため息の後、更に奥へと全てを飲み込まされる。
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