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俺は決して頭の悪い馬鹿じゃない。
学校の試験はいつも10位以内だったし、
煙草や飲酒だってやらなかった。
元ヤンに間違えられるこの口の悪さも、
高卒で働き始めたのも、
自分で作った借金全てを母に背負わして蒸発した、酒癖の悪いクソみてーな親父の影響だ。
俺は母ちゃんを捨てた親父を一生許さねぇ。
警察官になったのだって親父みてーなクズを捕まえられるからだ。
人の頑張って働いて得たお金を盗んで遊ぶような奴ら
小さい子供を虐待する奴ら
そして、
人の命を奪う奴ら
「この世の中クズばかりじゃねーか」
今朝の新聞を思い出しながら竜は缶ビールを片手にベランダに出ていた。
すっかり日は暮れている。
真っ暗な空に浮かんでいるはずの星はなく、あるのは霞んだ三日月だけ。
竜は毎晩こうして夜空を観ながらビールに口をつける。
竜は、幼い時からたった1人で夜空を観るのが好きだ。
夜空に心を落ち着かせながら、竜は毎晩月に誓う。
今日も誓った。
「悪者は許さねぇ。殺人鬼かなんだか知らねぇが今に見てろ。てめえの手首に手錠嵌めてやるよ。俺は下っ端だが関係ない。1人でもやってやるよ。」
と。
学校の試験はいつも10位以内だったし、
煙草や飲酒だってやらなかった。
元ヤンに間違えられるこの口の悪さも、
高卒で働き始めたのも、
自分で作った借金全てを母に背負わして蒸発した、酒癖の悪いクソみてーな親父の影響だ。
俺は母ちゃんを捨てた親父を一生許さねぇ。
警察官になったのだって親父みてーなクズを捕まえられるからだ。
人の頑張って働いて得たお金を盗んで遊ぶような奴ら
小さい子供を虐待する奴ら
そして、
人の命を奪う奴ら
「この世の中クズばかりじゃねーか」
今朝の新聞を思い出しながら竜は缶ビールを片手にベランダに出ていた。
すっかり日は暮れている。
真っ暗な空に浮かんでいるはずの星はなく、あるのは霞んだ三日月だけ。
竜は毎晩こうして夜空を観ながらビールに口をつける。
竜は、幼い時からたった1人で夜空を観るのが好きだ。
夜空に心を落ち着かせながら、竜は毎晩月に誓う。
今日も誓った。
「悪者は許さねぇ。殺人鬼かなんだか知らねぇが今に見てろ。てめえの手首に手錠嵌めてやるよ。俺は下っ端だが関係ない。1人でもやってやるよ。」
と。
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