3 / 38
第3話 牛にひかれて善光寺参りじゃなくて
しおりを挟む
ホテルで早速買った漫画を読んでいく。
これは大病院に勤める外科医がタイムスリップして江戸時代末期に行って活躍する奴で、TVドラマにもなった奴だ。
ドラマは見たことが無かったのだが、読み進めていくとこれが結構面白い。
数冊読んで、一休みとばかりに近くの居酒屋に夕飯を食べに出る。
入った居酒屋の大将と世間話をしていると、布引観音の話を聞いた。
布引の観音様が牛にひかれて善光寺にお参りしたという昔話だ。
俺の行動が、その話と逆にはなったが、『良いことをしましたね』と言ってもらえた。
きっとご利益もあるのだろうって、もう十分にご利益があったような気がする。
俺は先輩の仕事で来たついでにここまで足を延ばしたのだが、ちょうど逆コースが話に出た『善光寺参り』になるらしい。
今までの探偵業はほとんどが猫探しで、一件あたりの仕事の単価が良くて数万円の案件しかしていなかったのだが、今回の案件だけで10万円以上のお金を稼いだ。
長野支社の人からレプリカ万年筆と一緒にもらった封筒の中身を見てはいないがそれでも十分な金額を稼ぐことができた。
そういう意味でも地元の神様にお礼ができたとでも思っておこう。
宿に戻ってから、先にバザーで仕入れた漫画の続きを読んでその日を終えた。
翌日は、朝から移動して東京駅の近くにある先輩の会社に報告に向かう。
ついでに途中で秋葉原に寄って、鉄道関連のグッズの裁き先を探してみた。
すると、街中でやたら毛並みの良い猫を見つけた。
またたび体質って実際にあるようなのだが、俺もその体質のようで、たらと猫が寄ってくる。
まあ、その体質のおかげで今でも俺が探偵業を続けられているのだが、その経験豊富な俺が近づいてきた猫がただの野良猫でないと感じ、近づいてきた猫をその場で保護した。
猫を保護してしまった以上、街歩きにも限界があるので、俺はそのまま猫を連れて先輩の会社に歩いて向かった。
仕事の報告の件もあるが保護した猫についても仕事にしたくて、考えながら歩いていた。
そもそも、保護した猫だが、まずは種類や相場などを知らないと仕事にならない。
一度、獣医をしているOBに電話を掛けて、そのあたりを聞くと、ICチップのことを教えられる。
前にも先輩から教えられていたことだが、忘れていたこともあり正直今回は助かった。
そう、こういうきちんと飼われている猫にはICチップが体の中に埋め込まれているはずだ。
俺は先輩の助言に従い、携帯でペットショップを探すが簡単に見つかりそうにない。
行き当たりで店にでも入ろうとしたら、足元を見られそうで信用ができない。
なので、商社に勤める先輩に電話で相談すると、すぐに会社に近いデパート内にあるペットショップを紹介してもらった。
しかし、保護した猫を裸の状態でデパートに入るのもできそうにないとかで、結局俺は一度先輩と落ち合ってからペットショップに向かった。
先輩は社内のペット用品を扱っている部署から藤でできたケージを持ってきてくれたので、保護猫をケージに入れて件のペットショップに向かった。
ペットショップで飼い主がすぐに判明したが、そこからが大変だった。
とにかく、そのあとすぐに先輩は会社に連絡を入れたかと思ったら、先輩の上司が同僚を連れて慌ててビルから出てきて大騒ぎ。
『……鍋島……』
どうも、鍋島さんという方が飼っている猫で、先方でも猫が家出をしており、困っているとのことだった。
この鍋島様というのが横浜に住む旧家で、先輩の商売上とても大切な方の御親戚だとかで、すぐに先方に連絡が入れられて俺に追加で仕事が回されてきた。
先にペットショップに向かうときに慌てて用意した籐でできたケージに件の猫が入れられたまま、俺にそのまま横浜の鍋島様のところに運んでほしいとのことだった。
別にかまわないので、俺はその場でその仕事を受け、仕事の報酬として封筒に入れられた10万円を受け取った。
尤も、その際に受け取りの書類にサインを要求されたので、俺は先日手に入れたばかりのアンティーク万年筆を使って自分の名前を書いてみた。
書き味も良く、とても気に入った。
仕事を受けた際に、先輩からは『くれぐれも先方に失礼の無いように』とくぎを刺さされ、先輩の上司の方からは、猫に負担のかからないように東京駅からはグリーン車を使って横浜に向かってほしいと注文が付いた。
ここ東京駅からタクシーも考えたようなのだが、渋滞などで猫の調子が悪くなることを恐れているようだ。
それでも、横浜からはタクシーで赤レンガ倉庫前に向かい、そこに車でいらっしゃるご婦人にケージを渡すことになっている。
俺も初めてのことなのだが、赤レンガ倉庫前で待ち合わせ、「高級車で来るご婦人なので間違うことが無いだろう」と言われたので、俺はそのまま指示に従った。
それでも先輩は東京駅の東海道線のホームまで付いてきて、俺にグリーン券をわざわざ買って寄こして、俺がグリーン車に乗り込むのを確認してきた。
どこまで信用が無いのかと、文句の一つも出そうだったが、さすがに10万円の仕事が勝手に回って来たのだ。
気分もよかったこともあり、俺は空いているグリーン車の一階席に座り手を振り先輩に挨拶を交わす。
品川駅を過ぎたあたりだろうか、猫の様子が気になりケージの隙間から手を入れて猫の様子を探った。
というよりも暇だったので、猫と遊ぼうとしていたのだ。
さすがに車内で猫をケージから出すわけにもいかないので、逃げられる恐れもあることだし、指先を入れて猫に触ろうとしていたのだが、猫の機嫌が悪かったのか、ケージに入れた指先をその猫が引っ搔いてきた。
『痛た!』
思わず手を引くが、ケージから手を抜き去る前に意識が飛んでいた。
そうだ、そこから記憶が無い。
それで、現在につながったのだが……
というか、猫だ。
今更だけど猫は無事なのか。
俺は思わずケージを覗いて見たが暗くてよく見えない。
しかし、持ち上げたケージがやたらと重く感じる。
俺に渡された時にここまで重かったはずは無かったのだと思い、少しだけケージを開いて中の様子を探ると、そこには猫はいなかった。
猫用でないこのケージは中型犬でも小さ目の犬ならば入れることができるくらいの大きさで、保護した猫一匹ならば広すぎる。
が、その中に猫はいなかった。
いくつか考えられるのだが、俺がこのわけわからん状態になる時に、猫の方で付き合っていられないとばかりに付いて来なかったというのが一番しっくりときた。
そうなると中には何があるのかって、もう少しケージを開いて中の様子を探ると、お金の他に立派な紙がぎっしりと詰まっている。
いよいよ訳分からない……が、ここでお店を開くにはあまりに不用心でもある。
いくら一圓札だと言えどもお金には変わりがないし、そもそも俺のいるこの世界?時代?ではその一圓の価値もはるかに高そうだ。
ならばそんなのを無造作に広げるわけにもいかないので、俺は一度ラウンジを出てからフロントに向かい、このホテルに部屋を取る。
「すみませんが、予約は無いが部屋を借りたいのだが」
「はい、今ですと1泊一円の部屋ならご用意できますが」
「十日ばかり連泊したいのだが、問題ないか」
「ええ、問題はございません。
すぐにお部屋にご案内いたします」
「ああ頼む」
そう言って、その場でフロントから要求された金額をあの百均で買った巾着から取り出して支払う。
ボーイさんが荷物を持ってくれるというのだが、大切なものがあるのでと断りケージだけは俺が手に持ってボーイさんに付いていった。
これは大病院に勤める外科医がタイムスリップして江戸時代末期に行って活躍する奴で、TVドラマにもなった奴だ。
ドラマは見たことが無かったのだが、読み進めていくとこれが結構面白い。
数冊読んで、一休みとばかりに近くの居酒屋に夕飯を食べに出る。
入った居酒屋の大将と世間話をしていると、布引観音の話を聞いた。
布引の観音様が牛にひかれて善光寺にお参りしたという昔話だ。
俺の行動が、その話と逆にはなったが、『良いことをしましたね』と言ってもらえた。
きっとご利益もあるのだろうって、もう十分にご利益があったような気がする。
俺は先輩の仕事で来たついでにここまで足を延ばしたのだが、ちょうど逆コースが話に出た『善光寺参り』になるらしい。
今までの探偵業はほとんどが猫探しで、一件あたりの仕事の単価が良くて数万円の案件しかしていなかったのだが、今回の案件だけで10万円以上のお金を稼いだ。
長野支社の人からレプリカ万年筆と一緒にもらった封筒の中身を見てはいないがそれでも十分な金額を稼ぐことができた。
そういう意味でも地元の神様にお礼ができたとでも思っておこう。
宿に戻ってから、先にバザーで仕入れた漫画の続きを読んでその日を終えた。
翌日は、朝から移動して東京駅の近くにある先輩の会社に報告に向かう。
ついでに途中で秋葉原に寄って、鉄道関連のグッズの裁き先を探してみた。
すると、街中でやたら毛並みの良い猫を見つけた。
またたび体質って実際にあるようなのだが、俺もその体質のようで、たらと猫が寄ってくる。
まあ、その体質のおかげで今でも俺が探偵業を続けられているのだが、その経験豊富な俺が近づいてきた猫がただの野良猫でないと感じ、近づいてきた猫をその場で保護した。
猫を保護してしまった以上、街歩きにも限界があるので、俺はそのまま猫を連れて先輩の会社に歩いて向かった。
仕事の報告の件もあるが保護した猫についても仕事にしたくて、考えながら歩いていた。
そもそも、保護した猫だが、まずは種類や相場などを知らないと仕事にならない。
一度、獣医をしているOBに電話を掛けて、そのあたりを聞くと、ICチップのことを教えられる。
前にも先輩から教えられていたことだが、忘れていたこともあり正直今回は助かった。
そう、こういうきちんと飼われている猫にはICチップが体の中に埋め込まれているはずだ。
俺は先輩の助言に従い、携帯でペットショップを探すが簡単に見つかりそうにない。
行き当たりで店にでも入ろうとしたら、足元を見られそうで信用ができない。
なので、商社に勤める先輩に電話で相談すると、すぐに会社に近いデパート内にあるペットショップを紹介してもらった。
しかし、保護した猫を裸の状態でデパートに入るのもできそうにないとかで、結局俺は一度先輩と落ち合ってからペットショップに向かった。
先輩は社内のペット用品を扱っている部署から藤でできたケージを持ってきてくれたので、保護猫をケージに入れて件のペットショップに向かった。
ペットショップで飼い主がすぐに判明したが、そこからが大変だった。
とにかく、そのあとすぐに先輩は会社に連絡を入れたかと思ったら、先輩の上司が同僚を連れて慌ててビルから出てきて大騒ぎ。
『……鍋島……』
どうも、鍋島さんという方が飼っている猫で、先方でも猫が家出をしており、困っているとのことだった。
この鍋島様というのが横浜に住む旧家で、先輩の商売上とても大切な方の御親戚だとかで、すぐに先方に連絡が入れられて俺に追加で仕事が回されてきた。
先にペットショップに向かうときに慌てて用意した籐でできたケージに件の猫が入れられたまま、俺にそのまま横浜の鍋島様のところに運んでほしいとのことだった。
別にかまわないので、俺はその場でその仕事を受け、仕事の報酬として封筒に入れられた10万円を受け取った。
尤も、その際に受け取りの書類にサインを要求されたので、俺は先日手に入れたばかりのアンティーク万年筆を使って自分の名前を書いてみた。
書き味も良く、とても気に入った。
仕事を受けた際に、先輩からは『くれぐれも先方に失礼の無いように』とくぎを刺さされ、先輩の上司の方からは、猫に負担のかからないように東京駅からはグリーン車を使って横浜に向かってほしいと注文が付いた。
ここ東京駅からタクシーも考えたようなのだが、渋滞などで猫の調子が悪くなることを恐れているようだ。
それでも、横浜からはタクシーで赤レンガ倉庫前に向かい、そこに車でいらっしゃるご婦人にケージを渡すことになっている。
俺も初めてのことなのだが、赤レンガ倉庫前で待ち合わせ、「高級車で来るご婦人なので間違うことが無いだろう」と言われたので、俺はそのまま指示に従った。
それでも先輩は東京駅の東海道線のホームまで付いてきて、俺にグリーン券をわざわざ買って寄こして、俺がグリーン車に乗り込むのを確認してきた。
どこまで信用が無いのかと、文句の一つも出そうだったが、さすがに10万円の仕事が勝手に回って来たのだ。
気分もよかったこともあり、俺は空いているグリーン車の一階席に座り手を振り先輩に挨拶を交わす。
品川駅を過ぎたあたりだろうか、猫の様子が気になりケージの隙間から手を入れて猫の様子を探った。
というよりも暇だったので、猫と遊ぼうとしていたのだ。
さすがに車内で猫をケージから出すわけにもいかないので、逃げられる恐れもあることだし、指先を入れて猫に触ろうとしていたのだが、猫の機嫌が悪かったのか、ケージに入れた指先をその猫が引っ搔いてきた。
『痛た!』
思わず手を引くが、ケージから手を抜き去る前に意識が飛んでいた。
そうだ、そこから記憶が無い。
それで、現在につながったのだが……
というか、猫だ。
今更だけど猫は無事なのか。
俺は思わずケージを覗いて見たが暗くてよく見えない。
しかし、持ち上げたケージがやたらと重く感じる。
俺に渡された時にここまで重かったはずは無かったのだと思い、少しだけケージを開いて中の様子を探ると、そこには猫はいなかった。
猫用でないこのケージは中型犬でも小さ目の犬ならば入れることができるくらいの大きさで、保護した猫一匹ならば広すぎる。
が、その中に猫はいなかった。
いくつか考えられるのだが、俺がこのわけわからん状態になる時に、猫の方で付き合っていられないとばかりに付いて来なかったというのが一番しっくりときた。
そうなると中には何があるのかって、もう少しケージを開いて中の様子を探ると、お金の他に立派な紙がぎっしりと詰まっている。
いよいよ訳分からない……が、ここでお店を開くにはあまりに不用心でもある。
いくら一圓札だと言えどもお金には変わりがないし、そもそも俺のいるこの世界?時代?ではその一圓の価値もはるかに高そうだ。
ならばそんなのを無造作に広げるわけにもいかないので、俺は一度ラウンジを出てからフロントに向かい、このホテルに部屋を取る。
「すみませんが、予約は無いが部屋を借りたいのだが」
「はい、今ですと1泊一円の部屋ならご用意できますが」
「十日ばかり連泊したいのだが、問題ないか」
「ええ、問題はございません。
すぐにお部屋にご案内いたします」
「ああ頼む」
そう言って、その場でフロントから要求された金額をあの百均で買った巾着から取り出して支払う。
ボーイさんが荷物を持ってくれるというのだが、大切なものがあるのでと断りケージだけは俺が手に持ってボーイさんに付いていった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる