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迷宮都市編
12.迷宮からの帰還。濃い一日をすごしたなぁ
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アシッドピオンをシリルさんが倒してからの帰り道。
今俺達は一階層をのんびりと走っていた。
「シリルさんは武闘家だったんですね」
「うーん、まぁ、武闘家だね。でも一応魔法は使えるよ。ただの自慢になっちゃうけど森では結構有名だったんだよ!」
えぇ、じゃあ、完璧じゃん。金髪完璧イケメンエルフじゃん。
「へぇ、シリルさんってなんでもできるんですね。
…俺思ったんですけど、それでなんで銀級なんですか?俺は前に金級って名乗る男の人を見たことありますけどシリルさんより放つ気が弱かったですよ。
それに俺がよく見ないとわからないくらい気を隠すのが上手いのもおかしいですよ」
「へぇ!ゆうたくんの眼は【隠蔽】のスキルまで見破れるのかい?」
え、スキルなの?スキル使ってるの?
「そんなスキルあるんですね。他になんか持ってるんですか?」
「もってるよ!【格闘術】とか【集中】とか色んなものを持っているよ。だけどそういうのは僕はいいけど、他の人には聞いちゃダメだよ?」
シリルさんは俺に注意をした。
よく考えたらそうだ。この世界はスキルと魔法でできているような世界だ。
スキルを教えるって事は相手に弱点を教えているようなものなのかもしれない。
それでも教えたシリルさんは、たくさんのスキルを持っているんだろうな。
「そうですね。すみません」
「いいよいいよ、今知れてよかったね!」
「はい!あ、それで話は戻るんですけど、なんで銀級冒険者でやっているんですか?金級冒険者の方がいっぱい稼げますよ?」
もうこれが気になって仕方がないのだ。
「それはね、銀級冒険者がちょうどいいからだよ。
そうだね。まずは金級冒険者っていうのはどういうものかわかるかい?」
「金級冒険者ですか?
えっと、強くて、名声があって、富があるって感じですか?」
「そうそう、大体あってるよ。
金級冒険者は有名なんだよね。
僕は有名になりたいわけじゃないからね。
さらに金級は貴族達からの指名依頼が多いからね、僕達エルフはあまり偉い人の目には止まりたくないんだよ。色々あるから。
それに今はセントラルがおかしいからね、金級だと動きにくいんだ」
これは、色々ある系ですな。
「色々あるんですね」
「まあね。でも、金級にならない一番の理由はサニアとアシルがいるからだね。僕達は冒険者家族だからね!三人一緒じゃなきゃ!」
「なんかいいですね!家族…」
「大切だからね。おっと、出口が見えてきたよ!ゆうたくん!」
話していると出口まで来ていたようだ。
「おぉ!暗い!」
そとを出るとあたりはもう夜だった。
迷宮にいると時間の感覚が少しだけおかしくなる。
「ゆうたくん、はじめての迷宮はどうだった?」
「そうですねー。ワクワクが止まらないって感じでした!
一階層と二階層でこんなにワクワクしたから、その下、さらに下はもっとワクワクするって事ですからね!やばいです!明日が楽しみです!」
「それは良かったよ!普通は迷宮を潜った次の日は潜らないんだけど、ゆうたくんとは三週間後には別行動になっちゃうからね。
三週間で迷宮のノウハウを覚えてもらうために一日も無駄にはできないから明日も迷宮に入るよ!
あ、もうアシルがダメみたいだから早く依頼達成報告をして、宿に戻ろう」
「そうですね!早く行きましょうか!」
そう言ってイーストへすぐに向かい、達成を、報告しに来た。
「レイラさん!依頼達成できました!」
レイラさんのいる受付に行き、俺はすぐに依頼の紙を取り出した。
「おかえりなさい!中森様!はいー!確認しますねー!って全部ですか?全部終わらせたんですか?今日一日で?ほ、本当に!?
と、とりあえず討伐した物を買い取らせていただきたいので、倉庫の方へご案内しますね」
レイラさんが動揺しているのを見るに、これは普通じゃないと言うことがわかる。
つまり、シリルさんがやらかしたってことだ。
俺はシリルさんの方へ向くとシリルさんはニコニコしている。
なんだ!その顔は!こんちくしょう!あ、レイラさんについていかなきゃ。
「じゃあ、ここに討伐した魔物の部位を出しちゃってください。
って誰がカバンを持っているんですか?」
「あ、俺です!」
と言って倒した後収納していた魔物を床に出した。
「中森様はアイテムボックスを持っていたんですね!服装もですけど商人様みたいですね!
それにしてもすべてきれいに倒されていますね。
アシッドピオンなんて無傷じゃないですか!どうやってやったんですか!」
それはシリルさんがやったやつだ!
「ああ、これはシリルさんが倒した魔物です。シリルさんに聞いたほうがいいですよ!」
「え、そうなんですか!どんな感じで倒したんですか!?」
レイラさんが楽しそうに聞く。
どうだ!俺に迷宮の常識を教えなかったお返しだ!なんて答えるんだ!ヘッヘッヘ!
「答えるのは構わないんですが、弟がもう限界そうなので達成が確認出来たら宿に戻りたいのですが」
「あ!私ったらすみません!依頼達成が確認できたのでもう大丈夫です!報酬は受付でお渡ししますね!」
うまい!弟を使うところとかうまいな!ちくしょう!ニヤニヤでこっち見んな!
そんなこんなで受付で依頼の報酬をもらいみんなで分けて、宿に戻った。
今俺達は一階層をのんびりと走っていた。
「シリルさんは武闘家だったんですね」
「うーん、まぁ、武闘家だね。でも一応魔法は使えるよ。ただの自慢になっちゃうけど森では結構有名だったんだよ!」
えぇ、じゃあ、完璧じゃん。金髪完璧イケメンエルフじゃん。
「へぇ、シリルさんってなんでもできるんですね。
…俺思ったんですけど、それでなんで銀級なんですか?俺は前に金級って名乗る男の人を見たことありますけどシリルさんより放つ気が弱かったですよ。
それに俺がよく見ないとわからないくらい気を隠すのが上手いのもおかしいですよ」
「へぇ!ゆうたくんの眼は【隠蔽】のスキルまで見破れるのかい?」
え、スキルなの?スキル使ってるの?
「そんなスキルあるんですね。他になんか持ってるんですか?」
「もってるよ!【格闘術】とか【集中】とか色んなものを持っているよ。だけどそういうのは僕はいいけど、他の人には聞いちゃダメだよ?」
シリルさんは俺に注意をした。
よく考えたらそうだ。この世界はスキルと魔法でできているような世界だ。
スキルを教えるって事は相手に弱点を教えているようなものなのかもしれない。
それでも教えたシリルさんは、たくさんのスキルを持っているんだろうな。
「そうですね。すみません」
「いいよいいよ、今知れてよかったね!」
「はい!あ、それで話は戻るんですけど、なんで銀級冒険者でやっているんですか?金級冒険者の方がいっぱい稼げますよ?」
もうこれが気になって仕方がないのだ。
「それはね、銀級冒険者がちょうどいいからだよ。
そうだね。まずは金級冒険者っていうのはどういうものかわかるかい?」
「金級冒険者ですか?
えっと、強くて、名声があって、富があるって感じですか?」
「そうそう、大体あってるよ。
金級冒険者は有名なんだよね。
僕は有名になりたいわけじゃないからね。
さらに金級は貴族達からの指名依頼が多いからね、僕達エルフはあまり偉い人の目には止まりたくないんだよ。色々あるから。
それに今はセントラルがおかしいからね、金級だと動きにくいんだ」
これは、色々ある系ですな。
「色々あるんですね」
「まあね。でも、金級にならない一番の理由はサニアとアシルがいるからだね。僕達は冒険者家族だからね!三人一緒じゃなきゃ!」
「なんかいいですね!家族…」
「大切だからね。おっと、出口が見えてきたよ!ゆうたくん!」
話していると出口まで来ていたようだ。
「おぉ!暗い!」
そとを出るとあたりはもう夜だった。
迷宮にいると時間の感覚が少しだけおかしくなる。
「ゆうたくん、はじめての迷宮はどうだった?」
「そうですねー。ワクワクが止まらないって感じでした!
一階層と二階層でこんなにワクワクしたから、その下、さらに下はもっとワクワクするって事ですからね!やばいです!明日が楽しみです!」
「それは良かったよ!普通は迷宮を潜った次の日は潜らないんだけど、ゆうたくんとは三週間後には別行動になっちゃうからね。
三週間で迷宮のノウハウを覚えてもらうために一日も無駄にはできないから明日も迷宮に入るよ!
あ、もうアシルがダメみたいだから早く依頼達成報告をして、宿に戻ろう」
「そうですね!早く行きましょうか!」
そう言ってイーストへすぐに向かい、達成を、報告しに来た。
「レイラさん!依頼達成できました!」
レイラさんのいる受付に行き、俺はすぐに依頼の紙を取り出した。
「おかえりなさい!中森様!はいー!確認しますねー!って全部ですか?全部終わらせたんですか?今日一日で?ほ、本当に!?
と、とりあえず討伐した物を買い取らせていただきたいので、倉庫の方へご案内しますね」
レイラさんが動揺しているのを見るに、これは普通じゃないと言うことがわかる。
つまり、シリルさんがやらかしたってことだ。
俺はシリルさんの方へ向くとシリルさんはニコニコしている。
なんだ!その顔は!こんちくしょう!あ、レイラさんについていかなきゃ。
「じゃあ、ここに討伐した魔物の部位を出しちゃってください。
って誰がカバンを持っているんですか?」
「あ、俺です!」
と言って倒した後収納していた魔物を床に出した。
「中森様はアイテムボックスを持っていたんですね!服装もですけど商人様みたいですね!
それにしてもすべてきれいに倒されていますね。
アシッドピオンなんて無傷じゃないですか!どうやってやったんですか!」
それはシリルさんがやったやつだ!
「ああ、これはシリルさんが倒した魔物です。シリルさんに聞いたほうがいいですよ!」
「え、そうなんですか!どんな感じで倒したんですか!?」
レイラさんが楽しそうに聞く。
どうだ!俺に迷宮の常識を教えなかったお返しだ!なんて答えるんだ!ヘッヘッヘ!
「答えるのは構わないんですが、弟がもう限界そうなので達成が確認出来たら宿に戻りたいのですが」
「あ!私ったらすみません!依頼達成が確認できたのでもう大丈夫です!報酬は受付でお渡ししますね!」
うまい!弟を使うところとかうまいな!ちくしょう!ニヤニヤでこっち見んな!
そんなこんなで受付で依頼の報酬をもらいみんなで分けて、宿に戻った。
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