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第13話 はじめての……
しおりを挟むちくしょう……!
ちくしょう!!ちくしょう!!ちくしょうちくしょうちくしょう!!
なんでアイツが!?なんで舜がカメラなんか持ってやがる!?舜のクセに!モヤシのくせに
お陰で俺は……!俺は……!!
……!またパトカーが通った……!
もう真夜中だってのに、お巡りがあちらこちらにいる!!
ちくしょう!ちくしょうちくしょうちくしょう!!
俺がこうして逃げているのも、全部舜のせいだ!!
俺より弱い癖に!俺より弱かった癖に!!
何で!?何で何で!?何で何で何で!?
モヤシのアイツにはあんな良い家族達がいて!俺の家族は……何であんなクソなんだ!?
親父もう帰って来なくなった!お袋は毎朝毎晩男を取っ替え引っ換え!学校に持っていく金が必要な時は俺を……俺をあんな変態オヤジ共に……!
許せねえ……許せねえ……!
折角……上手く行ってたのに……!舜をハメて……アイツから全てブン盗ってやれたのに!アイツの前で家族どもをめちゃくちゃに出来ると思ったのに!
『……っ!君!こんな時間に何をしている!?』
ヤバい!見つかった……見つかった!
逃げてやる!逃げてやる!逃げて逃げて逃げ続けてやる!!
『君!危ない!そっちは踏切……!!』
うるせえ!うるせえ!!
俺は偉いんだ!凄いんだ!もっともっと凄い奴になるんだ!!
まだだまだ終わっちゃいねえ!舜に復讐してやる!
舜から全てを!家族達を奪ってーーーー!?
!!!!!!!!!!!!
『うわあああ!?子どもが電車に飛び込んだぞ!?』
『うげ……足がグチャグチャだ……!』
『お巡りさーん!こっちこっちー!!』
……………………。
痛え……!
痛え……!
痛え痛え痛え痛え痛え痛え痛え痛え痛え痛え痛え痛え痛え痛えよおおおおおお!!!!
誰か!誰か!!
俺を助けてくれええええええええ!!!!!
****
「舜ちゃん!?舜ちゃんっ!?」
「……っは!?!?」
息苦しくて目を開けると、パジャマ姿の春音姉さんと……、多分詩乃さんと同年代の女性の看護師さんが僕を見下ろしていた……。
ベッド脇のデジタル時計を見ると、午前0時20分。
「………………」
頭の中が白く焼ける様な感じ……。
今……僕は……!?
何を……垣間見た……!?
「舜ちゃん……!あぁ……!良かった……!」
春音姉さんがまつ毛を震わせて……大きく溜め息を吐きながら……僕が寝ているベッドに突っ伏した。
「あの……僕は……?」
「突然痙攣を起こしたの。舜君のお姉さんがナースコールで呼んでくれたのよ?」
看護師さんはそう答えると、僕の脈を暫く数えてーー、
「怖い夢を見たのかもね。痙攣は5分以内に収まったから……大丈夫ね。投薬する心配は無いわ」
「あ、ありがとうございます……!」
春音姉さんが頭を下げると、看護師さんは僕と姉さんを交互に見て、最後に僕にニコリと笑った。
「良いお姉さんね?」
「……頼りになりっぱなしです……」
………………。
コツコツ靴を鳴らして、看護師さんが出て行く。
再び静寂が僕の病室を支配した。
「姉さん……?」
「ん……?」
「ありがとう……」
「んん…………」
僕が礼を言うと、春音姉さんは首を横に振って、ベッドの電灯を消した。
心なしか、姉さんの様子が少し変に感じた……。
いつの間にか、満月が、カーテンの隙間から顔を覗かせて、病室を青白く照らす……。
僕は、少し眠りにつくのが怖くなった。
さっき見たのは……僕の前世じゃなくて……あれは……。
「……舜ちゃん?」
ふと、闇の中で、春音姉さんの声が囁いた。
「怖い夢見たの……?」
「見た……かもしれない……」
すると……数十秒間……春音姉さんは黙り込み、そしてーー。
「私は……見たよ。覚えてる……。凄い怖い夢」
微かに、春音姉さんの声が、震えていた。
布地が擦れる音がする。
何だろう……?矢張り、姉さんの様子が、気配が……おかしい……?
「どんな夢……?」
「……………………」
春音姉さんの返答が返って来ない……。
段々と闇に目が慣れてきたと同時にーー僕のベッドがギシリと軋んだ。
「え…………?」
春音姉さんが……四つん這いで僕の身体を跨がって、潤んだ瞳で僕を……見下ろしていた。
「……舜ちゃんが……何処かに行っちゃう夢」
「姉さん……?」
「ううん……違う。……私が……私達が……舜ちゃんを追い出す……夢」
驚いて……僕の喉がヒクリと鳴った。
それは……その夢は……まさか。
何故?何故姉さんが……?
「舜ちゃんに……酷いこと……言って……追い出すの。舜ちゃん……泣いてるのに……勝手に酷い事……言って……!近寄るなって……」
すると、ベッドの上で動けなくなった僕を、春音姉さんは抱き締めた。
いや……抱き締めたというより……縋り付いた。
「なんで……?舜ちゃんは……私達を守ってくれたのに……!何であんな夢見るの……!?酷い……酷い……!私……!」
違う……。
だって……姉さん達はケンジに騙されたから……。
辛かったけど……それは……!
「下着が部屋で見つかった時も……私……舜ちゃんの事……疑いかけて……!」
「それは……!」
「もし……舜ちゃんがカメラ……置かなかったら……夢の中の私みたいに……私みたいに……!」
春音姉さんは、半ば混乱しているようにまくし立てる……。
否が応でも思い出してしまう、前世の記憶。
(また……誰かの玩具になるなら……いっそ……)
変な夢を見た所為か。突然僕の中で、黒い炎が燻る。
ほら見ろと、僕の中で僕がせせら笑う。
「姉さん……ごめん……!」
「え……ぁ……?」
衝動的に、僕は春音姉さんの頬に手を添えてーー、
「…………」
「ん…………!?」
春音姉さんの唇に僕の唇を重ねて……姉さんがこれ以上の謝罪をさせないようにした……。
キスなんて……前世でもした事無かったな……。
「ん…んぅ…………!?」
「………………」
「ん…………む…………ぅ」
姉さんは最初、戸惑ってはいたが。
暫くすると、自分から僕に舌を絡ませて来るようになり……。
「姉さん……!僕は……、」
「…………っ!」
やがて……涙で濡れていた瞳を蕩かせて……僕の言いなりになってしまった……。
****
「舜ちゃん……これで……良いの?」
「うん……。お尻は僕の方に向けて?」
「は…………はぃ」
ベッドの上で、僕と春音姉さんはパジャマを脱いで、僕は全裸に、姉さんはショーツ一枚になると、互いの股に顔を埋める体勢を取る。
僕の目の前で、汗ばんだ春音姉さんのお尻が揺れていたーー。
「は……ぁ……舜ちゃんのおちんちん……おっきい」
春音姉さんの手が、僕のペニスを摩る。包皮を剥かれ、露わになった亀頭に吐息が吹きかかる。童貞で死んだ僕には未知の快感だった。
……って言うか……、僕って大きかったのか?
「ん……れろぉ……」
春音姉さんがペニスに舌を這わせ始めた。
「ぅ……!?ねぇ……さ!?」
唾液を乗せた春音姉さんの舌が……陰茎を滑り、敏感な亀頭を突く。ヌルヌル……チリチリとした感触に腰が震えた
「ぁぁ……凄い匂い……ちゅ……れぇ……」
舌先でカリ首を抉り、一瞬吐息が亀頭に掛かったかと思えば、ペニス全体が生暖かい湿り気に包まれた。
春音姉さんの股の間から、姉さんがペニス全体を、苦しそうに咥えているのが見えた。
「んん……ふ……ぅ。んぐ……くちゅ……」
駄目だ……姉さんの口……凄く気持ちが良い。
このままじゃ……直ぐに果ててしまいそうだ……。
そんなの嫌だ……!
僕もされてばかりじゃいられない。春音姉さんのお尻を揉んで、ショーツの真ん中、股当てに浮かび始めた縦スジを指で何度も上下になぞった。
「んふぅ……っ!?く……ぅんっ!?」
縦スジをなぞる度、春音姉さんはペニスを咥えたまま、ビクッビクッと背を震わせた。
やがて、ショーツが湿り気を帯び始め、指を動かすとクチュクチュ音が鳴る。
僕は慎重に、春音姉さんのショーツを脱がした。
僕の目と鼻の先に、姉さんのおマンコがさらけ出される。
既に陰唇から溢れ出していた愛液に、姉さんの毛深い陰毛はベッタリと恥丘に張り付き、姉さんの荒い呼吸に合わせて陰唇がヒクヒクわななく。おマンコとアナルから発せられる姉さんの雌としての芳香が、ムワッと僕の鼻を突いた。
「姉さんのも……凄い匂いがする……」
「ぷはあ……っ!やだ……ぁ……!嗅がないで……嗅いちゃ……いやぁ……!」
ペニスを吐き出した春音姉さんは、恥ずかしそうな声をあげながら、ペニスを手でしごき始めた。
僕も自由が利く右手で、陰唇のてっぺんの包皮を剥き、中からクリトリスを露出させ、指で捏ねる。
「んひぃっ♡きゃ……ぁふっ♡ふぅあ……っ♡」
大粒の肉芽を摘んで、捏ねて、引っ張る。段々と姉さんの声が甘ったるいものとなり、おマンコの粘膜は膣内から溢れる愛液でビショビショになった。
頃合いだ。
僕は……春音姉さんの口内に射精したい気持ちを、姉さんのおマンコにむしゃぶりつきたい気持ちを堪えて、春音姉さんに命令した。
「姉さん……もう良い。止めて……」
「え……?」
くぅん……と、春音姉さんは悲しそうに鼻を鳴らす。
「舜ちゃん……?私の口……気持ち良く……なかった?」
「ううん、凄く気持ち良かった……。でも……」
「遠慮しなくで良いんだよ?お姉ちゃんの口にいっぱい……」
僕は決めていた。
この頃の僕はまだ……精通になっていない。
なら……いっそ。
初めての射精は……。
「僕……姉さんの膣内に射精したい……」
****
「今日は……安全な日だから」
そう言って春音姉さんは困った顔をしながら承諾してくれた。
僕はヨロヨロ……春音姉さんに支えられながら起き上がると、代わりに姉さんをベッドに寝かせる。そして、姉さんに股を開くように命じた。
「んん……っ」
両手で太腿を持ち上げるように……春音姉さんは開脚する。
姉さんのおマンコがパックリと開いて……姉さんのお尻の下に敷いたタオルケットに愛液を垂らしていた。
「良いよ……舜ちゃん……お姉ちゃんの膣内においで……?」
精一杯だろう微笑を浮かべる春音姉さんともう一度キスをすると、僕は姉さんの唾液でヌルヌルになったペニスを、姉さんのおマンコにあてがった。
うん……やっぱり僕のペニスって……大きいのかな……?前世は自己嫌悪にまみれて生きて来たから、良く分からない……。
「姉さん……もし……気分悪くなったら……言ってね?」
「うん……ありがとう……。舜ちゃん……?」
「ん……?」
「私……私達……舜ちゃんが……優しくて強い舜ちゃんが……大好き……だから……」
僕は、春音姉さんの言葉を待つ事無く、ペニスを姉さんの膣口に押し当て、そのまま……、
「……っ!」
一気に、挿入した。
グチュ……ブツッ……ズチュウゥゥ……ッ
処女膜が、破れる感触ーー!
「ふ……ぐっ……あ……が……ぁ……っ!」
破瓜の痛みから来る叫びを、春音姉さんは歯を食い縛って押し殺す。
部屋の外に漏れないように。
義姉弟同士のセックスが、ばれないように。
「ぁ……舜ちゃんに……処女……捧げちゃ……った……ぁ」
春音姉さんのおマンコは、破瓜の血をタオルケットに垂らしながらも、僕のペニスを口いっぱいに根元まで飲み込んでくれた。
熱くて、ヌルヌルウネウネとペニスを締め付ける感覚。
これが……セックスの感覚……!
「姉さん…っ、動かすよ…っ!?」
「う……うんっ!」
姉さんが頷くのを確認すると、僕は腰を動かしてペニスの抽送を開始する。
「……っ!ぁ……っ!」
「ぃぎ……っ!ぐぅ……っ!」
グチュ……グチュ……ズチュ……
春音姉さんの愛液と血に濡れた陰茎を引いて、また姉さんの膣内に押し込む。
暖かな媚肉がペニス全体を擦り上げる快感に、僕の脳内に火花が奔る。
気を抜けば早まってしまいそうな腰を懸命に御して、僕は春音姉さんがあまり痛がらないように抽送を続けた。
やがてーー。
「ふ……ぁ♡あ……ん♡ん……っ♡ん……っ♡」
痛みが引いたか。春音姉さんの声が再び甘味を増して来た頃。
僕はそこを見計らって、
「ん……っ!」
ズチュンッ!
「ぉ……ひぃ……っっ♡」
僕は腰の動きを早める。
もう……限界だった……!
打ち付ける。打ち付ける!膣口を広げて!膣道を広げて!僕のペニスで春音姉さんを蹂躙した。
「くひ……♡しゅんちゃ……♡おねえひゃ……こわれ……ひぃ……っ♡」
春音姉さんの甘く蕩けた顔が、ペニスを打ち込む度にブルンブルン揺れる豊満な乳房が、その様が!僕から理性を剥奪させる!
「ねえ……さ……っ!」
「ふ……ぁ……♡ぁ……っ♡」
僕は春音姉さんに身体を密着させ、舌を伸ばして姉さんの乳首を舐め転がしながらーー、
「射精る…………!!」
「き……て……ぇ……♡」
春音姉さんの脚がガッチリ僕の身体をホールド。
僕はペニスを姉さんの膣道深く深くに押し込んでーー、射精した……!
ビュルッ!ビュルルルルルルルルルルルルルルゥゥゥゥ…………
「っっっっっっっ♡♡♡♡」
背を仰け反らせ、声を極限まで押し殺した春音姉さんの絶頂を見届けながら。
僕は形容し難い達成感と疲労感に、身を委ねた……。
****
その後ーー。
春音姉さんが持ってきた身体拭き用のウェットティッシュで僕と姉さんは身体を綺麗に拭いてーー。
春音姉さんからドボドボと溢れ落ちる精液の量にびっくりしながらもーー。
僕と春音姉さんは、病室のベッドで全裸のまま抱き合って……、
「舜ちゃん……?」
「なに……?」
「もし……私が舜ちゃんに……夢みたいな酷い事したら……」
「………………」
「私の事…………壊して……良いから……」
……何て事を言うんだよ、姉さん……。
もう……前世にはならない。
大丈夫だよ……。
でも……春音姉さんは……何故そんな夢を……?
ただの偶然……?
僕はそう考えながら……春音姉さんの胸の谷間に顔を埋め、夢すら見ない深い眠りに、落ちていった……。
……………………。
………………。
…………。
……。
翌日ーー。
詩乃さん達が来るよりも早く、警察の人が僕の病室へやって来た。
そして、僕に同情するような、悲痛な面持ちで伝えてくれた……。
深夜に、ケンジは警察に捕まった。
しかし……。
ケンジは逃走を図ろうとして電車に轢かれ。
両足を切断する大怪我を負ったらしい……。
哀れだな……。
ケンジ……。
続く
応援ありがとうございます!
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