無能は超能力世界で生き延びられますか?

遠山ハルヒ

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11話 鬼人の剣士・1

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 深緑色の髪が風に吹かれる。
 未だ現れ続ける異形達との戦いはまだ高校生である天音には辛いものであった。
 だが、今日は数少ないオフの日である。
 ガーディアンには交代制で月に数回休日が与えられる。
 ブラックである事は言い逃れ用のない事実だが、元々は緊急災害時に出動する特殊部隊。
 余程の事が無い限り毎日休みなのだ。
 と言っても今は常に緊急を要する状態なのだが……
 それでも最近は異形の襲来も数を減らしており、余裕が出てきたらしい。
 ガーディアンに所属するようになってから初めてのオフが天音の心を踊らせていた。
 普段軍服しか着ることのできないガーディアンだが、天音とて年頃の女の子。
 今日は治夜と共にアルタイル最大の街スワナに存在するショッピングモールに足を運んでいた。

「こうしていると異形なんて嘘みたいに平和ですね」
「そうだね!治夜達が頑張ってるからだよ!」
「そうかもしれませんね。私はまだまだ新人ですから役に立てているか不安です……」
「そんなことないよー!天音ちゃんは凄いよ!よしよし!」

 少しでも大人らしく振舞おうとしている治夜だが、逆に子供みたいだ。
 ガーディアンには仕事量によって報酬が変わるシステムが採用されている。
 現在は異形の大量発生により、討伐数で報酬が変わる。
 治夜のようにサポート型の能力者は別の制度らしいが、天音はよく知らない。
 天音の討伐数は現在362体。
 新人にしては多いらしいのだが、現リーダー代理の衛は1063体と圧倒的である。
 それでも362体分の給料を与えられている天音は高校生感覚ではお金持ちだ。
 私の高校、バイト禁止なのになぁ……
 そんな事を考えながら治夜に引き摺られて店に入る。
 そこは子供服のお店だった。

「治夜さん……」
「な、何も言わないで!Sサイズでも大きいの!!」
「い、一緒に可愛い服探しましょう!」
「天音ちゃん……!その優しさが少し悲しい……」
「泣かないでくださいよ治夜さん!」

 確かに小さすぎる治夜には子供服がちょうど良いだろう。
 心の中で盛大に土下座しておく。
 さすがに口には出せない。
 最初不機嫌そうだった治夜だが、クマがプリントされたTシャツにテンションを上げていた。
 結局治夜はプリントTシャツを数枚購入して店を出た。
 店を出た天音はふと気になっていた事を思い出した。

「そう言えば治夜さん、あの後どうなったんですか?」
「ん?あの後って?」
「私が倒れた後ですよ!1000体の異形はどうなったんですか?」
「あー、前の襲撃だね!あれは衛君が全部始末したよ?正確には700体くらいだけど」
「えぇ!?」

 単身で700体!?
 じゃあ討伐数は把握しているより多い事に……!?
 尚更圧倒的じゃないか!
 本当のリーダーはこれより強いと言うのか。
 やはり自分はまだまだ未熟だ。
 ふと、嫌な感覚が天音を襲った。
 あの時と同じ風だ。
 ガーディアンに入ってから頻繁に感じている。
 しかもこの風を感じた時に限って異形が現れるのだ。
 この事はまだ誰にも言っていない。
 何の確証もない情報は混乱を呼びかねないだろう。

「治夜さん、今戦えますか?」
「え?どうして?治夜は武器とか使わないから大丈夫だよ?天音ちゃんこそサイクロン無いけど大丈夫なの?」
「いえ、いざという時のためにサイクロンは持って来ています。何だか……嫌な感じがするんです」
「そっか……わかった!でも治夜と天音ちゃんの見た目じゃガーディアンって信じてもらえそうにないねー」
「そこは私が何とかします。避難誘導と治療をお願いします。まだ本当に襲撃があると決まったわけではありませんが……」

 天音はカバンから拳銃型の補助装備サイクロンを取り出した。
 銀色の銃身が太陽に反射して輝く。
 突如、空が一面真っ赤に染まる。
 異形が現れる合図だ。
 血のように赤い空から飽きるほど見た異形が姿を現す。
 異形に気付いた一般人が悲鳴を上げた。

「ガーディアンです!指示に従って避難してください!」
「天音ちゃん、本部に連絡入れたよ。無理しないでね」
「助かります。大丈夫ですよ、そちらには1体も近づけさせませんから」

 幸いにも一般人はパニックを起こさず冷静に指示に従ってくれている。
 それを率いる治夜も至って冷静だ。
 冷静でないのは異形と対峙している天音くらいだろう。
 天音は両手でサイクロンを構え、飛来してくる異形の頭部に狙いを定めた。
 両腕に青いラインが浮かび上がる。
 前のようにはいかない。
 今日の私は昨日の私、前の私とは違う!
 あれからも訓練を積んできた。
 100体くらい1人で狩れる!
 トリガーを引く。
 凝縮された風の弾丸が放たれ、一瞬で異形の頭部を吹き飛ばした。
 仲間の死に気付いた他の異形達が天音の元へ集結し始める。

「これで治夜さんの所には行かないよね……」

 その為にわざわざサイクロンを使ったのだ。
 異形単体程度、サイクロンを使うまでもない。
 さてと……
 異形は軽く200体はいるだろう。
 せめて本隊と合流するまでの時間稼ぎくらいは出来るだろう。
 そのついでに100体くらい始末してもいいんでしょ?
 天音の口元は無意識に笑みを浮かべていた。
 両腕は先程からずっと発光したままである。
 すると足元から風が吹き上がり、天音の身体を空へと導く。
 これが訓練の成果の1つ、風を利用したホバリング。

「もう誰も失わないッ!」

 両腕を勢いよく広げる。
 ブンッと空を切る音が響き、群がる異形の首を跳ねた。
 それも全方位の。
 自分を中心に円状の風刃を放つ新技。
 圧倒的な殲滅力を持つが、地上では建物をも巻き込んでしまうので使えない。
 消費魔力ももちろん多い。
 50体は倒せただろうか。
 残り150体程度。
 この調子なら何とかなりそうだ。
 天音は上昇し、ショッピングモールの最上階に足を下ろした。
 異形達も天音を追いかけて上昇して来ている。
 次の作戦だ。
 天音は再び身体を浮かせ、上がってくる異形達の真上に着いた。
 そしてサイクロンを構えた。

「貫け!」

 銃口から放たれた風が槍の様に異形達を次々と貫いていく。
 これを繰り返す。
 ざっと、100体は倒しただろうか。
 残った50体程度の異形は下に留まっている様だ。
 全部始末しないと……!
 天音が次の作戦を考えていると、突如天音の身体を支える風が消失した。
 何の抵抗もなく落下する天音。
 理由は魔力切れ。
 風のマニューバーと違って風のジェネレーターが使用する空中浮遊は効率が違う。
 ひたすら足元に生成し続けるジェネレーターの空中浮遊はとんでもなく燃費が悪いのだ。
 分かっていたはずなのに見落としていた。
 また考えが甘かったのだ。

「ぐぅ……っ!」

 運良く屋上に落下したのでダメージはそこまで大きくない。
 だが、空間に魔力が無ければジェネレーターは何も出来ない。
 天音は屋上のコンクリートを勢いよく叩いた。
 自分の無力さと浅はかさを呪って。
 残っていた50体程の異形が、いつの間にか無力な天音の目の前に群れを成していた。

「グルルルル……」

 絶体絶命。
 天音の瞳が恐怖に染まる。
 私、こんな所で死ぬんだ……
 まだ兄さんの生死も知らないのに……
 いや、諦めてたまるかッ!
 私はまだ死ねない!
 やらなきゃいけなことがまだまだあるんだ!
 覚悟を決めた天音は腰からサイクロンを抜いた。
 魔力とか関係ない。
 切れていようが無理矢理吹き飛ばす。

「私は折れない!」

 高らかに宣誓してトリガーを引いた。
 カチンと音がする。
 空撃ちの音だ。
 もう一度。
 カチン。カチンカチンカチン。
 空撃ちだと分かっている。
 それでも諦める訳にはいかない。

「もう目の前で失わない!」

 また引き金を引く。
 今度は腕を温めるような感覚があった。
 そして風の弾丸が放たれる。
 弾丸は目の前にいた異形の頭部を吹き飛ばした。
 これでこの空間の魔力は完全に枯渇しただろう。
 仲間の死を目の当たりにした異形達は興奮状態。
 万事休す。
 体術はからっきしダメな天音では1体も倒せない。
 その時だった。
 天音を囲っていた異形達が一斉に吹き飛んだ。

「お待たせしました白河さん!ガーディアン第3小隊、ただいま到着しました!」
「あなたは……!」

 上空から現れたのは大柄な男だった。
 男らしい無精髭と短い白髪、傷で見えない左目が特徴的なガーディアンの火力役の男である。
 能力はグレード8『方向を操作する能力』。
 対象(生物を除く)の方向を自由に操ることの出来る能力である。
 主に障害物で妨害し、背中に備えた片手斧2本で斬り倒す戦闘スタイル。
 他にも極細の特製ピンを相手に突き刺し、そのベクトルを操作、刺さった相手ごと吹き飛ばす様な器用な事も出来る。
 名は向井むかい剛士ごうし
 ガーディアンの部隊のひとつ、第3小隊のリーダーである。

「薬袋さんの所にも他のガーディアンが向かっています。ここは私1人で請け負いましょう。さあ、薬袋さんの所へ早く!」
「向井さん、ありがとうございます!ご無事で!」
「この程度にやられるような私じゃありませんよ」

 40歳代であるが、彼は誰にでも丁寧な口調で話す。
 両手に斧を構えた向井は吹き飛ばした異形に向かって走っていった。
 天音も痛む身体を鞭打って起こす。
 治夜の戦闘力は無に等しい。
 もし異形が1体でも向かっていたら勝てない。
 天音は屋上から飛び降りた。
 恐怖は無い。
 着地する寸前、身体を受け止められるギリギリの風を生み出した。
 最上階の魔力は枯渇しているが、地上はそうではない。
 微量の魔力は存在するのだ。

「待ってて治夜さん……!」

 天音はふらつきながらも走り始めた。
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