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23いよいよお祭り開始
しおりを挟むいよいよお祭りが始まった。
マルベリー通りには、夕方からたくさんの人が押し寄せた。
家族連れやカップル、仕事帰りの連れ、お年寄りや子供たちと色々な人が通りを歩いて来る。
プリムローズはここぞとばかりに声を上げる。
「いかがですか?お化け屋敷やってます。どうぞ楽しんでみませんか?お一人の方出も連れと一緒に入る事も出来ますので安心して下さい。お化け屋敷以外にもアイスキャンディーや花火も楽しめますよ。お子様にはお菓子のつかみ取りや飲み物飲み放題もあります。さあ、いかがですか~」
一緒にピックも連れているせいか、女の子の団体さんががやがや言いながら近づいてきた。
「お化け屋敷?それって何ですか?」
ピックがすかさず説明する。
「きゃ~それって恐くないですか。私恐がりだから…どうしよう。無理かも」
プリムローズはその女の子の腕をがばりとつかむ。
「安心して、心配なら、ほら、ここにいるこの子や他にも…ほら見て。あっちにもいるでしょう。あの人たちが一緒に入るから、あなた達の安全はあの人たちが保証するわ。どう?きっと楽しいわよ」
プリムローズはレゴマールたちの方を指さして女の子たちを誘う。
ピックはプリムローズの耳元で言う。
「そんないい加減な事言っていいんですか?」
「何言ってるのよ。ピックたちだって結婚相手を探してるんでしょう?それこそ今日はチャンスじゃない」
プリムローズは平然とした顔でつかんでいた女の子の手をピックに手渡す。
「さあ、この子たちを案内して差し上げて…お客様入りまーす!」
女の子たちはきゃっきゃっと声を上げながら屋敷の方に進んでいく。
「出て来たらアイスキャンディーやお菓子のつかみ取りなんかもあるわ。それに花火も」
プリムローズは追い打ちをかけるように声を張り上げる。
「アイスキャンディー?何それ…何だかすごく面白そう」
「うん、ここ凄くいいじゃない」
「私、あの銀髪の人がいいなぁ…彼とってもかっこいい」
プリムローズはそれからも次々とお客を呼び込んだ。
お化け屋敷の入り口担当はダイルに頼んであった。
ひとりの客には男性には女性を、女性には男性を組み合わせて入らせるようにと指示していた。
もちろん客寄せにブレディ、レゴマール、ピックにはお客と一緒に連れだって中に入ってもらうことにした。
そしてゴールしたら庭先にテーブルとイスがある。
そこでお菓子つかみ取りや飲み物などを楽しんでもらって一緒に入った男女にきっかけを作ろうという作戦だ。
そして結婚相談所の会員にならないかと話を持ち掛けるのはプリムローズの担当でアルナンドには飲み物を作ったりアイスキャンディーを担当してもらうことになっていた。
思った以上にお化け屋敷は賑わいお客は次々に入って来た。
そのせいでゆっくり座って話も出来ない状態になる。
プリムローズは急いで通りを渡った相談所も開放することにした。
ついでにここで会員になる用紙の記入もお願いすることになってプリムローズは大忙しで行ったり来たり走り回った。
お化け屋敷から出てもたくさんの人が庭で座って話をしたりしてその間に配った線香花火はすごく好評でお土産に持って帰りたいと言う人もいた。
線香花火は前世の吉田あかねの頃に一度作った事があってその記憶を頼りに再現したものだったがこれが案外うまく出来てこの世界にはないものだったので余計にみんなに受けたらしい。
そしてやっとローリーとカイトたちがやって来た。
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