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第42話 異世界のお見合い
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「え~本日はお日柄も良く、二人の良縁を歓迎しているようです。え~こちらはアイレ第三王女です」
俺に名前を呼ばれた緑のショートボブを綺麗にセットし、その紙に会わせたように黄緑色の美しいドレスに身を包んだアイレは、椅子から立ち上がり、頭を下げた。
抜けるような青空の下、屋敷の庭に設置した小屋に俺たちはいた。
テーブルの上には、メイが用意した紅茶と茶菓子が並べられている。
「アイレ・ローヤルです。趣味は恋愛小説を読むのと、筋肉を愛でることです。本日はよろしくお願いしますわ、王子様」
アイレは俺が選んだ相手が理想通りなのか、上機嫌でウインク何ぞしながら、自己紹介をしていた。
対する相手は王子様と言われて、戸惑っているように見えるが、なんせ表情が読みにくい。
なるべく大きなガゼボを建てたはずなのだが、それでも彼には窮屈そうだ。
「え~、アイレ王女、こちらは魔王軍幹部のバララムさんです」
スーツの上からでも分かる鍛え上げられた筋肉をもつ巨大な身体に牛の頭。魔王軍幹部のミノタウロスは、優雅に立ち上がった。
「魔王軍のバララムです。趣味は筋トレを兼ねたダンジョン作りです」
バララムの非常に落ち着いた優しい口調は、聞く者を落ち着かせて、穏やかな気持ちにさせる。
その声と姿は、戦場に出ると一流の指揮官であり、一騎当千の戦士であることを忘れてしまうようだった。
「まあ、ダンジョン作り! あれはどのようにつくれれるのですか?」
アイレはバララムの趣味に興味を示したようで、二人して良い感じで話し始めた。
俺は、トイレに行くと言って、その場を後にする。
「なんか、青春だな~」
『マモルにはまともな青春がなかったから、羨ましいですか?』
「うるさいな、ナビちゃん。俺は今、前世で得られなかった青春を謳歌している最中なんだから」
『どうですか、それは良かった。ところで、敵対している王国と魔王軍の二人をお見合いなんて、恐ろしいことをしたものですね』
「しょうがないだろう、アイレの趣味に合って、俺が知っていると言うとあの人しかいなかったんだから」
魔王軍の中でも穏便派であり、そのため後先考えない戦闘狂のベレートの監視役を任されることが多いバララム。正直、ネーラを通じて話をした時、お見合いを受けてくれるとは思っていなかった。しかし、魔族は憎しみで王国を攻め込んではいないためなのか、俺の顔を立ててくれたのか、二つ返事で受けてくれた。
俺が考えている未来は、今の王を廃し、ノアールを女王にした後、王国と魔王軍は友好国となることを望んでいる。そんな日が来た時、魔族と人族で結婚する者も出てくるかもしれない。今回のお見合いがうまくいった場合、そうした時、王女であるアイレが、率先してそういう者たちを支援してくれるとありがたいと思っている。
そんなことを考えていると、ナビちゃんが申し訳なさそうに話しかけてきた。
『ところ話は変わるのですが』
「なに?」
『私のご褒美は何になるんでしょうか?』
「ナビちゃんに褒美? 無いよ」
『なんでじゃ、ゴラァ! メス餓鬼どもには、ご褒美があって、粉骨砕身であんたのために働いている私には何にもないのかよ! わかった、わかりました。釣った魚には餌をくれないんですね。釣られた私が悪いんですよね。もう、実家に帰らせていただきます』
「ちょっと待て、ナビちゃんの実家でどこだよ」
『亜空間ですが、何か?』
「じゃあ、ナビちゃんって実家暮らしじゃないか」
『……てへ』
「大体、ナビちゃんって何が欲しいんだよ。まさか、世界の半分を……なんて言わないだろうな」
俺に名前を呼ばれた緑のショートボブを綺麗にセットし、その紙に会わせたように黄緑色の美しいドレスに身を包んだアイレは、椅子から立ち上がり、頭を下げた。
抜けるような青空の下、屋敷の庭に設置した小屋に俺たちはいた。
テーブルの上には、メイが用意した紅茶と茶菓子が並べられている。
「アイレ・ローヤルです。趣味は恋愛小説を読むのと、筋肉を愛でることです。本日はよろしくお願いしますわ、王子様」
アイレは俺が選んだ相手が理想通りなのか、上機嫌でウインク何ぞしながら、自己紹介をしていた。
対する相手は王子様と言われて、戸惑っているように見えるが、なんせ表情が読みにくい。
なるべく大きなガゼボを建てたはずなのだが、それでも彼には窮屈そうだ。
「え~、アイレ王女、こちらは魔王軍幹部のバララムさんです」
スーツの上からでも分かる鍛え上げられた筋肉をもつ巨大な身体に牛の頭。魔王軍幹部のミノタウロスは、優雅に立ち上がった。
「魔王軍のバララムです。趣味は筋トレを兼ねたダンジョン作りです」
バララムの非常に落ち着いた優しい口調は、聞く者を落ち着かせて、穏やかな気持ちにさせる。
その声と姿は、戦場に出ると一流の指揮官であり、一騎当千の戦士であることを忘れてしまうようだった。
「まあ、ダンジョン作り! あれはどのようにつくれれるのですか?」
アイレはバララムの趣味に興味を示したようで、二人して良い感じで話し始めた。
俺は、トイレに行くと言って、その場を後にする。
「なんか、青春だな~」
『マモルにはまともな青春がなかったから、羨ましいですか?』
「うるさいな、ナビちゃん。俺は今、前世で得られなかった青春を謳歌している最中なんだから」
『どうですか、それは良かった。ところで、敵対している王国と魔王軍の二人をお見合いなんて、恐ろしいことをしたものですね』
「しょうがないだろう、アイレの趣味に合って、俺が知っていると言うとあの人しかいなかったんだから」
魔王軍の中でも穏便派であり、そのため後先考えない戦闘狂のベレートの監視役を任されることが多いバララム。正直、ネーラを通じて話をした時、お見合いを受けてくれるとは思っていなかった。しかし、魔族は憎しみで王国を攻め込んではいないためなのか、俺の顔を立ててくれたのか、二つ返事で受けてくれた。
俺が考えている未来は、今の王を廃し、ノアールを女王にした後、王国と魔王軍は友好国となることを望んでいる。そんな日が来た時、魔族と人族で結婚する者も出てくるかもしれない。今回のお見合いがうまくいった場合、そうした時、王女であるアイレが、率先してそういう者たちを支援してくれるとありがたいと思っている。
そんなことを考えていると、ナビちゃんが申し訳なさそうに話しかけてきた。
『ところ話は変わるのですが』
「なに?」
『私のご褒美は何になるんでしょうか?』
「ナビちゃんに褒美? 無いよ」
『なんでじゃ、ゴラァ! メス餓鬼どもには、ご褒美があって、粉骨砕身であんたのために働いている私には何にもないのかよ! わかった、わかりました。釣った魚には餌をくれないんですね。釣られた私が悪いんですよね。もう、実家に帰らせていただきます』
「ちょっと待て、ナビちゃんの実家でどこだよ」
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「大体、ナビちゃんって何が欲しいんだよ。まさか、世界の半分を……なんて言わないだろうな」
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