ご機嫌ななめなお嬢様は異世界で獣人を振り回す

はなまる

文字の大きさ
32 / 41

32

しおりを挟む

 
 くららの言葉はすぐに却下された。

 彼の指はたくみにくららの肌をさする。

 胸を覆っていた腕はさりげなくほどかれ、露わになった胸を彼の片方の手のひらがすっぽりと包み込むと5本の指がその形を変形させていく。

 彼に触られた部分からピリッと火花が飛び散ったみたいに、興奮が体中に飛び火していく。


 指先で先端をきゅっとつままれると、それだけで内襞がうごめき始めてしまう。

 くららは体をくねらせてその痺れをこらえる。

 「こら!くららじっとして…」

 マクシュミリアンは、彼女を抱いた手の力を強めた。

 そのせいで彼の硬い肉茎がくららの内ももにぐりぐり押し当てられた。

 「あっ、…もう、マクシュミリアンったら…」

 「どうしたくらら、もう欲しくなった?」

 「もう…そんな…そんな事を言うマクシュミリアンなんか嫌いです!」

 くららは彼の腕を振りほどいて滝の方に進んで行く。


 「そんな事言っていいのか?」

 彼はくららを追って彼女を捕まえるとうなじに唇を這わせてくる。

 彼の指は巧みにくららの乳首の周囲をぐるりと回って先をこりこりつまみ始めた。

 「ん、ふっ、あぁ…‥…」

 甘い蜜が流れ込むように、背筋がぞくぞく痺れその快感は脳を麻痺させていく。

 「くらら…君の体は僕のものだ。わかってるだろう?」

 そう言うが早いか彼の指はくららのお腹から秘部に伸ばされて行く。

 「いいえ、わたしそういうのは‥‥」

 くららはマクシュミリアンを振りほどいた。


 くららは脚を伸ばす。

 えっ?脚が届きません。あっ!待って‥‥わたし泳げませんのに‥‥

 くららはパニックになった。

 ばしゃばしゃ手と足をばたつかせてもがく。

 「くらら?大丈夫か?」

 マクシュミリアンがくららをつかまえて抱きかかえた。

 「もう!マクシュミリアンのせいです。わたし泳げませんのに、こんなに深いなんて知りませんでした」

 「くらら泳げないのか?そうか‥‥じゃあしっかり僕につかまってるしかないな」

 「マクシュミリアン、わたしをもっと浅瀬に連れて行って…」

 「ああ、もちろんそうする。さあしっかり僕の体につかまってて、大丈夫君を溺れさせたりしないよ」

 マクシュミリアンはすっかりご機嫌だ。


 くららは泳げないので必死で彼の首にしっかり両腕を巻き付けて両脚は彼の腰に絡ませていた。

 でも、彼の両手は自由に動くのだ。すぐにくららの背中を伝いおりた手が彼女の内ももから秘部の間に滑り込んできた。

 重なり合った襞をかき分けて、すぐに内襞の中に指を差しいれた。

 彼の指はいたずらにくららの中をこすりながら襞をかき回した。

 「そんな‥‥だ、め!…あっ、……ああぁ‥‥」

 「くらら…そんな可愛い声出したら‥‥」

 マクシュミリアンがたまらないように、くららの首すじに吸い付き髪の生え際を舌先でなぞる。


 くららは甘い声を漏らした。

 甘美な痺れが肌を刺激して、体中が彼を求め始める。

 どんなに言葉で拒絶しても彼を拒むのはもう不可能だった。

 「もう…‥あぁ」

 蜜をため込んだ膣の内部は、彼が早く欲しいとキュッと締まって熱をためて行く。

 彼の親指は敏感な部分に伸ばされて、中と蕾を同時にぐちゅぐちゅといじられる。

 「うんっ‥‥はぁぁ‥‥‥」

 くららはもう溜まらず腰を揺らす。

 顔をのけ反らすと、彼の瞳と視線が絡んだ。

 その飢えたような瞳がくららをますます高揚させた。

 「マ、クシュ‥‥あなたが好き……」

 思わずそう言わずにいられない。

 「くらら、僕を殺すつもり?ああ…もう我慢できないから」

 マクシュミリアンはくららを抱いたまま岸に向かった。

 彼女を抱いたまま川岸の岩場に座らせた。

 くららは平たい岩の上に座らされると両脚を開かれた。

 「ああ‥‥見ないで…やぁ、あぁぁぁ…‥」

 彼はすぐに膨らんだ蕾に顔をうずめる。そこを舌で弾き、舌先でデリケートな振動を送り込む。

 舐められた部分はすぐに熱くなり痺れ、そして快感に崩れていく。

 ああ…もう、どろどろに溶かしてほしい。

 もっとあなたの好きにして欲しい。

 もっと、もっとわたしに溺れて欲しい。

 もっとあなただけのものになりたい。

 でも、あなたはわたしだけのものではない。

 くららの心には、かきむしられるような興奮と苦痛がせめぎ合う。

 「マクシュ‥‥来て。あなたが欲しい…」

 くららは狂おしいほどマクシュミリアンと繋がりたくなった。

 「ああ…くらら…僕のくらら」

 マクシュミリアンは自らも岩場に座るとくららを抱いて自分の上に跨がせた。

 くららの秘部のすぐ前には彼の猛った雄茎があった。

 彼がくららの腰を両手で持ちあげた。

 「くらら、自分で入れるんだ」

 彼の先端がくららの襞をかすかにこする。

 蜜がその先走りに絡みつき、ぬらぬらと雄茎を濡らしていく。

 「そ、そんな‥‥ぁあ‥‥」

 くららの内襞は今も疼きっぱなしで、ひくひくうごめいている。

 「もう我慢できない‥‥」

 マクシュミリアンは抱き上げたくららの腕をゆるめる。


 くららの濡れそぼった割れ目がいやらしい音を立てると、彼のそれをずぶずぶと受け入れて行く。

 たっぷりと濡れた内襞は待ち構えていたかのように蜜を溢れさせた。

 熱杭がくららの中心部を開いて行くと、くららはすぐに快感に震え始めた。

 「あっ!あぁ‥‥‥」

 マクシュミリアンは、くららの腰を抱きかかえると最奥まで一気に貫いた。

 「っう、はぁ…‥」

 彼は顔をしかめて苦し気に息を漏らす。

 ゆっくり彼が腰を動かすとくららもそれに合わせて腰を揺らした。

 内側の媚肉は太く硬い肉塊に押し広げられ、体の中心を動き回り襞をかき回される。

 疼きが沸き上がり蜜があふれる。

 くららと彼の結合部分に愛液がぴちゃぴちゃと溢れて、突き上げられるたびに恥ずかしい音を立てる。

 「あっ、うぅんん‥‥も……」

 「もっとか?」

 マクシュミリアンがくららのお尻を抱え上げて立ちあがった。

 一気に最奥を突き立てられてくららは絶頂の階段を駆け上がった。

 「‥‥や!ああ、んぁぁぁ……」

 彼はたがが外れたように腰を振りまくる。

 激しく強く執拗な抽送が繰り返されて、くららの膣内を突き上げてくる。

 内襞が溶けて行く。子宮奥が摺り上げられ収縮が起きた。

 「ああ…もう‥‥気持ちいっ…‥マク、シュ…‥ア、ン…‥‥」

 「くら、ら…‥…」

 彼の熱杭がどくどくと脈打つと唇が重なった。

 被毛が濡れて水滴がキラキラ光り、くららの透き通るような肌と混ざり合うと彼女の肌も光に反射されたのか輝いた。

 そしてふたりの体も心もとろとろに溶けてひとつになった。
 

 マクシュミリアンはくららをそっと下ろす。

 くららを川の中に入ると体を洗ってやる。水は腰の辺りまであってちょうど都合がよかった。

 くららは、まだ絶頂の余韻の中にいるのか大人しく彼に体を任せている。


 マクシュミリアンは楽し気にくららを見つめていた。

 乱れた黒髪、真っ赤になった頬、潤んでいる瞳、透き通るような素肌から零れ落ちそうな乳房、そして淡いピンク色をした乳首、

 そして驚くほど生意気なことを言ったかと思うと悩まし気な声を上げる官能的な唇を…‥

 突然マクシュミリアンの心にくららへの思いが沸き上がる。

 彼女は僕だけの女だ。

 めちゃくちゃにしてしまいたいほどの独占欲。

 彼女のためならこの命さえも捨ててもいいとさえ思う犠牲心。

 本能が彼女を決して離してはいけない告げている。

 こんな気持ちは絶対に誰にも感じたことはない。

 マクシュミリアンはくららを愛していると確信する。

 もう絶対にくららを離さないと……

 

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

おばさんは、ひっそり暮らしたい

波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。 たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。 さて、生きるには働かなければならない。 「仕方がない、ご飯屋にするか」 栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。 「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」 意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。 騎士サイド追加しました。2023/05/23 番外編を不定期ですが始めました。

誰でもイイけど、お前は無いわw

猫枕
恋愛
ラウラ25歳。真面目に勉強や仕事に取り組んでいたら、いつの間にか嫁き遅れになっていた。 同い年の幼馴染みランディーとは昔から犬猿の仲なのだが、ランディーの母に拝み倒されて見合いをすることに。 見合いの場でランディーは予想通りの失礼な発言を連発した挙げ句、 「結婚相手に夢なんて持ってないけど、いくら誰でも良いったってオマエは無いわww」 と言われてしまう。

いなくなった伯爵令嬢の代わりとして育てられました。本物が見つかって今度は彼女の婚約者だった辺境伯様に嫁ぎます。

りつ
恋愛
~身代わり令嬢は強面辺境伯に溺愛される~ 行方不明になった伯爵家の娘によく似ていると孤児院から引き取られたマリア。孤独を抱えながら必死に伯爵夫妻の望む子どもを演じる。数年後、ようやく伯爵家での暮らしにも慣れてきた矢先、夫妻の本当の娘であるヒルデが見つかる。自分とは違う天真爛漫な性格をしたヒルデはあっという間に伯爵家に馴染み、マリアの婚約者もヒルデに惹かれてしまう……。

【12月末日公開終了】有能女官の赴任先は辺境伯領

たぬきち25番
恋愛
辺境伯領の当主が他界。代わりに領主になったのは元騎士団の隊長ギルベルト(26) ずっと騎士団に在籍して領のことなど右も左もわからない。 そのため新しい辺境伯様は帳簿も書類も不備ばかり。しかも辺境伯領は王国の端なので修正も大変。 そこで仕事を終わらせるために、腕っぷしに定評のあるギリギリ貴族の男爵出身の女官ライラ(18)が辺境伯領に出向くことになった。   だがそこでライラを待っていたのは、元騎士とは思えないほどつかみどころのない辺境伯様と、前辺境伯夫妻の忘れ形見の3人のこどもたち(14歳男子、9歳男子、6歳女子)だった。 仕事のわからない辺境伯を助けながら、こどもたちの生活を助けたり、魔物を倒したり!? そしていつしか、ライラと辺境伯やこどもたちとの関係が変わっていく…… ※お待たせしました。 ※他サイト様にも掲載中

強面夫の裏の顔は妻以外には見せられません!

ましろ
恋愛
「誰がこんなことをしろと言った?」 それは夫のいる騎士団へ差し入れを届けに行った私への彼からの冷たい言葉。 挙げ句の果てに、 「用が済んだなら早く帰れっ!」 と追い返されてしまいました。 そして夜、屋敷に戻って来た夫は─── ✻ゆるふわ設定です。 気を付けていますが、誤字脱字などがある為、あとからこっそり修正することがあります。

二度目の初恋は、穏やかな伯爵と

柴田はつみ
恋愛
交通事故に遭い、気がつけば18歳のアランと出会う前の自分に戻っていた伯爵令嬢リーシャン。 冷酷で傲慢な伯爵アランとの不和な結婚生活を経験した彼女は、今度こそ彼とは関わらないと固く誓う。しかし運命のいたずらか、リーシャンは再びアランと出会ってしまう。

断る――――前にもそう言ったはずだ

鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」  結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。  周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。  けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。  他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。 (わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)  そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。  ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。  そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?

バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました

美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?

処理中です...