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迷宮都市編
2.迷宮都市冒険ギルド。やっぱり都会は格が違う
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俺は迷宮都市の冒険者ギルドの前に立っていた。
迷宮都市に入ってすぐに案内板があり、少し歩いたらすぐに見つかった。
かなり大きいギルドで、素材だって綺麗にカットされた石で出来ている。アートの世界のビルみたいでびっくりだ。
ここに入って良いんだよな。よし!いくぞ!
俺はギルドの中に入った。中は清潔感があり、まるで白を基調とした宮殿のようだった。
冒険者?は数名程いて、壁に貼られた綺麗な紙を見ていたり、高そうな机で高そうな紅茶を飲んでいたりしていた。
正面に受付があり、そこへ歩いて行った。
「あの、すみません」
「…」
「あの、すみません」
「…」
ん?俺は話しかけているよな?
俺はしっかりと目の前にいる受付に話をかけている。
少し間をおいてまた話しかけてみた。
「あのー、すみません」
「はぁ、何でしょうか?」
「俺、ここに来たばかりなんで、このギルドの利用の仕方とか、オススメの依頼とか聞きたくて。教えてもらっても良いですか?」
「はぁ、失礼ですがギルドライセンスを見せていただいても良いですか?」
と受付の女性に言われた。なんだか怒っている感じがする。疲れているのかもしれない。
俺はそんなことを思いながら、ポケットからギルドライセンスを出した。
いや正確にはちょっとだけライセンスが見えた。
「あぁ~、もういいです。お引き取りください」
「え、」
いやいやいや、なんで!?疲れているからってそれはひどいだろ!
「はぁ、お引き取りになられないんですか?人呼びますよ?」
「ちょ、っと待ってください!何か理由でもあるのでしょうか?」
「ちっ、はぁ、行ったら出て行くんですか?」
「え、あ、はい」
受付の女性の威圧感にびっくりしてはいって言ってしまった。怖い
「この冒険者ギルドは強い方限定のギルドですので、鉄級のようなゴ、実力の方は利用できません」
「えぇ、そうなんですか…じゃあ俺どうすれば」
困るぞ、冒険者として資金を貯めたり迷宮を行ったりしたい。
「知りませんよ。早く出て行ってくれませんかね」
「あ、はい」
いや、都会怖い。
俺はそのまま冒険者ギルドを出て行った。
迷宮に入るのなら依頼を受けて入った方がいいし、情報が手に入らないと動きにくそうなんだよな。本で読んだが罠とかあるらしいし。
仕方ないから迷宮にそのまま行くしかないかなぁ。
そんな事を思いながら都市を歩いていると、良い匂いがする。今は昼飯時なので食べ物の匂いがすごい。
思わず匂いにつられてお店の中へ入ってしまった。
中は酒場のようで、冒険者達がいっぱいいた。
俺は店員さんにオススメを頼んで酒場の冒険者達を眺めていた。
心眼で見ると俺よりも弱いのに、冒険者ギルドでどうやって依頼受けてるんだろう。
なんて思っていると、冒険者達は酒を飲みながら話し始めた。
「イーストで依頼を受けたんだけどよ、あそこはダメだ。クズしかいねぇよ。やっぱりサウスに戻ろうかな。」
「げ、お前イーストで依頼受けたのかよ!サウスはどうしたんだよ!」
「いやぁ、この前サウスで依頼を受けてたんだが、依頼をセントラルの奴らに邪魔っつうか取られてよ。それが何度も起きるもんだから、イーストで依頼を受けてみたんだけどよ、邪魔はされねぇが、イーストの奴らはクソだったぜ」
「やっぱり、あの噂は本当かもな、俺はウェストで受けているがサウスと状況はかわらねぇ、おそらくノースもセントラルに邪魔されてるぜ」
会話で知らない単語が出てきたが、依頼を受けたという言葉が聞こえた。別に依頼を受ける場所があるって事だなこれは。
「お客さん!料理!!」
「あ、すみません」
机に肘を当てて考え事をしていたので店員さんに怒られてしまった。
「ちょっと探してみるか」
俺はそう呟いて、酒場を出てイーストというところへ向かおうとした。
イーストって言ったら東に進めば良いのかな。
なんて思い十字路を東の方へ向かって歩いた。
そうすると俺の知っているギルドが現れた。
村のギルドと同じくらいの大きさだった。
これこれ!こういうギルド!
そう思って、歩きながら近づいて行くとだんだんなんかおかしいことに気づいた。
ギルドに所々穴が空いていたり、木が痛んだりしている。
さらにギルドが騒がしい。
おかしいだろ、今は昼少し過ぎだぞ。なんでギルドが騒がしいんだ?依頼は?それになんでこんなにボロボロなんだ?直さないのか?
そう思いはしたがとりあえず中に入った。
中の内装も村のギルドとあまり変わった様子はないと思ったが、座るスペースが酒場のようになっていた。
そこでは、冒険者達が集まり、ひゃっひゃっと言いながら酒を飲んでた。
俺に向かって、ひとりの冒険者?が「地獄へようこそぉ」と言っていた。
やばい所だここは。
思わずびっくりして足を止めてしまった。
それを見た冒険者達は何か面白かったらしく、ヒャァーとか言いながら笑っていた。
お前達は夜叉か。
ふと我に返って受付の方へ進んだ。
「あのー、すみません」
「はい!ようこそお越しくださいました!ここは冒険者ギルド『イースト』です!依頼の申請でしょうか!それとも受ける方ですか?」
お、おう、勢いが強いけどストレスのない受付の女性だ。よかった。ちゃんとした人がいて。
「あ、依頼を受ける方です、えっとこのギルドの利用方法と迷宮に行く為のオススメの依頼とか教えてもらえませんか?」
「はい!わかりました!まずは利用方法から!利用方法は…」
村と利用方法は違いはないそうだ。ただ、このギルド、イーストでは酒場が併設されているのと少し治安が悪いという違いがある。
「えーっと次は迷宮に行く方へのオススメ依頼ですね!どちらの迷宮に行かれますか?」
「えっと、初めてに優しい迷宮がいいですね。そもそもあまり迷宮には詳しくないので」
「そうなんですか!では迷宮について軽く教えますね!まず、迷宮都市には迷宮が三つ存在するのはご存知ですか?」
「はい、ウル、ウルク、ラガシュですよね?」
名前と場所くらいは知っているがそれ以降はあまり知らない。
「はい!そうです!その三つの迷宮は現在も攻略はされておりません。
ですがある程度なら攻略はされていますね。攻略でわかった中で比較的簡単なのはラガシュ大迷宮ですね!
1階層から10階層まで出てくる魔物は固定されていますし罠も少ないです」
へぇ、すごい詳しいな。この人は嘘も言っていないし、ラガシュに行こうかな。
「ラガシュの依頼をお願いします」
「では、ラガシュの依頼にしますね!あ、忘れてましたね私の名前はレイラです!」
「あ、中森 ゆうたです。よろしくお願いします。」
「中森様ですね!よろしくお願いします!」
と言いながら何枚かの紙を出してきた。
「こちらなんてどうでしょう?」
『ロケットキャメルの討伐』
『アシッドピオンの討伐』
『ダンスキャクタスの採取』
その三つを見せられた。
どれもいい感じの報酬だし、討伐は嬉しい。
ん?あれ?
「全部依頼が銅級なんですけど?」
「はい!迷宮は銅級から入れるようになりますからね!」
あ、やらかした。
迷宮都市に入ってすぐに案内板があり、少し歩いたらすぐに見つかった。
かなり大きいギルドで、素材だって綺麗にカットされた石で出来ている。アートの世界のビルみたいでびっくりだ。
ここに入って良いんだよな。よし!いくぞ!
俺はギルドの中に入った。中は清潔感があり、まるで白を基調とした宮殿のようだった。
冒険者?は数名程いて、壁に貼られた綺麗な紙を見ていたり、高そうな机で高そうな紅茶を飲んでいたりしていた。
正面に受付があり、そこへ歩いて行った。
「あの、すみません」
「…」
「あの、すみません」
「…」
ん?俺は話しかけているよな?
俺はしっかりと目の前にいる受付に話をかけている。
少し間をおいてまた話しかけてみた。
「あのー、すみません」
「はぁ、何でしょうか?」
「俺、ここに来たばかりなんで、このギルドの利用の仕方とか、オススメの依頼とか聞きたくて。教えてもらっても良いですか?」
「はぁ、失礼ですがギルドライセンスを見せていただいても良いですか?」
と受付の女性に言われた。なんだか怒っている感じがする。疲れているのかもしれない。
俺はそんなことを思いながら、ポケットからギルドライセンスを出した。
いや正確にはちょっとだけライセンスが見えた。
「あぁ~、もういいです。お引き取りください」
「え、」
いやいやいや、なんで!?疲れているからってそれはひどいだろ!
「はぁ、お引き取りになられないんですか?人呼びますよ?」
「ちょ、っと待ってください!何か理由でもあるのでしょうか?」
「ちっ、はぁ、行ったら出て行くんですか?」
「え、あ、はい」
受付の女性の威圧感にびっくりしてはいって言ってしまった。怖い
「この冒険者ギルドは強い方限定のギルドですので、鉄級のようなゴ、実力の方は利用できません」
「えぇ、そうなんですか…じゃあ俺どうすれば」
困るぞ、冒険者として資金を貯めたり迷宮を行ったりしたい。
「知りませんよ。早く出て行ってくれませんかね」
「あ、はい」
いや、都会怖い。
俺はそのまま冒険者ギルドを出て行った。
迷宮に入るのなら依頼を受けて入った方がいいし、情報が手に入らないと動きにくそうなんだよな。本で読んだが罠とかあるらしいし。
仕方ないから迷宮にそのまま行くしかないかなぁ。
そんな事を思いながら都市を歩いていると、良い匂いがする。今は昼飯時なので食べ物の匂いがすごい。
思わず匂いにつられてお店の中へ入ってしまった。
中は酒場のようで、冒険者達がいっぱいいた。
俺は店員さんにオススメを頼んで酒場の冒険者達を眺めていた。
心眼で見ると俺よりも弱いのに、冒険者ギルドでどうやって依頼受けてるんだろう。
なんて思っていると、冒険者達は酒を飲みながら話し始めた。
「イーストで依頼を受けたんだけどよ、あそこはダメだ。クズしかいねぇよ。やっぱりサウスに戻ろうかな。」
「げ、お前イーストで依頼受けたのかよ!サウスはどうしたんだよ!」
「いやぁ、この前サウスで依頼を受けてたんだが、依頼をセントラルの奴らに邪魔っつうか取られてよ。それが何度も起きるもんだから、イーストで依頼を受けてみたんだけどよ、邪魔はされねぇが、イーストの奴らはクソだったぜ」
「やっぱり、あの噂は本当かもな、俺はウェストで受けているがサウスと状況はかわらねぇ、おそらくノースもセントラルに邪魔されてるぜ」
会話で知らない単語が出てきたが、依頼を受けたという言葉が聞こえた。別に依頼を受ける場所があるって事だなこれは。
「お客さん!料理!!」
「あ、すみません」
机に肘を当てて考え事をしていたので店員さんに怒られてしまった。
「ちょっと探してみるか」
俺はそう呟いて、酒場を出てイーストというところへ向かおうとした。
イーストって言ったら東に進めば良いのかな。
なんて思い十字路を東の方へ向かって歩いた。
そうすると俺の知っているギルドが現れた。
村のギルドと同じくらいの大きさだった。
これこれ!こういうギルド!
そう思って、歩きながら近づいて行くとだんだんなんかおかしいことに気づいた。
ギルドに所々穴が空いていたり、木が痛んだりしている。
さらにギルドが騒がしい。
おかしいだろ、今は昼少し過ぎだぞ。なんでギルドが騒がしいんだ?依頼は?それになんでこんなにボロボロなんだ?直さないのか?
そう思いはしたがとりあえず中に入った。
中の内装も村のギルドとあまり変わった様子はないと思ったが、座るスペースが酒場のようになっていた。
そこでは、冒険者達が集まり、ひゃっひゃっと言いながら酒を飲んでた。
俺に向かって、ひとりの冒険者?が「地獄へようこそぉ」と言っていた。
やばい所だここは。
思わずびっくりして足を止めてしまった。
それを見た冒険者達は何か面白かったらしく、ヒャァーとか言いながら笑っていた。
お前達は夜叉か。
ふと我に返って受付の方へ進んだ。
「あのー、すみません」
「はい!ようこそお越しくださいました!ここは冒険者ギルド『イースト』です!依頼の申請でしょうか!それとも受ける方ですか?」
お、おう、勢いが強いけどストレスのない受付の女性だ。よかった。ちゃんとした人がいて。
「あ、依頼を受ける方です、えっとこのギルドの利用方法と迷宮に行く為のオススメの依頼とか教えてもらえませんか?」
「はい!わかりました!まずは利用方法から!利用方法は…」
村と利用方法は違いはないそうだ。ただ、このギルド、イーストでは酒場が併設されているのと少し治安が悪いという違いがある。
「えーっと次は迷宮に行く方へのオススメ依頼ですね!どちらの迷宮に行かれますか?」
「えっと、初めてに優しい迷宮がいいですね。そもそもあまり迷宮には詳しくないので」
「そうなんですか!では迷宮について軽く教えますね!まず、迷宮都市には迷宮が三つ存在するのはご存知ですか?」
「はい、ウル、ウルク、ラガシュですよね?」
名前と場所くらいは知っているがそれ以降はあまり知らない。
「はい!そうです!その三つの迷宮は現在も攻略はされておりません。
ですがある程度なら攻略はされていますね。攻略でわかった中で比較的簡単なのはラガシュ大迷宮ですね!
1階層から10階層まで出てくる魔物は固定されていますし罠も少ないです」
へぇ、すごい詳しいな。この人は嘘も言っていないし、ラガシュに行こうかな。
「ラガシュの依頼をお願いします」
「では、ラガシュの依頼にしますね!あ、忘れてましたね私の名前はレイラです!」
「あ、中森 ゆうたです。よろしくお願いします。」
「中森様ですね!よろしくお願いします!」
と言いながら何枚かの紙を出してきた。
「こちらなんてどうでしょう?」
『ロケットキャメルの討伐』
『アシッドピオンの討伐』
『ダンスキャクタスの採取』
その三つを見せられた。
どれもいい感じの報酬だし、討伐は嬉しい。
ん?あれ?
「全部依頼が銅級なんですけど?」
「はい!迷宮は銅級から入れるようになりますからね!」
あ、やらかした。
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