（完結） 転生して１６歳から人生やり直し

手伝ってみた

結奈の高校が始まる前日、課題に追い詰められて俺の家にやって来た。

「光希だけが頼りなの」

「数学だけは、手伝ってやる」
問題は簡単だった。
だがここで、自分の問題点に気付く。
集中力が続かない。
解き方は判っているのに、考え続けるスタミナが無い。
ともかく時間が掛る。

プリントの問題は全部解けたが、２時間掛った。
６０分のテストだったら半分、９０分なら７０点前後だ。

「全部、出来てる。さすが光希だね」

「１時間ぐらいで出来ないと。時間、掛かり過ぎだよ」
まだまだ俺の意識と光希の身体が、シンクロしていない。
身体が俺に合わせてくれるはずは無いので、俺が合わせるだけだ。

「ねえ、キスして」
結奈が俺に催促してきた。

「英語は終わったのかよ」

「まだ」

「終わったら、してやるよ」

「したくないんだ」

「結奈を２階に連れてって、犯すのを我慢してる」

「そんな事、想像してるの？」

「想像じゃない、realだ」
さすがに結奈も黙って、英語の課題を続けた。

「出来た」
俺にプリントを見せる。

「所々間違ってるが、大筋で合ってるからいいかな」