19 / 41
The adult is sly, and pretends to be gentle
7
しおりを挟むカウチに寝そべって行儀悪く粉のついた親指をなめていると、にわかに階下が騒がしくなった。
ぎくりと首を竦め、モモセは耳を立てる。気配を研ぎ澄ますと、巨大なベゼルの流れを感じる。「旦那様」と誰かが呼ぶ。ウルドを。
思考が急激に明るくなった。
モモセは慌てて起き上がり、カウチの弾性と滑らかさに脚を取られてひっくり返った。「ふぎゃ!」
尻尾を踏んづけてしまい、涙目になる。
「これだから高級品はあ!」
理不尽にモモセは八つ当たりした。
ああ、ああ、これこそベゼルを修める意味があろうものだ。早急にこの尻尾を消せるようにならなければならない!
モモセはごろりと転がって俯せに体勢を戻し、尻を掲げて痛む尻尾の付け根を撫でる。
「あー……痛ったぁ……」
モモセが呻いていると、寝台の右側にある扉が開いた。
「帰っ――――」
ウルドは扉から顔を覗かせ、不自然に声を途切れさせる。
途端に伏せた耳が跳ね、モモセはウルドに顔を向けた。視線が絡む。暗がりにあっても、夜目の効くモモセは男がゆったりと笑ったのが分かった。「随分な格好だな」
零れんばかりに見開かれた黒々とした瞳から、ぽろりとひとつ涙が落ちる。沈黙、のちにモモセは自分の今の体勢に思い至って、慌てて居住まいを正した。何しろ着ているのは胴衣一枚で、その下は裸である。つまりいろいろ丸出しだったわけである。家主の前でこれはあんまりだ。
「あの、あの、これは……っ、……ごめんなさい……」
説明すべきことは他にもあるのに、脳の許容量を超えてしまって謝罪しか出てこない。まずは無礼を謝らなければ、と思ったのだ。
真っ赤になって俯き、モモセは縮こまっている。ウルドは足早に仔ども目の前まで歩いてきて、伏せた顎を掬い上げた。「モモセ、」
モモセはびくりと震えた。触れられたこと、低められた男の声、そのどちらの影響だろう。
「何に謝られているかわからないな」
するりと背中に大きな手が回る。ぐっと胸元に引き寄せられ、下半身をカウチに残したままウルドに凭れるような形になる。不安定な体勢にウルドの白いカンドゥーラにしがみつかざるを得なくなった。彼の被っているクーフィーヤがモモセを覆うように垂れてくる。モモセは上擦りながら、言い訳がましく呟いた。
「……えっと、あの、こけたんです、それで、尻尾が、痛くて……」
「ああ、なるほど。それで」
ウルドは得心が言ったように頷いた。「もう痛くないのか?」「まあ、ほとんど……」「俺は、てっきり誘われているのかと思ったな」
今度こそ顔から火を噴く心地がして、モモセはウルドを突き放すように五指に力を込めた。「違います! そんなことしない! おれは雄なんだから!」
「男の相手はしないって?」
ウルドは服の上からモモセの尻を揉み、裾を捲りモモセの二尾へと指を這わせた。二股になっている個所を擦り上げる。「ひぁあ!」
高い悲鳴を上げ、モモセはウルドの白にまた深い皺を作る羽目になる。ウルドは執拗にモモセの弱いところを弄り、モモセの躯を震わせた。
甘えるように、仔どもは男の腹に鼻先を擦りつけている。躯が熱い、助けてほしい。喉がひっきりなしに鳴り、何かを欲して咥内に唾液がたまった。
「ひぃ……んっ」
「ふは、いい声で啼く。本当にお前は可愛い。大丈夫、お前なら立派な雌になれるよ」
「うれ……っ、しくな……ぁっ!」「そう? 残念だ」
二尾をまとめて撫でるのを最後に、ウルドの手はあっさり離れていった。モモセは身体を起こし、ぺたんとカウチに座り込む。「うぁ、」
垂れてきた涎を慌てて拭おうとしていると、その手を押さえられウルドの顔が近づいてくる。逸らす頬も押さえられ、当たり前のような顔をしてモモセの唇を食む。歯列をこじ開け、舌を引き出され、唾液を啜られる。
「んん、ん……っ」
どうして、とモモセは思う。
ごくん、と男らしく太い喉が上下する。
ウルドは確かめるように自身のくちびるを舐め、足元にいくつも置かれた皿を見下ろした。「……甘いな、何か食べたか?」「はい……」
勝手に気まずくなりながら、モモセは頷いた。「いいことだ、にしても全然減ってないな。もっと食え、お前はやせ過ぎだ、抱き心地が悪い」
こともなげに言われた台詞に、ある種の予感がモモセを支配する。それをそのままにしておけなかったせいで、モモセはそれを熟考する間もなく口にする。すべきだった。是と言われたときにすべき反応をモモセは持ち合わせていなかったのだから。
「……あなたは、おれにそういうことがしたいんですか? おれが、獣で、雄でも? 不可触民と分かっていても?」
あえて獣を好むものも、男娼を好むものもいる。けれどウルドはそうではないと、モモセはどうしてだか思っていた。
男は一瞬だけ真顔になり、次に向けられたのは本心を隠すような華やかな笑みだった。
「やぶさかじゃないね、お前が望むなら。お前はとても愛らしいし、」
「お、れ……?」
モモセは困惑して瞬きした。
「そう、お前。自分で言うのもなんだが、俺はいい男だぞ? 強い男は好きだろう、モモセ。獣としても、夜も、満足させてやれる。幸いにも俺のモノは奥方たちに好評でね」
笑顔で両手を広げられ、モモセは顔を真っ赤にして頬を引き攣らせた。
「おっ、お相手がいるならどうぞそちらで! おれは結構です!」
残念だ、と大して残念でもなさそうな顔でウルドは笑う。モモセで遊ぶときのウルドの雰囲気はすきではなかったので、ほっとしてモモセも肩の力を抜く。「気が向いたら言ってくれ」「向きません!」「はいはい。――ちょっと待ってろ」
ウルドはくちびるに笑みを残したまま踵を返し、外へ出る。そして、すぐに何かを手にして戻ってきた。
「まあ、取りあえず、着替えな」
「ぅあ、」
とりなすように言ったウルドは、そうしてモモセの頭の上に白い布を被せた。とはいえ、それが布に見えていただけで、実際は服だったのだが。
それはモモセが現在着ているものと似た作りで、被り物が付いている点と、その縁と裾の部分に濃い青の縦線が入っている点だけが違いとして目立つくらいだった。その他はいたって平凡な子ども服。獣の特徴を隠せない年齢の仔どもが着る、胴衣である。この形だと尻尾が下から出せるため、余計な気を回さなくて済むのだった。身体に当ててみないことには確かではないが、丈は尻が隠れる程度か、それより長い。尻尾の問題もあるため、尻が隠れる長さであろうことははっきりしている。
そして尻尾を出すための切れ込みが入った膝丈のズボン。こちらは少し珍しい。子どもは基本的にゆったりとした長めの衣装だけなのが獣種の通例で、今のモモセと同様、下肢にはなにも身につけないことが多い。
受け取ってから、モモセは何度か目を瞬かせた。それは焦りの比率の高い戸惑いからだった。そのせいで尾を引いていた恥ずかしさはいつの間にか消えていた。
「え、もしかして、今――から?」
今から行くのか、そういう意味だった。そんなに急がなくても、という意味だった。早く、と思っていたのに、それが予告なく現れると、つい持ち前の気弱さが顔を覗かせるのだった。
後から反芻してこの台詞は今から着替えるのか、とも取れていたのだなと思ったのだが、ウルドは的確にモモセの意図を汲み取っていた。
「お前が明日のほうがいいなら、別にそれでも構わんが」
先回りして他の可能性を提示してくるあたり、ウルドは気づかいが出来る男だった。
「お前がいいならさっきの続きでもな」
「……ご遠慮申し上げます」
それが冗談だとモモセはもう分かっている。男は、モモセとそういうことをするつもりはない。
モモセは窓の外を見た。日は高い。鐘の音はまだ聞いていないから、昼時にはなっていないはずだ。
この国では一日に五回、神殿が鐘を鳴らす。一日は二十四に区分されており、便宜上前十二時間を朝、中の六時間を昼、後の六時間を夜と呼ぶ。鐘が鳴るのは朝の五つ時、朝の九つ時、昼時、昼の五つ時、夜の三つ時だ。時を計る術を持たない一般民衆はその時以外を知らない。神殿や各役所などには時計と呼ばれるものがあるらしいが、生憎モモセは見たことがなかった。もしかしたらウルドも持っているのかもしれない。
「で、どうする?」
「いまから、で」
まだ昼にもなっていないのだったら、時間は十分にある。ウルドも忙しいと言っていたし、これ以上モモセのために休暇を取らせるのもよくない。退屈も、これ以上は勘弁だ。
「んじゃ着替えな。俺も着替えてくるから。皺になった服でまた出かけるわけにもな」
そう言い残してウルドが消えたのは、窓際の部屋だった。
そこは衣装部屋になっている。そちらの壁には扉がみっつあって、窓際から先の衣装部屋、浴室、礼拝部屋だった。
モモセはわずかウルドが入っていった扉を見つめ、それからおもむろに服に手を掛けた。素早く脱いで、素早く着る。モモセは素肌を晒した状態でいるのが一等に嫌いだ。下半身はそう人と触れ合う箇所でもないのでそこまででもないが、上半身には逆に過敏だった。とはいえ、全身ウルドに触れられることが増えたので、もとの襤褸で全身を守っていたころに戻りたい、と切実に呟くこともしばしばだったのだが。
獣の耳にも対応しているのか、ゆったりとした大きなフードまできちんと被り、モモセは脱いだものを両手に抱えて男を待っていた。
手持ち無沙汰になったモモセはまた視線を窓の外に投げる。
この窓も、モモセは好きになれない。ほとんどは透かし彫りになっているとはいえ、広く開いた中央部も十分な大きさがある。外には一段二段と低い日干し煉瓦の似通った屋根屋根が広がっていて、そちらからこちらを覗くことはできないが、常に見られているような気がするのだ。要するにモモセは解放感のある広い空間が嫌いなのである。
その解放感を軽減させるために、数日前までのモモセは大量の襤褸を身体に巻きつけていたのに、今着ているのは薄い服一枚だ。しかしこれもモモセに与えられるには不相応なのだろうから不満は喉元に留めておいたが。
広い場所でこれだけなのは嫌だな、モモセは頼りなくひとりごち、肩を縮めて寝台の柱と壁の隙間に嵌まった。先ほどのように大胆にカウチではしゃぐ気にはもうなれないし、そのせいで火傷をするのはもっと嫌だった。
ウルドといるときには彼の方に神経の全てが向かうため気にならないが、ひとりでは意識が内面に向く分先ほどの痴態がいたたまれなくて仕方がない。ウルドにとっては大したことのないお遊びに過ぎなくても、不可触民に構いすぎるのはこれっきりにさせなくてはならない。
「モモセ、」
ふっと影が落ちてきて、引き摺られるようにモモセは顔を上げた。
そんなところに三角座りになっているせいだろうか、呆れたような顔をしてウルドはモモセを見下ろしていた。初対面のときに見たきりの黒い軍服をきっちりと着こなしている。軍が採用している軍服はこの国の民族的には見慣れないものが採用されていたが、引き締まった身体にぴったりと合うそれは男にとてもよく似合っていた。被ったクーフィーヤの純白は、そんな男の美しさと男らしさを一層引き立てている。
これで不可触の仔どもにかまけてさえいなければ完璧な男ぶりなのに、それだけが最大で見逃しがたい欠点である。
そんなところで何してる、などと野暮なことを彼は口にしなかった。ただ揶揄するのに似た笑みを浮かべ、ごく自然な動作でモモセを立ち上がらせると、手を引いた。
「行くぞ」
その手の感触にびくつき、あからさまに払ってしまう。もう幾度となく繰り返した。先ほどのこともあって、いつもより強くなってしまったかもしれない。ウルドは一瞬動作を止め、胸ポケットから黒い手袋を取り出した。
「まったく、さっき俺たちが何をしていたか、覚えているのか?」
覚えているからこうしているのだ、とは言えない。
ウルドは手袋を嵌め、先程よりも強い力でモモセの手を握る。
「妥協策」
モモセが声を上げる前に、有無を言わさぬ声音でもってウルドは言った。
「俺はひとつ譲ったぞ。お前が以前言ったようにな。まあ、今更だ、完全にな。なのにお前は駄々をこねるのか?」
――駄々じゃない。言い返そうとしたのに、出来なかった。してくれるなとウルドが、言わないくせに、願うから。
そもそも手など繋ぐ必要はないのだ。ウルドの台詞は繋ぐことが当然の上で成り立っているから、根本からしておかしい。こう言われてしまうと自分の方がわがままを言っているような気持ちになるから不思議だった。
最初に素手で握ったのは、きっと計算だったのだろう。そこから手袋をすることでウルドは譲ったのだと主張し、さもモモセが悪いと言わんばかりに批難する権利を得る。実際モモセはウルドの巧みな策略に乗せられ、離してくれと訴えることができなくなっていた。
ウルドのこんなところが嫌だった。そしてそれに対してわずかばかり安堵する、そんな自分がもっと嫌だった。
先ほど決心したばかりじゃないか? それなのに一度軽く抵抗しただけで、許された気になって。本気で抗う気がないんだろう――。
ウルドに触れてはいけない。モモセは不可触民だから。これは絶対だ。天が定めた不文律。
だのにモモセはウルドの体温が好きだった。拒絶するモモセに諦めずに触れてこようとする彼が、駄目だと分かっていても嬉しかった。それが気まぐれに過ぎなくても。
きっと彼を穢す。
そしていつか彼は気付くのだ。いいや、きっと本心ではもう気づいている。そして後悔するのだ。モモセに触れたことの愚かしさに、その浅はかさに。
けれどそれは今じゃない、おれは望んでいない。悪いことだと分かっている。彼が勝手にしていることだと盾にして――――――、
こうやって自身に言い訳している時点でもう、己の非を認めているも同然なのに。
0
あなたにおすすめの小説
従僕に溺愛されて逃げられない
大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL!
俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。
その傍らには、当然のようにリンがいる。
荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。
高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。
けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。
当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。
居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。
さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。
主従なのか、恋人なのか。
境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。
従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。
余命半年の俺を、手酷く振ったはずの元カレ二人が手を組んで逃がしてくれません
ユッキー
BL
半年以内に俺は一人寂しく死ぬ。そんな未来を視た。きっと誰も悲しむ人は居ないだろう。そう思っていたから何も怖くなかった。なのにそんな俺の元に過去手酷く振り、今では世界的スターとなった元カレ二人がやってきた。彼らは全てを知っていた。俺がどうして彼らを振ったのか、そして俺の余命も。
全てを諦めた主人公と、主人公を諦めきれないイケメンサッカー選手とシンガーソングライターの再会が導く未来は?
俺は夜、社長の猫になる
衣草 薫
BL
冤罪で職を追われた葵は、若き社長・鷹宮に拾われる。
ただし条件は――夜は“猫”として過ごすこと。
言葉を話さず、ただ撫でられるだけの奇妙な同居生活。
タワマン高層階の部屋で、葵は距離を崩さない鷹宮に少しずつ惹かれていく。
けれど葵はまだ知らない。自分が拾われた本当の理由を。
世間知らずな山ごもり薬師は、××な騎士団長の性癖淫愛から逃げ出せない
二位関りをん
恋愛
平民薬師・クララは国境沿いの深い山奥で暮らしながら、魔法薬の研究に没頭している。招集が下れば山を下りて麓にある病院や娼館で診察補助をしたりしているが、世間知らずなのに変わりはない。
ある日、山の中で倒れている男性を発見。彼はなんと騎士団長・レイルドで女嫌いの噂を持つ人物だった。
当然女嫌いの噂なんて知らないクララは良心に従い彼を助け、治療を施す。
だが、レイルドには隠している秘密……性癖があった。
――君の××××、触らせてもらえないだろうか?
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
黒豹陛下の溺愛生活
月城雪華
BL
アレンは母であるアンナを弑した獣人を探すため、生まれ育ったスラム街から街に出ていた。
しかし唐突な大雨に見舞われ、加えて空腹で正常な判断ができない。
幸い街の近くまで来ていたため、明かりの着いた建物に入ると、安心したのか身体の力が抜けてしまう。
目覚めると不思議な目の色をした獣人がおり、すぐ後に長身でどこか威圧感のある獣人がやってきた。
その男はレオと言い、初めて街に来たアレンに優しく接してくれる。
街での滞在が長くなってきた頃、突然「俺の伴侶になってくれ」と言われ──
優しく(?)兄貴肌の黒豹×幸薄系オオカミが織り成す獣人BL、ここに開幕!
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
運命の番ってそんなに溺愛するもんなのぉーーー
白井由紀
BL
【BL作品】(20時30分毎日投稿)
金持ち社長・溺愛&執着 α × 貧乏・平凡&不細工だと思い込んでいる、美形Ω
幼い頃から運命の番に憧れてきたΩのゆき。自覚はしていないが小柄で美形。
ある日、ゆきは夜の街を歩いていたら、ヤンキーに絡まれてしまう。だが、偶然通りかかった運命の番、怜央が助ける。
発情期中の怜央の優しさと溺愛で恋に落ちてしまうが、自己肯定感の低いゆきには、例え、運命の番でも身分差が大きすぎると離れてしまう
離れたあと、ゆきも怜央もお互いを思う気持ちは止められない……。
すれ違っていく2人は結ばれることができるのか……
思い込みが激しいΩとΩを自分に依存させたいαの溺愛、身分差ストーリー
★ハッピーエンド作品です
※この作品は、BL作品です。苦手な方はそっと回れ右してください🙏
※これは創作物です、都合がいいように解釈させていただくことがありますのでご了承くださいm(_ _)m
※フィクション作品です
※誤字脱字は見つけ次第訂正しますが、脳内変換、受け流してくれると幸いです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる